「夫婦で歩くスイスアルプス」

ブラウンヴァルトアルプ ハイキング

2012年8月3日。今日は朝から雨でした。何とか午前中に降り止んだものの、その後もブラウンヴァルト村は雲の真っ只中で、窓の外は真っ白。仕方なくアパートの部屋でロンドン・オリンピックを観戦しながら過ごしました。ようやく夕方近くなって視界が晴れ、少し青空も覗いてきたので散歩に出掛けます。村の中心部から北東方向に歩き、シュヴェッティベルク地区にある高級ホテル「アホルン」のテラスでコーヒーをいただきました。

シュヴェッティベルク地区から更に北東へ。行く手に見えている農家小屋の手前を右折すれば、滞在初日に歩いたオーバーブレギ湖方面への道です。今日は直進してグロッツェンビュールを目指します。

道は樹林帯の裾をかすめて西へ進み、放牧場の中に出てきます。草原の中に見えているケーブルはスキー用のリフト。その奥の森の上を動いているのが昨日乗ったグーメン行きゴンドラリフトです。

放牧場を南下すると間もなくグロッツェンビュールのレストランに到着。ここにはブラウンヴァルト村から4連式のゴンドラリフト(写真右端)が通じています。

グロッツェンビュールから西へ進み、スキーリフトのケーブルを潜って森の中へ入って行きます。ここは「髭の小人の道」と名付けられていて、ところどころに物語を書いた説明板が立っています。「髭の小人(ツヴェールク・バールトリ)」はこの地方に伝わる伝説の主人公のようです。途中にはインディアン・テントが張られたキャンプ場もありました。

徐々に南へ下って再び4連式ゴンドラリフトのケーブル下に出てきました。正面の谷底の奥がティーアフェートで、今日は雲に隠れていますがその背後にテーディ等の高峰が並んで見えるところです。

ゴンドラリフトのケーブルを潜って少し下ったところにある眺望抜群のホテル「テーディブリック」のテラス席。今日は山々は見えませんが、数人の客がお茶していました。我が家も白ワインのグラスを頼み、ゆっくりと山岳リゾートの夕暮れを楽しみました。

翌8月4日。天気は回復傾向ですが、未だ雲が多いです。1週間お世話になった休暇用アパートの中を片付けてから、最後のハイキングに出掛けます。前々日に乗ったゴンドラリフト「グーメンバーン」を再び利用してグーメンに上り、前々日とは逆に東への道を辿ります。

岩を刳り抜いたトンネルを通る箇所がありました。

スキーリフトのケーブル下を通り過ぎた先から歩いてきた方向を振り返って。フォルデラー・エックシュトック(2,449m)の手前に見えている建物はセブレングラートのレストランです(海抜1,897m、冬のみの営業)。その脇から北(写真右手)へ下るとベースベッヒのアルプへ至ります。

間もなくセブレングラートの展望台(海抜1,845m)に出ます。雲が多くて残念ですが、眺望の良い尾根上の広場です。

尾根上の道を東へ進み、東へ突き出た尾根の突端クニューグラート(海抜1,850m)に到着。

クニューグラートから折り返すように南斜面を西へトラバースしつつ下ります。

道はグロッツェンビュールのレストランに下ってきます。前日にも立ち寄ったこのレストランのテラス席でアプフェルヴァインのボトルを空けました。未だ午前中なのにほろ酔い…(笑)。

前日と同じ道ではつまらないので、4連式ゴンドラリフトのケーブルに沿った道を辿ってブラウンヴァルト村へ下りました。

ブラウンヴァルト村の上手から眺めるオルトシュトック山(2,717m)。

オルトシュトック山の山腹を流れ下るツィリバッハ滝のアップ。滝の上手はベルゲテンのアルプです。

ブラウンヴァルト村のケーブルカー駅前では毎週土曜にマーケットが立ち、テント内で様々な地元産品が売られています。屋台でハンバーガーを買って昼食にしました。1週間前にここで買ったマーマレードがとても美味しくて食べ切ってしまったので、再度買って帰ろうと思っていましたが、残念ながら既に売り切れでした。休暇用アパートから手荷物を引き取り、チューリッヒへの帰路につきました。


トップページへ   前日へ   年末へ