「夫婦で歩くスイスアルプス」

アヌシーの展望台巡り

2013年4月14日。今朝も快晴ですので、アヌシー市街から歩いて行ける展望台を訪ねてみることにします。旧市街では週3日開かれるマルシェ(青空市)が立っていて、大変賑わっていました。

アヌシー城の裏手の道を登り、ラ・ヴィジタシオン(聖母訪問会)寺院へ。カリヨンで有名な鐘楼があり、とにかくデカいです。ちょうど日曜ミサが終わったところで、大勢の礼拝者が出てきました。入れ替わるように内部を見学させていただき、隣接する博物館にも入れました。

ラ・ヴィジタシオン寺院前から見下ろすアヌシー湖と対岸のル・パルムラン山(1,832m)。

ラ・ヴィジタシオン寺院から舗装道路を少し奥へ進むと、「ラ・タンブールヌ」と書かれた案内板があり、ここから森の中への道が前方と右手へ始まっています。直進する道を選びました。

すぐに木々が途切れて展望台に出ます。眼下にアヌシー市街が一望です。写真右端の山はテット・ド・ラ・マンダラ(900m)。写真左で白い頂を覗かせているのはクレ・デュ・ニュー(1,351m)方面でしょうか。

ヘアピンカーブの車道に出合った場所が「ラ・プチット・ジャンヌ」で、そこから一登りすると草地が広がる「ラ・グランド・ジャンヌ」。木々の向こうにラ・トゥルネット山(2,351m)が見えました。

「ラ・グランド・ジャンヌ」にはささやかな動物園があります。

道は更に緩やかに登っていきます。「ロン・ポワン・デ・ゼキュルイユ」(「リス達の頂」って意味でしょうか)を経由し、「ジェリノット展望台」(740m、こちらは「ヤマドリ達の展望台」ですね)へ。「ロシェ・デ・ベック」と呼ばれる、西側が鋭く切れ落ちた岩山で、眼下の眺望は一段と良くなります。

白い頂が連なるモン・ジュラ山脈(クレ・ド・ラ・ネージュ(1,718m)方面)のアップ。手前の山はモンターニュ・ド・マンダラで、その更に手前にアヌシーの飛行場が見えています。

アヌシー市街の南にはのどかな田園丘陵地帯が広がっています。写真左がヴュージ村です。

本日のコースの最高地点、クレ・デ・ブリュイエール展望台(820m)に到着。ベンチに座ると正面に枯れ木越しでラ・トゥルネット山が見えました。

クレ・デ・ブリュイエール展望台から南へ下った先の分岐を右折し、西斜面の道を北上してラ・タンブールヌへ戻りました。途中に幾つか眺望の良い場所があります。眼下はアヌシーの工業団地です。

アヌシー市街へ戻り、ヴァセ運河近くのレストランで昼食を摂った後、アルビニ大通り沿いの湖岸遊歩道を歩いて東へ。立派なプラタナスの並木道になっていますが、今の時期は未だ葉が無いので日差しが暑いです。前方に見えている山がモン・ヴェリエ(1,291m)です。

シャルル・ボソン公園。かつての市長の名を冠した公園です。

シャルル・ボソン公園があるのはアヌシー湖に突き出た半島状の場所で、湖水浴場になっています。日曜でもあり、日光浴を楽しんでいる人でいっぱいでした。子供達は早くも水遊び。未だ水は冷たいでしょうが…。写真中央に見えている対岸の山はポワント・ド・ラ・サンビュイ(2,198m)。その左奥はアルベールヴィル方面の山々です。

更に湖岸を東へ歩き、ル・プチ・ポール地区からモン・ヴェリエの登山道に入ります。

山道に入って最初の分岐で右折し、山腹をトラバースしていくと、森が開けて草地が広がるタラバール展望台に至ります。

タラバール展望台から見下ろすアヌシー市街。写真中央の湖の対岸が旧市街です。そこから湖岸に沿って写真右端の方へ歩いてきました。その途中に見える半島がシャルル・ボソン公園で、中に建つ白い建物は高級ホテル「ランペリアル・パラス」です。

タラバール展望台から南側の眺望。写真左の湖岸はヴェリエ・デュ・ラック村で、その後方の山がポワント・ド・ラ・サンビュイとその右隣にポワント・ダルカロ(2,217m)。写真中央はロック・デ・ボー山脈、モン・コロンビエ(2,043m)を挟んで写真右端がセムノー山脈の最高峰クレ・ド・シャティヨン(1,699m)です。

歩いて来た湖岸の道を逆に辿ってアヌシー市街へ戻りました。

ル・パキエ緑地から眺めるラ・トゥルネット山。その右はル・マムロン・ヴェール(1,986m)、ポワント・ド・ラ・ベカ(2,041m)を経てクレ・デ・ムーシュ(2,033m)の峰々です。

旧市街のレストランで魚料理を楽しんでからホテルへ戻りました。旧市街はライトアップされた夜景も綺麗です。


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