おすすめハイキングコース (4)

【トッケンブルク地方】


ケーザールック Chäserrugg 〜 ヒンタールック山頂 Hinterrugg (往復約40分) 地図 ブログご参照 (2022年7月)

ガンプリュット Gamplüt 〜 ツヴィングリ峠 Zwinglipass 〜 ムッチェン山頂 Mutschen 周回 (約5時間半) 地図 ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

ガムスアルプ Gamsalp 〜 ガムザールック山頂 Gamserrugg 〜 フォルアルプ Voralp (約3時間半) 地図 ⇒ ブログご参照 (2022年6月)


≪ウィンター・ハイキング≫


アルプ・セラマット Alp Sellamatt 〜 トゥールターラーシュトフェル Thurtalerstofel
(往復約2時間半) 地図

オーバー・トッケンブルク地方の山岳リゾートのひとつアルト・ザンクト・ヨハン村Alt St.Johannからチェア・ゴンドラ併設型リフトで上るクールフィルステン連峰の中腹がアルプ・セラマットです。山上駅の近くに山岳ホテルがあり、冬も食事・宿泊ができます。ここから南へ緩やかに登ると10分ほどでスキーリフトの中継地ツィンゲンZinggenに至り、クールフィルステン連峰の全容が眼前に広がります。右折してクロスカントリースキーのコースに沿って西へ向かいます。この道は「伝説の道Sagenweg」と名付けられており、あちこちに昔話と挿絵を記した説明板が掛けられています。行く手の樹林帯を抜けた先が農家小屋のあるミッテルシュトフェルMittelstofelで、点在する針葉樹の中を更に西へ緩やかに登って行くと、広大な高台の平原トゥールターラーシュトフェルに至ります。平原をぐるっと一周できるように道が付けられていて、十字架が建っている北側の突端(写真)からは、北にセンティスをはじめとするアルプシュタイン山群、東にレッヒ方面を含むオーストリアの山々、西にシュペール山、南に迫力あるクールフィルステン峰々という360度の眺望を楽しむことができます。帰路は来た道をミッテルシュトフェルの手前まで戻ったら分岐を右折し、上手の道を辿ってツィンゲンに下るのも良いでしょう。全般にしっかり圧雪してあって歩きやすい道なので、冬用ブーツだけで手軽に冬山の雰囲気を楽しめるコースです。(2013年1月)


アルプ・セラマット 〜 オーバードルフ Oberdorf (約1時間半) 地図
ヘーエンヴェークHöhenweg」と名付けられた眺望の良い高台のハイキングコースです。上記アルプ・セラマットの山岳ホテルの脇から、右手に礼拝堂を見上げつつ東へ歩き始めます。左手にアルプシュタイン山群を眺めながら歩ける平坦な道で、少し樹林帯に入ってこれを抜けると、30分ほどでスキーゲレンデの中心イルティオスIltiosに出てきます(レストランで食事休憩が可能です)。ここからロープウェイでケーザールック山頂Chäserruggに上ることもできますし、ケーブルカーでウンターヴァッサー村Unterwasserへ下ることもできます。ハイキングコースは未だ東へ続いていて、やがてソリ滑りのコースと並行した下り道になります(写真)。下り切ったところにシュヴェンディ湖Schwendiseenがあり、湖岸を木道で一周できるようになっています。更に東へ緩やかに登り返すと、別荘が建ち並ぶオーバードルフに到着です。集落の奥にスキーゲレンデと山岳ホテル・レストランがあり、ホテルの脇からチェアリフトヴィルトハウス村Wildhausへ下れます。(2013年1月)


オーバードルフ 〜 エールベルク Ölberg
(往復約2時間半) 地図

上記オーバードルフから更に山腹を東へ進むコースです。チェアリフトの山上駅から上手に広がるスキーゲレンデを突っ切るように南東方向へ登り、森の中へ入ります。間もなく森を抜け、針葉樹林を切り開いた回廊のような平原を緩やかに登って行きます。シェーントーベルSchöntobelまで来ると北側にヴィルトフーザー・シャーフベルクを中心とするアルプシュタイン山群の眺望が広がり、その先で道が南へ折れて農家小屋群が現れるとエールベルクです。道はここで二手に分かれますが、大きな周回ルートになっていて、どちらへ進んでもガンペルフィンGamperfinのレストランを経て戻ってくることができます。ただ途中から下り道になりますので、我が家はコースの東端に近いヘルティHertiまで歩いてそこから引き返しました。ヘルティ付近からは東にオーストリアリヒテンシュタインの山々、南にガムスベルクが眺められます。帰路(写真)ではシェーントーベルの先で分岐を左へ進むと、アルプの上手を通って南回りでオーバードルフに戻れます。上記「伝説の道」や「ヘーエンヴェーク」に比べるとコースの圧雪度がやや緩いので、特にガンペルフィンまで周回するならオーバードルフのスポーツ用品店でスノー・シューを借りると良いと思います。(2013年1月)


ヴィルトハウス Wildhaus 〜 ガンプリュット (一周約2時間) 地図
ガンプリュット(写真)はヴィルトハウス村の北側、ヴィルトフーザー・シャーフベルクの南麓に位置する高台のアルプで、ヴィルトハウス村の東外れ(トーベルTobel地区)からゴンドラリフトが通じています。我が家はヴィルトハウス村の郵便局前バス停から福音派教会とカトリック教会の脇を通り、駐車場の奥から登り道に入ってソリ滑り用コースを歩いて登りました。ゴンドラリフトの山上駅にはレストランが併設されていて、シャーフベルクシュトッス山を眺めつつ休憩できます。更に東側に見える小山フロースFrosまで登れば、一段と雄大なパノラマを楽しめそうです。帰路はまばらな針葉樹林帯を西へ進むと、南側にクールフィルステン連峰、西にトゥール川上流の谷を眺めつつ、途中で折り返すように下ってヴィルトハウス村へ戻ってきます。この西側の道の方が傾斜が緩やかなので、我が家とは逆に右回りで周回する方が歩きやすいかも知れません。(2013年1月)


アルト・ザンクト・ヨハン Alt St.Johann 〜 ウンターヴァッサー Unterwasser
(往復約1時間) 地図

アルト・ザンクト・ヨハン村の南側にあるアルプ・セラマット行きリフト乗場の前から東へ遊歩道が続いています。トゥール川に沿った平坦な道(写真)で、左手前方にアルプシュタイン山群を眺めつつ静かな散策を楽しめます(周辺はクロスカントリースキーのコースにもなっています)。農家の手前にある橋でトゥール川の南側に渡った後は川沿いを外れますが、そのまま東進すればイルティオス行きケーブルカー乗場の前に出てきます。ここで左折して北へ進むとウンターヴァッサー村の中心部です。我が家は村の中の道を西へ向かいましたが、この道は村外れで車道に合流してしまいます。車道を直進すればアルト・ザンクト・ヨハン村へ戻れますが、車道は大型車両の通行も多く、歩道が無いので要注意です。帰りはバスを利用する方が良いかも知れません。(2013年1月)


ケーザールック 〜 ローゼンボーデン Rosenboden (一周約1時間) 地図
ケーザールックはクールフィルステン連峰の頂のひとつで、ウンターヴァッサー村の南側にある乗場からケーブルカーでイルティオスに上ると、そこからゲムゼ(シャモワ)が棲む急斜面を越えて大型ロープウェイが通じています。冬の乗客はスキーヤーが殆どで、彼等は山頂から北側の尾根を滑り降りていきますが、ハイカーは南東方向へ張り出したローゼンボーデンの尾根へ向かいましょう。険しいクールフィルステン連峰の頂とは信じられないような平らな幅広の尾根(写真)で、その上を周回できるように圧雪された道が付けられています(新雪があったり風の強い日には道筋が分かりにくいかも知れません)。我が家は時計回りで一周しました。最初は緩やかな下り坂で、その後は平坦な道になります。北にヴィルトフーザー・シャーフベルクを中心とするアルプシュタイン山群、北東にガムザールックオーストリアの山々、南東にガムスベルク、南にサルガンザー・ラントの山々、南西にグレールニッシュ連峰をはじめとするグラールス州の山々、西にリギ山、北西にクールフィルステン連峰と、360度の展望を楽しみつつ歩けます。西側の道へ回り込むと、眼下にヴァーレン湖を一望することができます。登り返してケーザールックに戻ったら、ロープウェイ駅に併設されたレストランで軽食休憩をどうぞ。(2013年1月)



【ヴァーレン湖周辺】


ヴァーレンシュタットベルク Walenstadtberg 〜 アルプ・チングラ Alp Tschingla 周遊
(約4時間) 地図

チューリッヒからクール方面行きの電車に乗り、チューリッヒ湖を過ぎて暫くすると、左手の車窓に急峻な岩壁に囲まれた美しい湖が現れますが、これがヴァーレン湖です。湖の北側に連なる岩峰がクールフィルステンで、その南麓を湖を見下ろしながら歩くのがこのコースです。
ヴァーレン湖の東端に位置する町ヴァーレンシュタットWalenstadtで電車を降り(急行電車は停まりませんので要注意)、ヴァーレンシュタットベルク行きのポストバスに乗り換えます。バスは湖の北側斜面をぐんぐん上り、ヴァーレンシュタットベルクの村を通り過ぎて終点の療養所Reha-Klinikの前まで連れて行ってくれます。ここから舗装道路の上り道を辿って西方向へ40分ほど歩くと、レストランのあるホッホルックHochruggアルプ・シュリーナAlp Schrina)です。その裏手の砂利道を折り返すように登っていくと、ヴァーレン湖の眺めが美しい牧草地(写真)を経て、奇怪な「平和祈念碑Paxmal」が忽然と現れます。更に牧草地の中を直進すると目の前に岩壁が立ちはだかりますが、手摺りとワイヤーを頼りにこれを登り切れば、美しいヴァーレン湖が一望できるポイントに出ます。この先はクールフィルステンの山並みを左手に眺めながらのなだらかな道で、カール状の谷をトラバースして牛の寝そべる牧草地を越えれば、目指すアルプ・チングラの小屋です。冷たい飲み物をもらって一息入れたら、小屋の東から分かれて下る急斜面の道に入り、大雪渓の残る谷を通ってヴァーレンシュタットベルク村に戻ります。この他にも時間と体力の余裕に応じて様々なハイキングルートが楽しめます。(2006年6月)

クヴィンテン Quinten 〜 ゼーレンバッハ滝 Seerenbachfälle 〜 ヴェーゼン Weesen (約3時間) 地図1 地図2 ⇒ ブログご参照 (2022年6月)


マシュゲンカム Maschgenkamm 〜 タンネンボーデン Tannenboden (約3時間) 地図
ヴァーレン湖の南に広がる高原地帯フルムザーベルクFlumserbergのハイキングコースです。ヴァーレン湖南岸のウンターテルツェンUnterterzen駅からゴンドラリフトに乗り換えるか、サルガンスに通じるゼーツ谷の町フルムスFlumsからポストバスに乗り、フルムザーベルクのホテル群が集まるタンネンボーデンに上ります。この地区の上手から再度ゴンドラリフトに乗ると、標高2,000m余りの尾根マシュゲンカムに引き上げてもらえます。ここから各方面へハイキング道が延びていますが、西側に見える小山ツィーガー(写真)の左手(南斜面)へ続く「ハイジの花の小道Heidis Blumenpfad」に入っていきましょう(このテーマ遊歩道は東のプロートカムProdkammの方向にも続いています。プロートカムからチェアリフトで下山できますので、数十分程度のごく軽い散策をしたい方にはこちらもお薦めです)。左手にグラールス州境の山々を眺め、足許には色とりどりの草花を楽しみつつ歩ける、平坦で快適な遊歩道です。岩山ゼクスモールが正面に近づくとツィーガー峠Zigerfurgglenで、ここからゼクスモールの直下に向かう斜め右方向の道を進みます。クールフィルステン連山を遠望したり西側に聳え立つゼクスモールを仰ぎ見たりしながら広いアルプの中を大きくジグザグに下り、ゼーベン湖Seebenseenの畔に出ます。湖畔のホテルのテラスで休憩したら、明るい森の中の道を東方向へ。間もなく左手の視界が開けてクールフィルステンヴァーレン湖を眺めつつ歩けます。ゴンドラリフトのケーブル下で沢山の牛たちに出遭ったら、すぐ下にタンネンボーデンのホテル群が見えます。(2006年6月)

マシュゲンカム 〜 シュピッツマイレン小屋 Spitzmeilenhütte 〜 プロートアルプ Prodalp (約4時間半) 地図1 地図2 ⇒ ブログご参照 (2022年6月)



【サルガンス周辺】



パルフリース Palfries 〜 ゴンツェン山頂 Gonzen 〜 サルガンス Sargans (約4時間) 地図1 地図2 ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

ピツォール小屋 Pizolhütte 〜 ヴィルト湖峠 Wildseeluggen 〜 ガミダウルシュピッツ山頂 Gamidaurspitz 〜 ガフィア Gaffia (約4時間半) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

パルディール Pardiel 〜 ピツォール小屋 〜 シュヴァルツビュール Schwarzbüel 周回 (約4時間) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

バート・ラガッツ Bad Ragaz 〜 タミーナ峡谷 Taminaschlucht 〜 プフェーファース Pfäfers (約2時間半) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

エルプリ Älpli 〜 フィラン山頂 Vilan 〜 サドライン Sadrein 周回 (約4時間半) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

ヴェルデンベルク城 Schloss Werdenberg 〜 ブックス Buchs (約1時間半) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

フェルトキルヒ市街散策 Feldkirch (オーストリア、約1時間半) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年7月)

ガフライ Gaflei 〜 アルプシュピッツ山頂 Alpspitz 〜 シュテーク Steg (リヒテンシュタイン、約4時間半) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)

マルブンのカール谷
サライス Sareis 〜 マルブン Malbun (リヒテンシュタイン、約2時間) 地図
リヒテンシュタインの首都ファドゥーツからポストバスでマルブン村へ行くと、終点停留所の前からサライスの尾根へ上るチェアリフトが出ています。チェアリフトから眺めると、マルブンの谷がお椀状のカールになっている様子がよく分かります(写真)。元々スキーゲレンデとして開発されているので夏の利用客は少ないですが、サライザーヨッホSareiserjochからは東側のオーストリアの山並みが眺められ、道端の草花の種類も多くて楽しめます。マルブンへは真っ直ぐに下りる道からカール谷の奥を巡るものまで幾つものコースがあるので、時間の都合に応じて選ぶことができます。(1999年6月)

サライス 〜 アウクステンベルク山頂 Augstenberg 〜 プフェルツァー小屋 Pfälzerhütte 〜 マルブン (リヒテンシュタイン、約4時間) 地図  ⇒ ブログご参照 (2022年6月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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