「夫婦で歩くスイスアルプス」

湖巡りのブルンシュコップフ周回ハイキング

2015年9月22日。いよいよ帰国する日ですが、ミュンヘン空港発が夜なので、最終日も軽いハイキングに出掛けます。先ずはゼーフェルト村の西にある「プファラービッヒル(教区教会の丘)」を越えて行きます。「クロイツヴェーク(十字架の小道)」と名付けられた遊歩道の脇に岩のモニュメントが点在しています。右に見えているゼーフェルト教区教会の背後の森はジンムルベルク(1,508m)で、その後方の山は左がアールンプラッテンシュピッツェ(2,171m)、右がグローセ・アールンシュピッツェ(2,196m)です。

プファラービッヒルの丘を西へ下った先にクシュヴァントコップフ行きのチェアリフト乗場があります。これに乗るつもりで来ましたが、係員はいるものの機器の具合が良くないようで、動いていませんでした。

暫く様子を見ていましたが動き出しそうにないので、歩いて登ることにしました。リフトのケーブル(写真右)に沿った草原を少し登ったところからゼーフェルト村を見下ろした図です。カミさんの頭の左が山麓駅で、その右奥に白いゼーキルヒル教会が見えています。後方の山は写真左端がエーフェレコップフ(2,478m)で、その右にヴェッターシュタインヴァント連峰(2,484m)を経てオーベレ・ヴェッターシュタインシュピッツェ(2,298m)。中央のアールンシュピッツェ山群は、左から順にアールンコップフ(1,934m)、ヴァイスレーンコップフ(2,002m)、アールンプラッテンシュピッツェ、ミットレレ・アールンシュピッツェ(2,091m)、グローセ・アールンシュピッツェ。写真右奥はカールヴェンデル山群で、左から順にゲルバークロイツ(2,307m)、ズュートリッヒェ・リンダーシュピッツェ(2,305m)、ズルツレクラムシュピッツェ(2,321m)、キルヒルシュピッツェ(2,301m)、ブルンネンシュタインシュピッツェ(2,180m)です。同じ道を登っている小母さんがいましたが、ハイカーじゃなくて草原に生えている白いキノコを採っていました。

なだらかな山なので難なくクシュヴァントコップフ山頂(1,495m)に到着しました。写真は南側の眺望で、後方に並んでいるのはゼルライン谷の北側の山々です。右がホッホエーダー(2,796m)、中央がゼーヨッホ(別名フラウアリンガー・ロスコーゲル、2,808m)、その左にパイダー・シュピッツェ(2,808m)、ミッターコーゲル(2,581m)、ロスコーゲル(2,646m)と続いています。

クシュヴァントコップフ山頂の西側に、沢山の花で飾られたレストラン「ゾンネン・アルム」が建っています。立ち寄りませんでしたが、広いテラス席が気分良さそうでした。

クシュヴァントコップフ山頂から西へ少し下ったところにある池。鴨が泳いでました。

林道を辿って西へ下ります。ホーエ・ムンデ山(写真左端の山腹)の右にヴェッターシュタイン山脈が見えました。右で高く見えている頂がホッホヴァンナー(2,744m)、写真中央奥が最高峰のツークシュピッツェ(2,962m)、左端がシュネーフェルナーコップフ(2,874m)です。ツークシュピッツェの右下手前の円錐形はプレディクトシュタイン(別名プレディクトシュトゥール、2,234m)。

途中で西側の眺望が開けました。写真中央を流れるイン川の右の低山がフィーヒター・ケップフル(1,032m)、その右手前がテルフスの町で、更にその手前の山腹に見える白い教会の塔がこれから向かうメーゼルン村です。写真左上の尖峰はチルガント(2,370m)で、その左奥がパルザイアーシュピッツェ(3,036m)、右奥がベルクヴェルクスコップフ(2,728m)。中央の山はジンメリング(2,096m)とその背後にグローセ・シュレンカーシュピッツェ(2,827m)の頭、右奥にムッテコップフ(2,774m)。右上はラウフベルク(2,480m)とその右奥にハイターヴァント(2,639m)です。

メーゼルン村に出てきました。背後はミーミンガー山群の山々で、右端がホーエ・ムンデ(2,662m)、そこから左へホッホヴァント(2,719m)、ホッホプラッティッヒ(2,768m)、グリースシュピッツェン(東峰2,747m・西峰2,741m)、グリューンシュタイン(2,661m)、ヴァンクシュピッツェ(2,209m)、ヴァンニック(2,493m)と続いています。写真左端はハイターヴァントです。

メーゼルン村から北へ登ってメーゼラーゼー(メーゼルン湖、海抜1,284m)に到着。かつてイン川の谷を覆っていた氷河の浸食作用によってできた湖である旨の説明板がありました。鯉が泳ぐ静かな湖畔の遊歩道を一周しました。対岸に見える建物はレストラン「メーゼラー・ゼーシュトゥーブン」で、散策を楽しむ家族連れで結構賑わってました。

メーゼラーゼーの下手まで戻ったら、西へ続く高台の遊歩道に入ります。最初はイン川の谷を美しく見下ろせますが、すぐに針葉樹林の中へ。でも明るい林で気分良く歩けました。

舗装道路に出合うと目的地のロッテンゼーはもうすぐ。観光馬車と擦れ違いました。メーゼルン村とロッテンゼーを結んでいるんでしょうか。

ロッテンゼー。ここが湖になるのは春先だけのようで、今は草原の窪地が広がっています。西岸に建つレストラン(写真左)へ向かいます。

お昼時で賑わうレストラン「ロッテンゼー小屋」(海抜1,270m)。我が家もテラス席に座り、黒板に書いてあったオススメに従ってカボチャのクリームスープとチョコレートケーキ、それにワインとコーヒーをいただきました。

ロッテンゼーから眺めるホーエ・ムンデ山。森の上に見えている建物は「インターアルペン・ホテル」です。このホテルの前からバスに乗ってゼーフェルト村へ戻ることも考えていましたが、昼食を食べ過ぎたのでもう少し歩くことにしました。

ロッテンゼーから北東方向へ歩き、ヴィルトモースゼー(ここも水はありませんでした)を経由してヴィルトモースアルム(海抜1,338m)へ。ここには辛うじて水が残っていました。

ヴィルトモースアルムのレストラン。ここまではゼーフェルト村からバス便が通じています。ここのテラス席も賑わってました。

ヴィルトモースアルムからは車道を東へ下り、乗馬スポーツクラブの前を通過。ここはもうゼーフェルト村の郊外です。

ゼーフェルト村の教区教会前のドルフ広場では「ファーマーズ・マーケット」が開かれていました。残念ながら心惹かれるものが余り無かったので、近くのスーパー「Mプライス」でカボチャ種オイルとバルサミコ酢をお土産に買ってホテルへ戻りました。

ホテルでタクシーを呼んでもらい、ロスヒュッテ行きケーブルカー乗場の近くにある高速バスの停留所へ。予めインターネットで予約してあったミュンヘン空港行きバスに乗り込み、帰国の途につきました。


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