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ホテル紹介 (2)

【スイス南東部(グラウビュンデン州)】


ホテル・アルバイナ Albeina
(クロスタース・ドルフ Klosters Dorf)

https://klosters.sunstar.ch/
クロスタースはスキーリゾートとして有名ですが夏は静かで、プレティガウ地方の滞在地としては都会的なダヴォスよりお勧めです。特にホテル・アルバイナは村の中心から外れたドルフ地区にあり雰囲気が良い上に、急行も停車する鉄道駅が近くて便利です。四つ星ホテルなので部屋の設備やサービスの質は申し分無く、その割には格式張った感じがありません。特に広いバルコニーの椅子に座ってゴッチナグラートを眺める気分は最高。ハーフペンション付での宿泊が基本で、夕食は毎回メインディッシュを2種類から選べます。日本人や団体客は見かけず、静かな滞在が楽しめました。現在では大手サンスター・ホテルの傘下に入っているようです。(2002年8月宿泊、表紙ページの写真が外観)


ヴァルトホテル・ベルヴュー Waldhotel Bellevue (ダヴォス Davos)
https://www.waldhotel-davos.ch/
高台にあり、部屋の広いバルコニーから見下ろすダヴォス市街の眺めは名前のとおり抜群。バルコニーの椅子に毛布を用意してあったり、依頼しなくても駅まで車で送り迎えしてくれたりというサービスには満足できます。地下に結構広い温水プールがあり(写真)、ジャクージまで付いているのもさすが四つ星ホテル。ただ、部屋は色調が少し安っぽいし、気密性が強すぎるためか何となく息苦しい感じがします。若手のスタッフが多く、対応に素人さを感じさせる部分もありました。1階の奥に作家トーマス・マンの夫人が療養した部屋が保存展示されています。(1999年6月宿泊)
【追記】 2020年3月に一旦閉鎖されましたが、新たな経営陣により2021年7月から営業が再開されました。


クヴェレンホーフ Quellenhof C01号室 (ダヴォス)
https://ferienshop.davos.ch/en/apartments/quellenhof-c01#
「クヴェレンホーフ」はダヴォス・プラッツ駅から徒歩で数分という立地が大変にありがたい集合住宅で、近隣にスーパー等の商店が多数あるほか、市内バスには建物正面の「シー通りSkistrasse」停留所でも乗降できます。建物内に短期滞在者向けの貸アパートが幾つかあり、我が家が滞在したC棟の01号室は広々としたリビング・ダイニングルームにオープン型のキッチン主寝室副寝室、バスタブ付きのバスルームという構成。空調がしっかりしていて快適で、4〜5人でもゆったり泊まれる広さと立地を考慮すればリーズナブルな賃料だと感じました。日本式で言えば2階ですが、傾斜地のためリビングの外はテラスで、坂道を挟んでザンクト・ヨハン教会の鐘楼が聳えています。地下通路で繋がった隣の棟に室内プール(無料で利用可)と洗濯室(1回あたり2フラン程度のコイン式)あり。中心街の割には静かな環境ですが、建物の1階に飲食店が入っているため、週末には深夜まで騒がしいこともありました。オーナーとは面会しませんでしたがメールでの連絡はスムーズで、代金はクレジットカードで支払えました。なおダヴォス市内に滞在するとゲストカードで地域の電車やバス(山岳路線を除く)が乗り放題になるほか、ロープウェイ類も格安料金で利用できます。(2023年8〜9月に宿泊)


ホテル ABC (クール Chur)
https://www.hotelabc.ch/
クール駅のほぼ正面というロケーションが嬉しいホテルです。チューリッヒ到着初日にエンガディン地方(サン・モリッツ周辺)方面へ移動する際、クール辺りが中継宿泊地の候補になりますが、そういう場合に利用すると便利だと思います。ダブルルームは充分な広さがあり、バスルームも快適。部屋に「ネスプレッソ」(ネスレ社のエスプレッソマシン)が置いてあり、いつでも美味しいコーヒーが飲めます。やや電波が弱いですが無線LANを無料で使えます(フロントでアクセス用のIDとパスワードを貰う必要があります)。朝食ビュッフェの内容も満足できますが、その分、宿泊料金はやや高めです。全体的にビジネスホテル的な雰囲気で、ホテル内にレストランはありませんので、数日以上の滞在には向かない感じです。(2013年9月宿泊)


ホーフ・アローザ Hof Arosa (アローザ Arosa)
https://ferienarosa.com/
アローザは州都クールから可愛い電車に揺られて約1時間、シャンフィック谷の最奥に広がる高原リゾートです。冬はスキー客で賑わいますが、夏も周辺の広大なアルプに様々な草花が咲き乱れて家族向きのハイキング天国になります。
ホーフ・アローザは大型シャレー2棟からなる休暇用アパートで、COOP(スーパーマーケット)・観光案内所・映画館等が集まるカジノCasinoバス停から坂道を下った場所に位置しています(鉄道駅から歩くと10分余り)。村の中心に近い割に、アパートの前は林が広がる静かな環境です。我が家が滞在したのは東棟3階の「B10」号で、占有面積72u。特に設備の整ったキッチン付のリビング・ダイニングが広く、雰囲気のある調度品が並ぶ壁際には暖炉もあります。バスルームも明るく、バスタブはありませんがシャワー室に椅子が付いていて使いやすいです。他に寝室デスクの置かれた部屋があり、4人でも泊まれますが、これら2室はやや狭いのが残念です。リビングの外には広いバルコニーがあり、左手にシースホルンとフルカホルン等の山々、右手にアローザの教会等が眺められて気分良好。我が家は毎夕バルコニーのテーブルで夕食にしました。東棟1階には広い温水プールもあり、ハイキング帰りにひと泳ぎすると疲れた足腰の整理運動になって良い感じでした。西棟1階に管理人一家が住んでいて相談事も安心。管理人は英語が余り話せませんが、持ち前の陽気さでカバーしてくれます。(2006年6月宿泊)


ホテル・ラ・パランカ La Palanca (レンツァーハイデ Lenzerheide)
レンツァーハイデもスキー場としては有名ですが、夏のハイキングの拠点としては存在感が薄いようです。しかしながら夏も付近の展望台へロープウェイやチェアリフトが運行されていますし、晴れた日には近くのライ湖が大変美しいところです。州都クールからのバスの便も多いので、クール観光の拠点としても使えます。ホテル・ラ・パランカは昔ながらのシャレー造りで、木の温もりが感じられるホテル。バス停(郵便局)まで少し遠いですが、頼めば車で送り迎えをしてくれます。ただ、ホテルを取り仕切っているオーナー夫人は、機嫌が悪いと少々おっかない…。(1999年6月宿泊 →2006年6月に撮った外観はこちら。残念ながらその後倒産してしまったようで、分譲の別荘として売り出されています)


ノラ・アパートメント Nolla (トゥージス Thusis)
https://von-arb.com/nolla-apartment.shtml
トゥージスの町はグラウビュンデン州南西部の交通の要衝で、ヒンターライン川流域のハイキング拠点として便利なところです。貸アパート「ノラ」は町の南端、ノラ川を渡った先のユーバーノラÜbernolla地区に位置していますが、スーパー「ミグロMigros」が近く、鉄道駅や駅前のバスターミナルからも徒歩で10分弱です(鉄道駅と中心街のノイドルフ通りNeudorfstrasseの間にはビル5階分の高低差があるので、バスターミナル南側のエレベーターを利用すると便利です)。大家さんのご自宅(その屋根裏部屋にも宿泊が可能)の奥に寝室3室のアパート「B」と、我が家が滞在したアパート「A」があり(ウェブサイトではAとBが逆に表記されています)、全体がひとつの建物ですが傾斜地に建っているため玄関はそれぞれ独立していて、一軒家のような感覚です。アパート「A」はリビングルーム、2人用の寝室洗濯機・乾燥機付きのダイニングキッチンバスルームという構成で、バルコニーも付いてます。とても静かな環境である上に、設備機器が使いやすくて快適でした。大家ご夫妻は大変フレンドリーに接していただき、シャンプー・洗剤類やネスプレッソのコーヒーカプセル等といった消耗品がふんだんに用意されている点もありがたかったです。Booking.com経由で予約しましたがデポジットの請求は無く、到着時に代金総額をクレジットカードで大家さん宛に直接支払いました。(2023年7〜8月に宿泊)


ラ・レジデンツァ La Residenza (サメーダン Samedan)
https://samedan-ferien.ch/
サメーダンはサン・モリッツの2駅手前に位置する静かな村で、ベルニナ線方面との分岐点でもあるため、観光拠点として便利な場所です。村の上手に多くの休暇用アパートや貸別荘が建ち並んでいて、眺望はそちらの方が良いのですが、村の下手にある駅やスーパーへ行くのに坂道の往復が疲れるんじゃないかと思い、我が家は駅から徒歩約3分のこのアパートを選びました。線路沿いに建つ5階建ての大型アパートで、我が家が借りたのは3階のC7号室(占有面積60uの2人用)。バルコニー付きの広いリビング・ダイニングからは氷河急行が行き来する線路越しにベルニナ山群が眺められます。壁にはアロイス・カリジェの絵皿挿絵額が飾られ、オープン型のキッチン等、良質の設備が整っています(無線LAN接続可)。バスルームを挟んで寝室は北側にあり、静かでした。管理人はサメーダン村内に住んでいますが、多くの物件を扱っていて多忙なんでしょう、鍵も指示に従って郵便受で授受し、実際に会うことはありませんでした。但し、こまめに英文メールでやり取りできるので、不便は感じません。賃貸料はルガーノ湖畔に住んでいるオーナーの銀行口座宛に直接送金するよう、予約時に指示されました。地下に広い洗濯室があり、洗濯機は専用カードを挿入しないと使えませんが、管理人に請求すれば無料でカードを貰えます。(2013年9月宿泊)


アパートメント・ユーフォリア Euforia (サメーダン)
https://www.mountainflair.ch/seite/apartment-euforia-samedan.html
サメーダン村の歴史地区の南端に建つ集合住宅で、スーパー「COOP」が近く、鉄道駅からは徒歩で6〜7分ですが、サン・モリッツやシルス方面行きのバスにはすぐ近くのツェントラルCentral停留所から乗車できます。古い伝統家屋ですが内部は綺麗に改装されていて、エレベーターも完備。「ユーフォリア」は2階にある貸アパートで、リビング・ダイニングルームキッチン、ダブルベッドの寝室バスルームが揃っています。冷蔵庫が小さい等、やや手狭な感じは否めませんが、設備面は充分に整っていて居心地は悪くありませんでした。但しバルコニーは無く、隣家が近いためカーテンを開けると部屋の中が外から丸見えになる点が少し気になりました。地下に共用の洗濯室があり、専用の鍵を使って無料で使用可能。サン・モリッツ・バートに事務所を持つ大手業者が管理していて(そのためクレジットカードでの決済が可能)、事務所へ出向いてチェックイン手続きをするのが原則のようですが、電車・バスで移動する旨を伝えたら、玄関の郵便受けの中にある暗証番号付きボックスで鍵を受渡しできました。オーバー・エンガディン地方のロープウェイ類が滞在中乗り放題になる「ベルクバーネン・インクルジーヴェ」カードをもらえる(※)のも嬉しい利点で、賃料は高いものの便利な立地を考慮すればやむを得ないところです。(2023年8月宿泊)
【追記】 ハイジさまから頂戴した情報によれば、2024年はロープウェイ切符の無償提供をやめる方針のようです。


ホテル・チェーザ・ランドリーナ Chesa Randolina (シルス・バゼルジャ Sils-Baselgia)
https://www.randolina.ch/
サン・モリッツからマロヤ峠方面へのバスは便数が多くて便利なので、料金が高くて騒がしいサン・モリッツ市内よりは、上流の湖畔の村に泊まる方がお勧めです。「燕の家」チェーザ・ランドリーナは、シルス・バゼルジャのバス停の隣なので大変便利。日本では余り紹介されていませんが、欧米の旅行ガイド本にはよく載っていて、宿泊者は長期滞在の老夫婦あたりが多く、団体客はいません。2食付での宿泊が原則で、夕食は日替わりのコースメニューですが、手の込んだ料理を保温プレート付で出してくれます。ここのシェフは食材に拘り、産地の明らかな自然農法の野菜や肉しか使わないのだとか。朝食のパンも絶品です。
南側の出窓のある部屋は洒落た白木造りで、ピッツ・ダ・ラ・マルニャの山とシルス湖の美しい景色が眺められます。暖炉のあるラウンジも雰囲気良好。部屋にはテレビも冷蔵庫もありませんが、それが全く気にならない心地良さで、我が家が3年後に再訪した際には、何も言わないのに初回と同じ部屋を用意してくれていました。ただひとつ面倒なのはクレジットカードが使えないことでしたが、この点も今では改善されています。
シルスの村はマリーア地区の方が中心ですが、最近では宿泊施設が増えて賑やかになり過ぎている嫌いがあるので、小規模なバゼルジャ地区の方が自然を満喫できます。朝夕にシルス湖畔を散策すると別世界のように美しく、鹿の親子が飛び出してきたこともあります。地区には名前の由来である小さな礼拝堂があり、夜にはそこでクラシックリサイタルが開かれたりします。(1999年6月・2002年8月に宿泊)


ホテル・セライナ Seraina (シルス・マリーア Sils-Maria)
https://hotel-seraina.ch/
シルス・マリーア村の中心部、郵便局(バス停)の隣という立地が大変にありがたいホテル。本館の奥に内廊下で繋がった別棟があり、そちらに休暇用アパートが6部屋あります。我が家が泊まったのは2階南向きの2〜3人用の部屋で、バルコニー付の広いリビング寝室と、設備の整ったダイニング・キッチンに分かれていて、両者を隔てる壁に大きな窓のあるのが良い感じです。バスルームはシャワーのみ。リビングの前は子供の遊具が置かれた庭で、東側には森が迫っているため、バルコニーにリスが遊びに来たこともありました。3階以上の部屋なら山々の眺望も楽しめるかも知れません。
我が家が滞在したのは年末年始の1週間でしたが、この時期は年間を通じて最も宿泊施設が込み合うシーズンで、休暇用アパートは殆どが常連客で予約済みのうえ、2週間以上の滞在予定でないと受け付けないオーナーも多いです。我が家も旅行の約半年前にシルスの数あるアパートを虱潰しに当たって、予約を受けてくれたのがここしかなかったというのが実態でした。なので部屋の内容には余り期待せずに行ったのですが、思いのほか快適なアパートで助かりました。ピークシーズンの料金は高めですが、夏ならその半額以下のリーズナブルな料金で泊まれます。(2006年末〜2007年初に宿泊)


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