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ホテル紹介 (3)

【スイス中央部】


ガストハウス・リーヒザウ Richisau
(クレンタール Klöntal)
https://www.gasthaus-richisau.ch/
グラールス州の州都グラールスGlarusの西方に、グレールニッシュ山塊に抱かれた美しい湖、クレンタール湖Klöntalerseeがあります。湖畔にはグラールス駅前始発のポストバスが通じていて、その路線の終点バス停リーヒザウの前に建っている一軒宿がこれです。湖の最奥部から更に谷を上った場所にあるため、宿から湖は見えませんが、隣はのどかな放牧場で、その脇から少し南へ登るとクレンタール湖を見下ろせます。1階には食堂談話室があり、2階に清潔なバスルーム付きの2人用個室、地下にドミトリータイプの宿泊室があります。建物の西側に広いテラス席があり、ここでの軽食休憩も気分が良いです。宿泊代に含まれている朝食の内容はややシンプルですが、夕食では質の高い料理を楽しめました。なお支払は現金でのみ可能で、クレジットカードが使えませんのでご注意ください。(2012年7月宿泊)


ハウス・ソルザーナ Solsana
(ブラウンヴァルト Braunwald)
ブラウンヴァルトはグラールス州南部の村リンタールLinthalからケーブルカーで上った高台にある山岳リゾートです。「ソルザーナ」はケーブルカー駅から徒歩数分の場所に建つ3階建てシャレーで、内部に5〜6人用の休暇用アパートが3室あります。それぞれ別の個人オーナーが所有していて予約の申込み先も別々ですが、我が家が最初に打診したオーナーは「ウチのは生憎塞がってるけど多分お隣さんが空いてると思うから」と別のオーナーに自ら連絡を取ってくれました。我が家が宿泊したのは2階東側と3階北側を占める部屋で、建物西側の納屋を通り抜け、北側の外階段を登って入ります(到着時に入口が分からなくて苦労しましたが、納屋はチェックアウト後にも荷物を一時保管できて便利でした)。入口に設備の整ったキッチン、その右手に洗濯機の置かれたトイレがあり、左手のダイニングスペースを通り抜けると広いリビングルームがあります(ダイニングスペースは狭いので、我が家はテーブルをリビングに移動させて使いました)。リビングルームから内階段を上ると、3階に2人用寝室2つと1人用寝室バスルームがあります。3階からの眺望はありませんが、2階のリビングルームからはグラールス州南端の山々が一望でき、隣の広いテラスに出ることもできます(但し、テラスに置かれているテーブルや椅子が少し汚れていて、隣家からも丸見えなので、我が家は余り使いませんでした)。部屋では無線LANが快適に使え、シャレーの前には花盛りのバラ園があります。ブラウンヴァルト村の商店はケーブルカー駅の周辺に集中しているので(毎週土曜には駅前でマーケットも開かれます)、駅に近い立地は重要です。オーナーはツーク湖畔の村に住んでいて面会できませんでしたが、英文メールでこまめに連絡をくれました。部屋の鍵はケーブルカー駅の窓口に預ける形で受渡ししました。(2012年7〜8月に宿泊)


ホテル・デ・バランス Des Balances
(ルツェルン Luzern)

https://www.balances.ch/
名前に因む外壁の天秤の絵が歴史を感じさせる四つ星ホテルで、ロイス川に面したレストランでの朝食(写真)は大変心地良いです。駅やカペル橋の周辺に比べると人通りが少ないので落ち着きます。ただ、料金が高い割には部屋のインテリアに高級感が乏しい気も…。
ルツェルンは見どころの多い魅力的な街ですが、観光客が多すぎて疲れてしまいます。レストランも常に込み合っていて、席が無かったり料理がなかなか運ばれてこなかったり…。ルツェルン市内の観光が主目的でないなら、中心部での宿泊を避ける方がコストパフォーマンスが良いでしょう。ルツェルン近郊の湖畔には特に美しい村が多いです。(1997年6月宿泊)


ホテル・バルム Balm (メッケン Meggen)
https://www.balm.ch/
メッケンはルツェルンの東隣に位置し、品の良い近郊住宅街という感じの村です。ルツェルン駅前から15分毎(日曜・祝日は30分毎)に出ている路線バスの停留所がホテルの正面にあり、便利です(ルツェルン駅前から「バルム」停留所まで所要約15分)。ルツェルン〜アルト・ゴルダウ間を走る電車の駅メッケン・ツェントルムMeggen Zentrumにも徒歩10分くらいで行けます(但し急行電車の大半は停車しません)。スタンダードのダブルルームに1人で泊まりましたが広さは充分で、バスルームもシャワーのみながら快適。無料で無線LANが利用できました。南向きのバルコニーは公園風の緑地に面していて気分が良く、フィーアヴァルトシュテッテ湖ピラトゥス山に加えてベルナー・アルプスまで遠望できました。ビュッフェ形式の朝食の内容も満足でき、その割に宿泊料金はリーズナブルです。レストランでの夕食も質が高く地元客でいつも賑わっていますが、こちらは相応の値段ですし月・火曜は休業なので、滞在中に1〜2回利用すれば充分でしょう。(2013年4月宿泊)


ホテル・エデン・オ・ラック Eden au Lac (ブルンネン Brunnen)
ルツェルンの東に広がるフィーアヴァルトシュテッテ湖は、その東側が大きく南へ折れ曲がった形をしていますが、ちょうどその曲がり角の湖畔に位置する町がブルンネンです。風光明媚なうえ、スイス中央部を南北に走る幹線道路・鉄道の沿線でもあり、交通も至便です。バスに乗れば歴史ある州都シュヴィーツまで10分ほどで行けますし、その手前(ヴィクトリノックス本社前)に「ミーテン・ツェンターMythen Center」という大きなショッピングセンターがあって、買物にも困りません。
エデン・オ・ラックは湖畔沿いに並ぶホテルのひとつです。本館(※)は団体客中心の運営のようで余りお薦めしませんが、隣接するアパートメントハウス「アルピカーナAlpicana」内に幾つかキッチン付の部屋を所有していて、我が家はこちらに滞在しました。宿泊したのは2階の1.5ルームタイプの部屋で、ベッド・ソファ・ダイニングテーブルの置かれた広いリビング(写真)の他に、廊下を挟んでキッチン(ちょっと狭い)とバスルーム(改装してあって綺麗)があります。湖に面した広いバルコニーにもテーブルと椅子があって、ここで湖越しにウーリ・ロートシュトック等の山々を眺めながら飲むビールは最高。バルコニー側の窓が広いので、部屋の中からも景色を楽しむことができます。1階に洗濯設備があります。
ひとつ難を言えば、ホテル本館のバーが地方の町としては珍しく深夜まで営業しているため、バーを出てきた酔っ払いが夜中に大声で騒いだり、若者達が車やバイクで集まってきたりして、安眠を妨げられることがありました。(2004年4〜5月に宿泊)
【追記】 本館のホテルは2016年11月末で営業を終了し、カフェ・バーと「アルピカーナ」内の休暇用アパートのみ営業していましたが、その後アパートの賃貸も終了した旨の告知が出ました。


ホテル・ベルクゾンネ Bergsonne (リギ・カルトバート Rigi-Kaltbad)
https://www.bergsonne-rigi.ch/
フィーアヴァルトシュテッテ湖とツーク湖の間に聳える古くから有名な展望台リギ山の中腹に建つホテルです。フィーアヴァルトシュテッテ湖畔のヴェッギスWeggis村からロープウェイで上がるか、同湖畔のフィッツナウVitznau村からリギ山頂行き登山電車に乗り途中のカルトバート駅で下車します。ホテル・ベルクゾンネはカルトバート地区の上手に位置していて、部屋の窓やレストランのテラスからピラトゥス山やシュタンザーホルン等の山々の眺めが楽しめます。特に夕暮れや夜景が綺麗。部屋のインテリアは古いですが、ノスタルジックな感じで悪くありません。レストランは山の上のホテルにしては質が高く(但し値段も高い…)、夕食に出たタイ風スープが絶品でした(でも「スシ」は…あれは寿司じゃないです…)。「カルトバート」は冷泉という意味。気のせいか、部屋の洗面台の蛇口から出る水がとても美味しかったです。(2007年1月宿泊)


アパートメント・ピラートゥス Pilatus (シュタンス Stans)
ニトワルデン準州の州都シュタンスは、ルツェルンからエンゲルベルク方面行きの電車に乗れば15〜20分程度で到着し、フィーアヴァルトシュテッテ湖周辺の観光拠点として便利なところです。州都とはいえ村と呼ぶ方が相応しい規模の町で、貸アパート「ピラートゥス」は市街の西端に位置していますが、駅や中心街まで15分前後で歩けます。また徒歩約5分のところにショッピングセンター「レンダーパークLänderpark」があり、その前からバスに乗れば駅まで3分です。貸アパートは集合住宅の3階東半分で、広いリビングルームの隣に大きなダイニングテーブルと設備の整ったキッチンがあります。バスルームには大きな洗濯機が置かれ、使いやすいシャワー室が広くて快適です。ベッドルームは2人用が3部屋あり、使用する部屋数に応じて宿泊料金が異なります。我が家はベッドが最も大きそうな「2号室」を選びましたが、他の2部屋は施錠されて入れなくなっていました。オーナーはルツェルン在住の小母さんで、チェックインの際は建物入口にある暗証番号付きの鍵箱から鍵を受領したのでお会いしませんでしたが、2週間の滞在中に2回清掃に来ていただき、その際にリネン類も交換していただけました。リビングルームの外にバルコニーがあり、シュタンザーホルンを正面に眺められました。建物の脇を線路が走っていて、夜間もかなり遅くまで電車が通りますが、それ以外はとても静かな環境です。(2022年7月宿泊)


ホテル・クリスタル Crystal (エンゲルベルク Engelberg)
https://www.hotelcrystal.ch/
1泊しかしなかったので、ティトリス山とは反対側の通りに面した部屋に通されました。ツインながらベッドが並びでなく90度に置かれた珍しい部屋。南側の部屋なら違った印象になったかも知れませんが、悪く言えば駅前旅館というイメージでした。レストランでの夕食はまずまずでしたが、朝食は団体客と重なり大混雑に。
エンゲルベルクは白峰に囲まれたその名も美しいリゾートで、大修道院や豪華ホテルもあるというのに、どことなく中途半端で垢抜けない雰囲気が漂うのは何故でしょうか。日本人の観光客は意外と目立ちませんが、その代わりインド人・韓国人・中国人等が目に付きます。(1999年6月宿泊)


ホテル・ケルンザーホーフ Kernserhof (ケルンス Kerns)
ティトリス山麓からヨッホパス越え→メルヒ湖方面へのハイキングの帰りに泊まる場所として選んだのがサルネン近郊の村ケルンス。シュタンザーホルンの麓に広がる田園地帯で、高台にあるこのホテルのバルコニーからはのんびりした牛や馬の牧場が見下ろせます。部屋のインテリアは少々安っぽいですが、レストランは緑の多い庭に半分張り出したサンテラス風になっていて、料理のレベルも意外と高かったです。愛想の良いオーナーも好感が持てますが、残念なのはこんな田舎のホテルにも米国人と思われるツアー客が大勢やってきていたこと。考えてみれば彼等は貸切バスで移動しているから公共交通の便は関係なく、ルツェルンとベルナー・オーバーラントの中間点にあるこの地は逆に宿泊には便利なのでした。但し、ショッピングアーケードが無いと納得しない日本人のツアーはまず利用しないでしょう。(1999年6月宿泊、写真の右奥に見える建物がケルンザーホーフ。残念ながらホテルは2011年1月に営業を終了し、休暇用住宅として売り出されています)


ホテル・モノポール・メトロポール Monopol-Metropol
(アンデルマット Andermatt)

https://monopol-andermatt.ch/
アンデルマットはスイス南部を東西に走る「氷河急行」路線の中間地点にあたり、またルツェルンとルガーノを結ぶ南北の幹線道路沿いでもあるため、「スイスアルプスの十字路」とでも言うべき便利な場所に位置しています。
モノポール・メトロポールは駅に近く、向かいにCOOP(スーパー)とパン屋があるという好ロケーションです。本館裏手の別棟に休暇用アパートを併設しています。1階が寝室とバスルーム、2階にリビングダイニング・キッチンを配した造りで、本館と違って眺望やバルコニーはありませんがゆったりした広さが魅力。調理用具や食器の揃ったキッチンは広くて新しく、メゾネットタイプのため食事の匂いが寝室に入り込みません。1階部分は通常の宿泊用としても使われているようで、ミニバーまで付いています。ホテルなので館内のレストランや温水プールを利用できるという利点がある反面、洗濯設備の無い点が少々残念。(2003年9月宿泊)
【追記】 2018年にホテルと休暇用アパートは閉鎖され、別のホテルの従業員寮になる予定と報道されています。1階のレストランのみ同じ「モノポール」の名で別の業者によって営業されています。


ジェームズ邸 James (アンデルマット)
https://www.airbnb.jp/rooms/10378107
アンデルマット駅から徒歩5分程度、スーパー「COOP」まで約2分という至便な場所に建つ真新しい集合住宅。ジェームズ氏の別荘は最上階(日本式でいう3階)の北西角で、広いリビングルームにはフカフカのソファとダイニングテーブルが置かれ、スタイリッシュなキッチンが付いています。使いやすくて綺麗なバスルームを挟んで2人用の寝室があり、その外側が「ウィンター・ルーム」と称するソラリウム(日光浴室)。リビングも含め西側全面がガラス窓になっていて、部屋の中からも山々や教会の鐘楼が見えて明るさ満点ですが、夏の午後はブラインドを閉めても部屋が温室状態になってかなり暑いです(逆に寒い時期には日光を存分に取り入れられて最高だろうと思います)。ガラス窓の外には物凄く広いバルコニーがあり、大型のプランターに沢山の草花が植えられていますが、隣地が建築工事中だったこともあり、そこで寛ぐ機会は余りありませんでした(むしろオーナーからプランターへ水遣りするよう頼まれたのが重労働でした…笑)。食器棚や冷蔵庫の中に大量の食材・飲料や調味料等が入っており、「自由に使って良いが使い切ったら補充してくれ」とのことでしたけど、いつ購入したものかが不明なので余り使う気になりませんでした。共用の洗濯機・乾燥機が地下室にあり、1時間あたり1フランのコイン式です(分単位で課金されるため、洗濯だけなら1回0.5フラン強で済みます)。オーナーのジェームズ氏はルガーノにお住まいの英国人で、別荘の清掃等は別の人に委託されており、鍵は建物入口の暗証番号付きボックスで受渡しされるため、滞在中に誰ともお会いしませんでしたが、照会等にはメールで常に迅速かつ丁寧な返信がありました。なおオーナーは借り手を厳選していらっしゃるようで、予約を申し入れた際に年齢・職業等の属性情報を尋ねられました。また室内は土足厳禁とされていて、玄関ドアの外で靴を脱いで入室する必要があります。契約がAirbnb経由でもあり宿泊料金は高めですが、立地や設備内容に照らせばやむを得ない気もします。(2022年7月宿泊)


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