「夫婦で歩くスイスアルプス」

シュタウフェン山周辺ハイキング

2010年5月5日。ブレゲンツでは少し青空も覗いていたので、今日こそは山を歩くぞと意気込んで電車に乗り込み、再びドルンビルンの街にやってきました。ブレゲンツでもそうでしたが、ドルンビルンも毎週水曜に青空市が立つようで、街の中心部にある広場には沢山の露店が出ていました。花屋の他に新鮮そうな白アスパラガスを山積みにした野菜屋さん等もありましたが、ハイキングの前に買い込む訳にもいかないので、残念ながら素通りです。午後に再びここを通った時はもう大半の店が無くなっていました。

ドルンビルンの街の中心部から20分余り歩き、カレン山へのロープウェイ乗場に到着しました。

ロープウェイに乗ってカレン山へ。写真の頂に見えている建物が山頂駅です。

カレン山頂(標高976m)には広いテラス席を持つレストランがあります。曇天の午前中なので、未だ客は来ていません。

カレン山頂駅から見下ろすドルンビルン市街。奥に見えるのがボーデン湖で、その右端がブレゲンツの街です。

カレン山頂駅から南へ続く遊歩道を辿ると、間もなくシュタウフェン山との鞍部に建つキューベルク小屋を通過します。

シュタウフェン山の山腹を巻く道は西側と東側の両方あります。どちらを辿っても大差ないようで、我が家は東側の道を選びました。

レストランのあるシュッタンネン(海抜1,148m)に到着。黄色いポールはバス停の標識で、週末にはホーエネムスの町からここまで路線バスが上ってきます。残念ながら雲が低くなり、視界は全く利きません。

更に南へ辿ってシェーナーマンアルペ(海抜1,383m)を通過。この辺りが今日のハイキングでは最も高い場所です。晴れれば眺めの良さそうな高台の放牧地なんですが…。

フルーエレックから折り返すように下ってプファラースエルペレを通過しているところです。

エブニット村に到着。ここは海抜1,075mで、ようやく雲の下に出てきました。写真の売店以外に目ぼしい商店もなさそうなので、奥に見える教会の脇からバスに乗ることにしました。やってきたのはワゴン車で、本当に「ミニ」バスだなぁと思って乗り込んだら、村の下手ですぐに降ろされました。どうやら村の入口で道路工事をやっていてバスが通れないので、村の中だけワゴン車に乗り換えさせているようでした。間もなく小型バスがやってきました。

運転手に「アルプロッホ峡谷の近くで降りたい」と相談すると、「そちらの遊歩道は現在閉鎖されているので、下流のラッペンロッホ峡谷に行く方が良い」とアドバイスされました。ラッペンロッホ橋のバス停で途中下車し、ドルンビルナー・アッハ川の谷底へ下ります。

谷底に小さなダムがあり、シュタウフェン湖が静かな佇まいを見せていました。ここから湖畔沿いに上流へ歩けば、アルプロッホ峡谷にも行けそうでした。

ダムから遊歩道を辿って険しい谷を下っていきます。

谷はどんどん狭くなり、巨大な岩の裂け目のようなシュルフト地形になっています。ここがラッペンロッホ・シュルフトです。

シュルフトを抜けると、再び新緑が美しい渓谷を進みます。

峡谷の出口に雰囲気の良いカフェが営業していたので、温かい飲み物を頼んで休憩しました。

カフェから川沿いに下るとギュートレ村に到着です。広場に面してロールス・ロイス博物館が建っていますが、クラシック・カーに余り興味が無い我が家は、そのまま市内バスに乗ってドルンビルン駅へ戻ってしまいました。広場の反対側にはクリッペ(聖誕飾り)の博物館もありましたので、そちらは覗いてみても良かったかなと思います。


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