「夫婦で歩くスイスアルプス」

ビスビーノ山 ハイキング

2017年5月5日。晴天が戻ってきました。再び湖岸路線のバスで前日に辛酸をなめたアルジェーニョ村へ。今朝の運転手はベテランらしい運転技術で狭い道をすり抜けてくれ、無事インテルヴィ谷行きのバスに乗り継げました。スキニャーノ村のオッカーニョ地区で下車したところです。


斜面に広がる住宅街の中を南へ登り、ヴェスビオ地区から北にインテルヴィ谷を見下ろして撮ったもの。写真左は山頂に礼拝堂が建つサン・ゼーノ山(1,025m)で、その右山麓がスキニャーノ村のオヴラシオ地区。写真右端の山はモンテ・パスクエッラ(1,367m)で、その手前の麓はディッツァスコ村です。写真中央がカスティリョーネ村で、その奥がサン・フェデーレ村です。

ポーザの集落の奥から山道に入ります。左はモンテ・コマーナ方面への登山道。我が家は右の石畳の道を登ります。

登り道から右手の眺望。写真左上の山はピッツォ・デッラ・クローチェ(別名モンテ・クロチョーネ、1,491m)で、写真右手前のサン・ゼーノ山の左奥はスイス国境に位置するモンテ・ボッリャ(1,516m)。その後方に白く並んで見えてきたのはスイス領の峰々で、モンテ・ボッリャの右隣がピッツォ・カンポ・テンチャ(3,072m)、サン・ゼーノ山の背後がピッツォ・ディ・ヴォゴルノ(2,442m)です。

東西方向の尾根伝いコースとの交差地点、トレヴィッリョを通過。写真左端がスイス国境の山チーマ・ディ・フィオリーナ(1,840m)で、その右背後がカモゲー(2,228m)。写真中央のモンテ・パスクエッラの左奥に覗いている白峰はピッツォ・ディ・ジーノ(2,245m)です。

尾根の上まで登り切ったところがコルマ・ディ・ビナーテ(海抜1,131m)。数軒の農家小屋の脇に休憩用のベンチとテーブルがあり、小休止しました。写真右は石造りの氷室。冬に雪を圧縮して貯蔵しておき、夏の飲用水や冷蔵室として利用したらしいです。

コルマ・ディ・ビナーテから先は尾根に沿った平坦な道を快適に南下します。後方の峰はサッソ・ゴルドーナ(1,410m)で、その手前の家屋が建っている場所がコルマ・ディ・ビナーテです。

ビナーテ小屋(海抜1,200m)を通過。ここは既に閉鎖されているようでした。

ビナーテ小屋の前からはモンテ・ローザ連峰(4,634m)が綺麗に眺められました。その右(写真中央)に見える小さな尖峰がマッターホルン(4,478m)で、更にチーマ・ディ・ヤッツィ(3,803m)を経て写真右がシュトラールホルン(4,190m)とリンプフィッシュホルン(4,199m)です。

ビナーテ小屋からモンテ・サン・ベルナルドの西肩を越え、約30分でムレッリ小屋(海抜1,190m)に到着。ここは「通年営業」の看板が出ていました。

未だ昼食には早い時間なので「飲み物いただけますか?」と訊いたところ、室内の奥の部屋に通されました。大きな暖炉の前でカプチーノ(1杯2ユーロ)を頂戴しました。

ムレッリ小屋の前から見下ろすコーモ湖。写真中央の対岸がトルノ村で、その右奥の湖岸はブレーヴィオ村。湖の右奥がコーモ市街方面です。トルノ村の背後の山がピッツォ・デイ・トレ・テルミーニ(1,140m)で、その左隣がモンテ・アステーレ(1,186m)、その左の翳っている頂がモンテ・ボレット(1,236m)、写真左端がモンテ・ボレットーネ(1,317m)です。

ムレッリ小屋から更に尾根伝いに約40分歩き、ブゴーネ小屋(海抜1,119m)に到着。ここも開いていましたが、我が家は小屋の前のベンチに座り、持参したおにぎりを食べました。

ブゴーネ小屋の前から見下ろすコーモ湖。写真中央の翳っている頂が3日前に登頂したモンテ・パランツォーネ(1,436m)で、その右隣はピッツォ・デッラジーノ(1,272m)。左はモンテ・ディ・パランツォ(1,391m)とその左にモンテ・プレアーオラ(1,417m)を経て、写真左端にグリーニャ・メリディオナーレ(別名グリニェッタ、2,177m)が見えています。コーモ湖の対岸はファッジェート・ラーリオ村で、湖岸がリーヴァ、ピッツォ・デッラジーノの下方の山腹がモリーナ、そこから谷を挟んで左の山腹に見えるのがパランツォの各集落です。

ブゴーネ小屋から約45分でモンテ・ビスビーノ山頂(1,325m)に到着。礼拝堂付きの大きな建物が建っていますが、閉まっていました。

モンテ・ビスビーノ山頂から西方向の眺望。写真右端の山はモンテ・ジェネローゾ(1,701m)で、その背後にスイス・アルプスの峰々が並んでいます。右がベルナー・アルプス、中央にモンテ・レオーネ、その左にミシャベル山群を経て、写真左端がモンテ・ローザ連峰です。

モンテ・ジェネローゾのズームアップ。山頂の左にマリオ・ボッタ氏の設計によるレストラン「フィオーレ・ディ・ピエトラ(石の花)」が見えます。山頂の右は支峰のバラゲット(1,694m)で、その更に右がチーマ・デッラ・ピアンカッチャ(1,610m)。中央手前の山腹に見える集落はロンカピアーノ村です。

ベルナー・アルプス方面のズームアップ。右の尖峰がフィンスターアールホルン(4,274m)で、その右はブリンネンホルン(3,374m)。写真中央はオーフェンホルン(伊語名プンタ・ダルボーラ、3,235m)で、その左はグリューンホルン(4,044m)、写真左がグローセス・ヴァンネンホルン(3,906m)です。

モンテ・レオーネ(写真左、3,553m)方面のズームアップ。その右奥はヴァーゼンホルン(伊語名プンタ・テッラロッサ、3,246m)で、左肩の白い頂はブライトホルン(3,438m)です。写真中央はフルクーボイムホルン(伊語名プンタ・ダウローナ、2,985m)で、その右隣の尖峰がビーチホルン(3,934m)。更に右にボルテルホルン(伊語名プンタ・デル・レッビオ、3,194m)とヒレンホルン(伊語名プンタ・ディ・モッティッシャ、3,181m)を経て、写真右端で頭を覗かせているのがネストホルン(3,822m)です。

ヴァイスミース(左、4,023m)、ラッキンホルン(中央、4,010m)、フレッチホルン(右、3,993m)のズームアップ。

ミシャベル山群のズームアップ。左からアルプフーベル(4,206m)、テッシュホルン(4,491m)、ドーム(4,545m)、レンツシュピッツェ(4,294m)、ナーデルホルン(4,327m)、ウルリッヒスホルン(3,925m)の峰々です。

モンテ・ビスビーノ山頂から北側の眺望。写真左がモンテ・ジェネローゾ、中央がピッツォ・デッラ・クローチェ、右がサッソ・ゴルドーナです。モンテ・ジェネローゾとピッツォ・デッラ・クローチェの間にピッツォ・ディ・ヴォゴルノ、ピッツォ・デッラ・クローチェの右にカモゲー、サッソ・ゴルドーナの左にピッツォ・ディ・ジーノが見えています。

ピッツォ・ディ・ヴォゴルノ(写真左端)方面のズームアップ。写真中央がポンチョーネ・ディ・ピオッタ(2,439m)で、その左はポンチョーネ・デル・ヴェン(2,477m)を経てマドーネ(2,395m)。ポンチョーネ・ディ・ピオッタの右隣はチーマ・デッルオーモ(2,390m)で、写真右端がガッジーオ(2,267m)。ポンチョーネ・ディ・ピオッタの下方はモンテ・ボッリャで、その右手前に見えている建物がオリメント峠です。

北東方向に望むモンテ・レニョーネ(写真左端、2,609m)。その右がモンテ・ディズグラーツィア(3,678m)、中央右寄りがピッツォ・アルト(2,512m)、写真右端がモンテ・ロトンド(2,496m)です。中央手前はモンテ・サン・ベルナルド(1,351m)で(先程その左の鞍部を越えて歩いてきました)、そこから尾根を右へ辿った写真右端にサン・ベルナルド教会が見えます。

東に望むグリーニャ連峰。左がグリーニャ・セッテントリオナーレ(別名グリニョーネ、2,410m)、右がツッコ・ディ・ギニョーリ(2,168m)です。

南に見下ろすコーモ市街。その右の丘はスピーナ・ヴェルデ公園になっているモンテ・デッラ・クローチェ(536m)。左の山上に見える家並みがブルナーテ村です。

山頂の礼拝堂の脇から階段を下ると駐車場に出ます。山頂直下まで車道が通じていて、ドライブしてやってきている家族連れを見掛けました。

車道から遊歩道に入って南へ下り、サン・カルロ礼拝堂を通過。

真新しい石造りの家屋を通り過ぎると、間もなく車道に再会します。

スカローネの集落を通過。

スカローネの集落から見下ろすコーモ湖。写真右奥がコーモ市街で、写真左上の山上に「ヴォルタの灯台」が見えます。手前はロヴェンナ村のサン・ミケーレ教区教会です。

ロヴェンナ村のサン・ミケーレ教区教会の内部。

ロヴェンナ村のバス停前にあるバー。ここのテラス席でのんびりビール&ワインを飲みつつ発車時刻を待ち、バスをチェルノッビオの町で乗り換えてコーモへ戻りました。


トップページへ   前日へ  翌日へ