「夫婦で歩くスイスアルプス」

オーバーブレギ湖 ハイキング

2012年7月29日。前日からの雨は今日も降り続いていますが、幸い風が弱いので、歩きやすそうなコースを選んで出掛けることにしました。滞在しているブラウンヴァルト村からメイン・ストリート(?)を通って北東方向にあるシュヴェッティベルク地区へ向かいます。

シュヴェッティベルク地区から上手の道を辿り、グロッツェンビュール方面への道を左に分けた後、山裾の草原の中を進んでいきます。

明るい樹林帯に入り、エックシュトックの東に張り出した尾根の斜面を北へ回り込んでいくと、右手にリント川が流れる谷底を見下ろせます。写真右に見えている家並みはニトフルン村とハスレン村。写真左の山はロイゲルシュトック(1,721m)です。

エックシュトックの北側に広がるベースベッヒのアルプへ下ります。手前のベッヒバッハ川を渡り、写真左に見える農家小屋群の脇から写真中央のレストラン「ベッヒシュテューブリ」へ向かいます。背後の山はフィルスト(1,997m)。

レストラン「ベッヒシュテューブリ」への登り道から振り返って見下ろすベースベッヒの農家小屋群とベッヒ谷。

レストラン「ベッヒシュテューブリ」。悪天候の日でも営業してくれているのが嬉しいです。暖かい小屋の中でアプフェルヴァインをいただきました。

レストラン「ベッヒシュテューブリ」から北へ歩いていくと、オーバーブレギ湖畔に出てきます。雨が上がり、少しだけ陽が差してきました。

オーバーブレギ湖の奥には雪が残り、岩壁を幾つもの滝が流れ落ちています。

湖畔の道を辿ってオーバーブレギ湖の奥へ向かいます。今日は見えませんが、対岸の岩壁の奥がグレールニッシュ山塊です。

湖の奥に「アルプ・オーバーブレギ」の農家小屋があります。チーズやミルクを売ってくれるようです。農家小屋の脇から案内標識に従って右手の稜線上へ登ろうとしましたが、道がはっきりせず悪戦苦闘。折悪しく再び雨も降ってきて、泥まみれの辛いハイキングになりました。湖の手前から稜線上に出る別の道があり、そちらを歩くべきだったようです。

何とかオーバーブレギの谷奥を越え、グッペン湖を見下ろす峠付近に辿り着きました(ガスが濃くて湖はよく見えませんでしたが…)。カミさんが牛に草をあげようとしています。この時点では未だ心の余裕があったってことですね…。

グッペン湖の東側を進む道も雨と牛達のせいでかなりの悪路でした。道を間違えて引き返したり、時間と体力をロスしながらようやく山小屋(閉まっていました)が建つオーバーシュタフェルに到着。ここは海抜1,675mで、本日のルートの最高地点です。

オーバーシュタフェルから北側斜面を下ります。途中で一頭のロバが道を塞いで立っていました。お尻を軽く叩いて道を譲ってもらおうとしましたが全く動く気配がありません。仕方なくロバの脇をすり抜けて通りましたが、ロバにビビったカミさんは迂回し過ぎて斜面に足を取られ、頭から限りなく牛糞に近い泥の中へ転倒…。「ロバをどかさないアンタが悪い!」とキツくお叱りを賜ったのは言うまでもありません。今でもカミさんはこの日を「人生最悪の日」と呼んでおります(苦笑)。

見晴らしの良い場所に農家小屋が建つミットラー・グッペンまで下ってきました。谷底の村々が見えてきています。

ウンターシュタフェルから見下ろすシュヴァンデンの町。一昨日にクレンタール湖畔で飲んだビール「アドラー・ブロイ」の本社工場がある町です。写真左奥へ延びているのがセルンフ谷で、この奥にエルム村があります。

シュヴェンディ村のバス停に到着。後方に見えるミニバスに乗ってシュヴァンデン駅へ下り、電車とケーブルカーを乗り継いでブラウンヴァルト村へ戻りました。


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