「夫婦で歩くスイスアルプス」

ツークシュピッツェ山頂観光

2011年1月3日。快晴の朝です。宿泊ホテルの部屋からも朝日を浴びるドイツ最高峰ツークシュピッツェ(写真右、2,962m)と直線的な山稜が印象的なアルプシュピッツェ(写真左、2,628m)の美しい姿が眺められました。

ホテルに荷物を残し、国鉄駅の西隣(ガルミッシュ側)にある駅からツークシュピッツェ行き登山電車に乗り込みます。

電車の窓からツークシュピッツェを眺めていたら、沢山の熱気球が上っていきました。

アイプゼー駅で電車を降り、ケーブルカーに乗り換えます。山頂往復切符(1人38ユーロ)を持っていればどういう経路で山頂へ行っても良いのです。

ツークシュピッツェ山頂展望台に到着。ガルミッシュの町でも気温は氷点下でしたから、ここは零下10数度にはなっていたでしょう。風もかなり吹いていたので、カミさん曰く「今まで生きてきた中で一番寒い!」 確かに、そうかも。

展望台のすぐ隣に見えるツークシュピッツェの山頂。雪があるのでちょっと行く勇気は無かったです。

山頂右側(南東方向)の眺望。手前の岩山はインネレ・ヘレンタールシュピッツェ(2,741m)で、そこから岩稜を奥へ辿って写真左端がホッホブラッセン(2,706m)。ライン谷の向こうがオーストリアとの国境を成す峰々で、写真中央の山がホッホヴァンナー(2,744m)、インネレ・ヘレンタールシュピッツェの後方がロイタッシャー・ドライトーアシュピッツェ(2,682m)。右の山はオーストリア領のホーエ・ムンデ(2,662m)です。写真左上にはビルクカールシュピッツェ(2,749m)・カルトヴァッサーカールシュピッツェ(2,733m)等のインスブルック北方の山々が、右上にはツィラーターラー・アルペンの山々も遠望できています。

オーストリアとイタリアの国境を成すツィラーターラー・アルペン方面のアップ。写真中央で高く見えているのがオルペラー(3,476m)で、その左隣がグローサー・メーゼラー(3,478m)。その左にトゥルナーカンプ(3,418m)とゲフローレネ・ヴァント・シュピッツェン(3,288m)を経て、写真左端が第4ホルンシュピッツェ(3,198m)と第3ホルンシュピッツェ(3,253m)。オルペラーの右肩はフースシュタイン(3,380m)で、写真右端が山塊最高峰のホッホファイラー(3,510m)です。

南西方向の眺望。眼下の広々としたスキーゲレンデ「ツークシュピッツプラット」の中央が登山鉄道の終点で、そこへ足許からロープウェイのケーブルが下っています。雪原の右上で白く輝いている山はシュネーフェルナーコップフ(2,874m)、左上の影になっている山肌はプラットシュピッツェン(2,680m)で、その背後がホッホプラッティッヒ(2,768m)。遠くに見えているのは左端がシュランコーゲル(3,497m)等のシュトゥーバイアー・アルペンの山々、中央がヴァッツェシュピッツェ(3,532m)等のエッツターラー・アルペンの山々、右端がスイスのムットラー(3,294m)等シルヴレッタ山塊の山々です。

シュトゥーバイアー・アルペン方面のアップ。中央がシュランコーゲルで、その左はシュランカールコーゲル(3,332m)とシュランデレ(3,393m)を経て左端が山塊最高峰のツッカーヒュットル(3,507m)。シュランコーゲルの右はホーアー・ゼーブラスコーゲル(3,235m)、シュトゥーバイアー・ヴィルトシュピッツェ(3,341m)等を経て写真右端がヴィンダッハー・ダウンコーゲル(3,348m)とヴァーレンカール・ザイテンシュピッツェ(3,345m)です。

国境のゲートを潜ってオーストリア側(西側)の展望デッキへ行ってみます。

オーストリア側の展望デッキから西方向の眺望。足許からオーストリア側にもロープウェイが下っています。ロープウェイの鉄柱の左に見えている谷底の家並みはエーアヴァルト村で、その奥がレアモース村。谷の向こう正面の山はダーニエル(2,340m)で、その後方にはガイスホルン(2,247m)・ホッホフォーゲル(2,592m)等、オーストリア・ドイツ国境を成すアルゴイアー・アルペンの山々が並んでいます。

ホッホフォーゲル(中央の三角)方面のアップ。その左はグローサー・ヴィルダー(2,379m)を経て遥かスイスのセンティス(2,502m)とアルトマン(2,436m)が綺麗に見えています。ホッホフォーゲルの右肩はクロイツシュピッツェ(2,367m)。

北側に見下ろす凍結したアイプ湖。写真右下が登山電車を降りてロープウェイに乗り換えた場所です。湖の向こう正面の山はフリーダー(2,050m)、写真右端はホーアー・ツィークシュピッツ(1,864m)。後方にはアマガウアー・アルペンの山々が連なっています。

北東方向に見下ろすガルミッシュ・パルテンキルヒェンの町並み。手前の山はヴァクセンシュタイン(2,277m)です。

オーストリア側の展望デッキからドイツ側の展望台を撮ったもの。寒さでデジカメの動作もおかしくなってきたので引き上げます。

ドイツ側の展望台に戻り、ロープウェイ「グレッチャーバーン」に乗ってツークシュピッツプラットに下りました。写真はスキーヤーが休んでいるテラス・レストラン。写真右上が山頂展望台です。

近くに建つ礼拝堂まで歩いてみました。背後はシュネーフェルナーコップフです。

地下にある駅から登山電車に乗って下山しました。

13時にガルミッシュ・パルテンキルヒェンへ帰着。パルテンキルヒェン側のレストランで昼食を摂ってからホテルの荷物を引き取り、電車でインスブルックに向かいました。

オーストリア国境に近いミッテンヴァルト村の郊外で車窓から撮った写真。背後の山はヴェストリッヒェ・カールヴェンデルシュピッツェ(2,385m)で、左の尖峰はフィーラーシュピッツェ(2,054m)。車窓からの眺めも楽しい路線でした。


トップページへ   前日へ   翌日へ