「夫婦で歩くスイスアルプス」

トゥルン峠周辺散策

2019年1月3日。今朝も雪が降り続いてますが、3日間用の乗り放題切符を買ってあるので、少し南へ行けば晴れ間が覗かないかなぁ…と淡い期待を抱きつつ、ヨッホベルク村方面へ出掛けることにします。滞在しているキルヒベルク村の中心部でキッツビュール行きのバスを待ちますが、何故かバスは15分以上も遅れてやってきました。

キッツビュール駅前でミッタージル行きのバスに乗り継ぐ筈が、まったく間に合いませんでした。次のバスは1時間以上も後なので、駅前では降りずに旧市街まで乗って行き、少しキッツビュール市街を散策しました。写真は中心街のフォルダーシュタット通りで、奥に見える尖塔はカタリーネン教会です。

キッツビュール旧市街の北端に建つ聖アンドレアス教区教会(写真中央)。右はリープフラウエン教会、左手前はシュピタル聖霊教会です。

キッツビュール駅まで歩いて戻りました。それでも時間を持て余し、ベンチさえ殆ど無い殺風景な駅舎の中でボーッと…。

10時台のミッタージル行きバスに乗り、チロル州とザルツブルク州の境界を成すトゥルン峠(海抜1,274m)を越えた先の「パノラマバーン中間駅」停留所で下車しました。すぐ近くにゴンドラリフトの乗場があります。


ゴンドラリフト「パノラマバーン」に乗り込み、レスターコーゲル(1,894m)の山頂直下まで上ってきましたが、残念ながら全くの視界ゼロ状態です。

「パノラマバーン」山上駅に隣接して建つレストラン「ピンツガブリック」。せめてここで食事でもと思いましたが、屋内は超満員で空席がありませんでした。この他に見えるのはスキーリフトの乗場だけ。仕方ないので、僅か数分間いただけで再びゴンドラリフトに乗り込んで下山しました。

帰りは中間駅で降りずに、谷底の山麓駅までそのまま下ってみることにしました。写真中央に見える家並みがきっとミッタージル村だろうから、山麓駅からそこまで歩いて村の中のレストランで食事してから、始発のバスに乗って帰ろう、とカミさんと話してました。この時は地図を持っていなくて分からなかったんですが、実は谷底に見えたのはホラースバッハ村で、ミッタージル村はこのずっと東(写真の左手)にあって気軽に歩ける距離ではありませんでした。

「パノラマバーン」山麓駅(写真左端)の前にある広い駐車場から眺めるレスターコーゲル(写真右)。写真左奥の山はヴィルトコーゲル(2,224m)でしょうか。

「パノラマバーン」山麓駅前の駐車場から眺めるホラースバッハ村。背後の山はピハッパー(2,513m)です。村の方向へ歩こうとしましたが、駐車場は自動車専用道路に繋がっていて歩けそうな道が無く、バス停も無いので断念しました。後で地図を見たら、駐車場の南側に鉄道駅があり、そこから「ピンツガウアー・ローカルバーン」に乗ればミッタージル村へ行けるようでした。

再びゴンドラリフト「パノラマバーン」に乗って中間駅に戻ってきました。付近に何軒かあるレストランのうち写真の「モーアアルム」に入りました。

ここも混み合っていましたが、運良く奥のカウンター席に座れました。サラダ付きのティローラー・グレステルを頼んだら大変美味で、白ビールにも合って大正解でした。

食後にバス停の向かいにあるクロスカントリー・スキーのコースを覗いてみたら、並行してハイキングコースも整備されていたので歩いてみました。写真左が歩行者用の道、中央がフリー(スケーティング)走法用のコース、右がクラシカル走法用のコースです。

傾斜の緩やかな針葉樹林帯の中を周回できるようになっていました。平原に見えるところは湿地帯のようです。バス待ちの時間だけ散策するつもりでしたので、全部は歩き切れませんでした。

展望塔のようなものもありました。視界が悪くて眺望は今ひとつでしたが、谷底のホラースバッハ村が見えました。

ハイキングコースのすぐ南側をミッタージル方面へ下る車道が走っています。写真右に見える休暇用アパートの向こう側にある停留所「タウエルンブリック」からキッツビュール行きのバスに乗って帰りました。


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