「夫婦で歩くスイスアルプス」

アローザーアルプ ハイキング

2006年6月25日。アローザ滞在の初日は好天に恵まれました。朝一番でヴァイスホルンに上って景色を楽しみたいところですが、ロープウェイの始発は9時。村でそれまで待っているのは勿体無いので、早朝から運行している村営バスに乗って上手のインナー・アローザ地区へ向かいました。終点手前のガーダのバス停で降り、北側の丘の上に見える教会を目指して牧草地の中の小道を登ります。教会の右奥に見えている山がヴァイスホルン(2,653m)です。

木造の鐘楼が素朴な「山の教会」。毎週火曜の夜にコンサートが開かれる場所でもあります。右奥の双耳峰がアローザのシンボル的存在になっているエルツホルン(2,924m)。

「山の教会」から牛の放牧場を登ってチュッケン小屋を目指します。道を間違えてアローザ方向の森に迷い込んでしまいましたが、林道を辿って何とか戻ってきました。眼下にインナー・アローザの家々、その右に「山の教会」が見えます。後方は左がエルツホルン、右の岩山がチルペン(2,728m)です。

牧草地の丘の上に建つチュッケン小屋。スキー客用の施設で、夏は営業していません。

チュッケン小屋から草原の中を約10分歩くとヴァイスホルン行きロープウェイの中間駅に到着です。残念ながら目の前でロープウェイが出て行きました。次の便まで待ち時間20分です。

ヴァイスホルン山頂から南東側の展望。下の建物はレストランです。中央やや左寄りに遠望できる目立つ山がピッツ・ケッシュ(3,418m)。右奥の白い連峰はベルニナ・アルプスです。(実は、この写真は後日6月30日の夕方にヴァイスホルンを再訪した際に撮ったものです。昼前頃は逆光に霞んでしまってこの方角の遠くの山々は見えにくいです)

ベルニナ・アルプス方面のアップです。白い山肌が綺麗に見えているのはピッツ・パリュ(3,905m)。その右に最高峰のピッツ・ベルニナ(4,049m)が頭だけ覗いています。右奥の三角形の山はピッツ・エラ(3,339m)。

北西側には州都クールの街と、その背後にカランダの山々が眺められます。

これから歩いていく南西側の眺め。左の双耳峰がエルツホルン、その右がアローザ地方最高峰のアローザー・ロートホルン(2,980m)、右で白い残雪を見せているのがパルパナー・ヴァイスホルン(2,824m)。手前の岩山プラッテンホルン(2,554m)の向こう側の尾根に、目指すヘルンリ小屋が小さく見えています。

草花の咲き乱れるヴァイスホルンの南尾根を下り、プラッテンホルン(写真右)との間の鞍部カルメンナ峠まで来ました。ここから右手に分かれる下山道を辿れば、シャンフィック谷側の村チールチェンまで下りられます。我が家はプラッテンホルンの東斜面(写真前方)に続く道を直進です。

左手一面に広がる緑のアルプの中に大きなカルメンナ小屋(レストラン)を見下ろしながら歩きます。その後方はインナーアローザの村。左奥に小さく見えているのが今朝通ってきたチュッケン小屋です。背後の山は、写真中央の鞍部マイエンフェルト峠(これを越えるとダヴォス谷です)を挟んで右がアムゼルフルー(2,781m)、左がフルカホルン(2,727m)とその左にティーヤーフルー(2,781m)。

右手に尖った岩山ヘルンリシュタインを見上げる頃から徐々に登り道となり、正面にヘルンリ小屋が近づいてきます。ヴァイスホルン山頂からここまで2時間弱の花の道です。写真左奥の岩山チルペンの手前に見えるのはゴンドラリフトの駅で、小屋で休憩した後にこれを使ってインナー・アローザに下れば、家族向けの手軽なハイキングになります。

ヘルンリ小屋のテラス・レストラン。晴天に恵まれた日曜のお昼時とあって、大変に賑わっていました。我が家も草花の写真をたくさん撮れて気分が良かったので、お得な日替わり定食とフェシー(白ワイン)の500mlボトルを頼み、山の眺めを楽しみながらゆっくり過ごしました。(定食はクリームスープに続いてポークソテーのマッシュルームソース掛け・パスタ&人参添えでした)

ほろ酔い気分で(おっと危ない…)ヘルンリ小屋を出発し、東の尾根道を下ります。左奥の山はアムゼルフルー。

チルペンから東に延びる岩嶺が次第に右手に近づきます。左手へ下れば眼下に見えているシュヴェリ湖畔に至りますが、我が家は正面に見えている尾根の鞍部を越えて別の湖を目指します。

尾根を越えて草原を直進すると、その下にエルプリ湖が何ともいえない青い色の水を湛えて待っていました。対岸にはエルプリゼーホルンの急峻な岩壁が迫ります。

エルプリ湖畔から谷奥方面の眺め。正面の山はエルプリホルン(2,842m)です。湖畔のベンチに座って景色にうっとり。

エルプリ湖から流れ出る小川に沿って下っていくと、先ほど上から見下ろしたシュヴェリ湖の畔に出てきます。もう前方にインナー・アローザの村が見えます。

シュヴェリ湖畔からエルツホルン方面の眺め。こちらの湖畔にもベンチが置かれていて一休みしました。

インナー・アローザのヘルンリ行きゴンドラリフト乗場の前に村内循環バスが待っていました。アローザに滞在すると、この地区のバス・電車やロープウェイ類をすべて無料で利用できるのでとても便利です(写真入りの滞在証明「アローザ・カード」を作る際に1人8フランのデポジットを取られますが、カード返却時に戻ってきます)。もっとも、宿泊者には1泊1人あたり6フランの滞在税が課せられていますので、一部はそれで賄われているとも言えますが、それでもお得感がありますよね。


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