「夫婦で歩くスイスアルプス」

モンテ・タマーロ〜モンテ・レーマ縦走ハイキング

2011年7月15日。前日夕刻にミラノのマルペンサ空港に着き、直行バスでルガーノの街へ入りました。今朝はまずまずのお天気なので、ルガーノ駅からローカル電車に乗ってリヴェラ・ビロニコ駅で下車。駅から少し北へ歩いた先の乗場でゴンドラリフトに乗り込みます。

ゴンドラリフトは海抜1,530mのアルペ・フォッパまで引き上げてくれます。ケーブルの後方にルガーノの街とルガーノ湖が見えています。その背後はイタリア国境の山モンテ・ジェネローゾ(1,701m)です。

ゴンドラリフト駅の近くに著名建築家マリオ・ボッタの設計によるサンタ・マリーア・デリ・アンジェリ
礼拝堂が建っています。奥の十字架のところが展望台のようになっていて、眺望を楽しめました。

池の畔に建つアルペ・フォッパのレストラン。

聖母子像の脇を通ってモンテ・タマーロへの登山道を歩き始めます。後方に見えているのは台車に乗って下る滑り台のアトラクション。電波塔の建っている場所がマネーラという尾根(1,856m)で、目指すモンテ・タマーロの山頂はその更に奥です。

マネーラ直下の尾根から出発点のアルペ・フォッパ(写真中央の池のある緑地)を見下ろして。その背後の広い谷はマガディーノ平原で、中央をティチーノ川が流れています。平原の右奥に見える街並みが州都ベリンツォーナです。

マネーラ付近から遠望するサース谷方面の高峰群。右上がフレッチホルン(右、3,993m)とラッキンホルン(左、4,010m)、中央がヴァイスミース(4,023m)、左上がミシャベル山群(右から順にナーデルホルン(4,327m)、レンツシュピッツェ(4,294m)、ドーム(4,545m)、テッシュホルン(4,491m))。この更に左にはモンテ・ローザが見える筈ですが、残念ながら雲に隠されていました。写真中央の山はグリドーネ(2,188m)で、手前のモンテ・ガンバローニョ(1,734m)との間にマッジョーレ湖が隠れています。

マネーラの電波塔の先にタマーロ小屋(海抜1,867m)が建っています。眺望の良いテラス席が賑わっていました。

タマーロ小屋から眺めるモンテ・タマーロの山頂(右奥)。先ず左手前のモット・ロトンド(1,928m)の山腹を越えていかなければなりません。

モット・ロトンドの中腹から振り返って眺めるマネーラの尾根とタマーロ小屋。

モンテ・タマーロ山頂(1,962m)に到着しました。

モンテ・タマーロ山頂まで登ると、それまで手前の山に隠れていたマッジョーレ湖が一望できます。写真は北西側の眺望で、正面の対岸がロカルノの街、その背後の山はチーマ・デッラ・トローザ(1,869m)です。左奥がマッジャ谷で、マッジャ川の河口の左側がアスコーナの町。右奥はヴェルザスカ谷で、その出口にヴォゴルノ人造湖のダムが見えています。

モンテ・タマーロ山頂から遠望するモンテ・レオーネ(3,553m)。左のアルピェール氷河に覆われた白い峰はブライトホルン(3,438m)で、写真左端はヴァンミッシュヘルナー連峰(2,981m)。写真右端はヴァーゼンホルン(別名プンタ・テッラロッサ、3,246m)です。

残念ながら雲が多いですが、モンテ・レオーネの右にはアレッチホルン(4,193m)が見えていました。その手前はカンポ谷(マッジャ谷の支谷)奥の山々で、右端から順にマドーネ(別名バットナル、2,748m)、ピッツォ・クアードロ(2,793m)、コローナ・ディ・グロッポ(2,792m)、グロッポ峠の鞍部を経てアレッチホルンの左がピッツォ・デイ・クロゼッリ(2,709m)です。写真の更に右にはフィンスターアールホルン(4,274m)の尖峰も見えました。

モンテ・タマーロ山頂から眺めるルガーノの街とルガーノ湖。正面後方の山がモンテ・ジェネローゾです。

モンテ・タマーロ山頂から南西方向に見下ろすイタリア側のマッジョーレ湖。左側手前の湖畔の街がルイーノで、右奥にはボッロメオ諸島とストレーザの町が見えています。その背後の山がストレーザからロープウェイで上れるモッタローネ山(1,491m)。

モンテ・タマーロからマッジョーレ湖へ下るヴェッダスカ谷の北側斜面には山村が点在しています。右手前がモンティ・イダッカの集落で、中央がインデミニ村。ここまでがスイス領で、写真左端はイタリア領のビエーニョ村です。写真上部中央の山がモンテ・ガンバローニョ。

モンテ・タマーロ山頂から南側の稜線を下ります。写真は「バッサ・ディ・インデミニ」と標識のある鞍部(海抜1,723m)から振り返ってモンテ・タマーロ(左)とモット・ロトンド(右)を撮ったものです。

更に尾根道を南へ進み、バッサ・ディ・モントイアの鞍部(海抜1,763m)から行く手にモンテ・グラディッチョーリ(1,936m)を眺めます。頂上経由の道もありますが、ここは体力を温存して右手の山腹のトラバース道を選びました。

モンテ・グラディッチョーリを過ぎると、眺望の良い草地の尾根道が行く手のモンテ・ポーラ(1,742m)に向かって続きます。右手前方はマッジョーレ湖。モンテ・ポーラの向こうに本日のゴール地点モンテ・レーマのロープウェイ乗場が見えていますが、尾根道はモンテ・ポーラから左手(東側)へ弧を描いて続いています。

モンテ・ポーラからアガリオ峠(海抜1,552m)に向けて下ります。その先は正面に見えるモンテ・マーニョ(1,636m)の東斜面を巻いて進みます。モンテ・マーニョの背後に見えているのはルガーノ湖です。

モンテ・マーニョの巻き道付近。湖岸に見えるルガーノ市街の左の小山がモンテ・ブレ(925m)、右の小山がモンテ・サン・サルヴァトーレ(912m)です。モルコーテ半島を挟んでその右、先を歩くカミさんの左に見えているのも同じルガーノ湖です。

尾根上の小ピーク、ゾットーネ(1,569m)付近から遠望するバゾーディノ山(3,272m)。

ポンチョーネ・ディ・ブレーノ(1,654m)付近まで歩いてきました。ゴールのモンテ・レーマ(1,621m)がすぐそこに見えますが、両者を隔てるアラジオ峠まで一旦100m余りの標高差を下らなくてはなりません。う〜ん、橋を架けて欲しい…(笑)。

モンテ・レーマの山頂ホテル「オステッロ・ヴェッタ」に到着。テラス席でビールをグビッと。今日は暑かったのでビールが旨いです!

山頂ホテルの隣から3連式ゴンドラのロープウェイに乗って下山します。

ロープウェイの山麓駅があるミリェーリャ村からポストバスでルガーノ湖畔の町マリャーゾに出て、そこから可愛い顔のローカル電車に乗り換えてルガーノに戻りました。


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