「夫婦で歩くスイスアルプス」

レーミスグンメン丘陵ハイキング

2015年4月30日。前日午後にチューリッヒ空港へ到着し、ベルン経由の電車でエメンタール地方のラングナウ村に入りました。前日夕刻は小雨でしたが、今朝は青空が広がっています。早速9時過ぎの普通電車に乗ってラングナウから2駅目のシグナウ駅で下車。駅前で待っているバスに乗り換えます。

バスはエメ川に沿った道を上流へ進み、15分ほどでエッキヴィール村の中心部に到着。ここでバスを降ります。

バスの通る道から東へ入り、山裾の舗装道路を進んでハイドビュールの集落へ。行く手に早くもホーガント連峰が見えます。この集落の中心にエメンタール・チーズの販売店がありました。

支流のガイスバッハ川沿いの道に入り、樹林帯の山道を登ると、迂回してきた舗装道路に再会します。その上手に広がるウンターシュタインボーデンのアルプを登っているところです。写真中央に横たわる樹林帯の右端に見える家並みが、先ほど通ってきたハイドビュールの集落です。中央奥に遠望できる丘は木造展望台が建つクーデルヒュージ(1,132m)です。

再び舗装道路に合流して展望の良い丘の上を東へ進み、オーバーシュタインボーデンの農家群(海抜1,151m)を通過。

更に東へ緩やかに登ります。後方にシュトックホルン(2,190m)方面の山群が見えてきました。

農家が建つヒンター・レーミスグンメン(海抜1,235m)で南北に連なる尾根上に出ました。写真後方(南側)の頂はプフィッファー(1,315m)です。

ヒンター・レーミスグンメン(写真中央に見える農家のところ)から尾根を北へ緩やかに登ります。尾根は州境になっていて、急斜面で切れ落ちている東側はルツェルン州です。背後に並んで見える山々は、写真中央のホーガント連峰の右に白いブリュムリスアルプ連峰を挟んでソルフルー連峰とシグリスヴィールグラート連峰。ホーガント連峰の左はシュレックホルン(4,078m)方面の高峰群です。

レーミスグンメンの尾根の最高地点、レーミスグンメホーガー(1,300m)に到着。

レーミスグンメホーガーから南西側の眺望。遠くに並んでいる山々は、中央右寄りで黒く尖っているのがシュトックホルンで、その右はホーマート(2,076m)とクルムファーデフルー(2,079m)を経て、山塊の右端にニューネネフルー(2,102m)、ガントリッシュ(2,175m)、ビュルグレ(2,165m)の3峰が並んで見えています。写真左端の白峰はニーゼン(2,362m)。写真右端手前はミッテル・レーミスグンメンの農家で、その左奥に見える建物は先程通過してきたオーバーシュタインボーデンの農家群です。

シュトックホルンのズームアップ。その左にソルホーレ(2,017m)、ラーゼベルク(2,019m)、ニュッシュレーテ(1,987m)の峰々が連なっています。シュトックホルンの右の白い尾根はヴァルアルプグラート(1,920m)。手前の草地の丘はシャレンベルク峠(1,167m)付近と思われます。

ニーゼン山(写真左端の頂)方面のズームアップ。ニーゼンの右はフロンベルクホーレ(2,394m)とその右奥にドルネックアルム(2,408m)。その手前の木々に覆われた尾根はホーネック(1,548m)です。写真中央奥はカイベホーレ(2,462m)で、そこから白いグルプスグラートの尾根を右へ辿った先の頂がヴィリエホーレ(2,304m)、更にロートホーレ(2,410m)を経て写真右端がヒンデリ・シュピルゲルテ(2,476m)。いずれもディームティック谷奥の山々です。

ソルフルー連峰(左)とシグリスヴィールグラート連峰(右)方面。ソルフルー連峰のギザギザの頂はジーベン・ヘングステ(1,951m)で、その右がシーベ(1,955m)。写真中央がブルスト(1,968m)、そこから白い尾根を右へ辿った先の2つ目の頂がミッタークホルン(2,014m)、その右隣がシグリスヴィーラー・ロートホルン(2,051m)、右端の頂がメラ(1,954m)です。

ブリュムリスアルプ連峰(写真右奥)方面のズームアップ。ブリュムリスアルプ連峰は右の頂がブリュムリスアルプホルン(3,661m)、中央がヴィシ・フラウ(3,650m)、左がモルゲンホルン(3,623m)。写真中央はシュヴァルメルン(2,777m)、左の高峰はクシュパルテンホルン(3,436m)で、その左肩にシルトホルン(2,970m)を挟んで写真左端がチンゲルシュピッツ(3,304m)です。

ホーガント連峰。左端の頂が山塊最高峰のフルケギュッチ(2,197m)、中央がアッフ(2,036m)、右がヴィスクリュッツグラート(2,070m)とその右奥にトローゲホルン(1,973m)。フルケギュッチの右下は、写真右端手前のプフィッファーから南へ続く尾根上の山、ヴァハトフーベル(1,415m)です。

シュレックホルン(写真中央)方面のズームアップ。左はヴェッターホルン(3,692m)とその左奥にミッテルホルン(3,704m)とローゼンホルン(3,689m)、写真左端がヴェルホルン(3,192m)。右はフィンスターアールホルン(4,274m)とオックス(クライネス・フィーシャーホルン、3,895m)を経て写真右端がグローセス・フィーシャーホルン(4,049m)です。

南東側に堂々と横たわるシュラッテンフルー連峰。右端の鼻のような頂がシーベンギュッチ(2,037m)、中央右寄りが山塊最高峰のヘングスト(2,093m)、中央左寄りがヘックレン(2,089m)、左端がシュトリック(1,946m)です。手前はエンギの牧畜農家群。

東側はクルツェンバッハ谷の向こうにバイヒレ山(1,770m)。

レーミスグンメンの尾根はレーミスグンメホーガーの北側で次第に東へ湾曲していて、それを辿った先にガイスハルデンアルプの農家レストラン「エリカ」(海抜1,220m)がありますが、今の時期は未だ週末と休日しか営業していません。バイヒレ山の左に頭を出している高峰はピラートゥス(2,129m)です。

ガイスハルデンアルプから西へ折り返し、タンポポの花に黄色く染められたケーゼルンの農家群を通過。左手に見下ろすフォルデレ・ガイスバッハの谷を隔てた反対側の丘(写真左端)が、先程登ってきたオーバーシュタインボーデンです。

ヒュリ(海抜1,136m)で各方面へ道が分岐しています。正面に見えるホーヴュルツホーガー山(1,219m)の北側(右手)を進む舗装道路の方が近道ですが、我が家はハイキング用の案内標識に従って南側の道(左手)を選びました。

ホーヴュルツホーガー南麓の林道からは南側に往路で通過したオーバーシュタインボーデンの牧畜農家が見え、その背後にラウターブルンナー・ブライトホルン(3,780m)が遠望できました(写真左)。写真中央はチンゲルホルン(3,562m)で、その右はチンゲルシュピッツとシルトホルンを経てクシュパルテンホルンです。

再び舗装道路に出合うとヒンターブラップバッハの集落。付近には桜の花が綺麗に咲いていました。

スルメットレンの農家を左手に見送った先の分岐(写真左)で北へ右折し、ブラップバッハのレストラン(写真右、海抜1,101m)へ向かいます。

日差しが眩しいテラス席で焼きソーセージ&レシュティの定番メニューをいただきました(2人で1皿)。私はビール、カミさんはアプフェルヴァイン(シードル)です。

ブラップバッハから丘陵の尾根上の道を北へ進みます。写真は東側の眺望で、中央奥のバイヒレ山の左にピラートゥス山が見えています。

ピラートゥス山(写真中央)方面のズームアップ。ピラトゥスの左はシュテーフェリフルー(1,922m)を経てミッタークギュップフィ(1,917m)。右は手前のファルネーレ(1,572m)を経てシンベリック(1,816m)です。

「ヘーゲロッホ」という小さなトンネルを潜ります。岩壁に貼られてあった説明板によれば、1839〜40年に地元の農民によって掘削されたもので、アンデルマットの北にある「ウルナーロッホ」に次いでスイスで最も古いトンネルのひとつだそうです。

ヒンターシャイデックの分岐を過ぎると、再び左手にベルナー・アルプスの高峰群を眺められました。写真中央右寄りで大きく見えているニーゼン山の左奥がヴィルトシュトルーベル(3,243m)で、その左にフォルデレ・ローナー(3,049m)、ミットレレ・ローナー(3,002m)、フィルスト(2,548m)が並び、更に少し間を置いてリンダーホルン(3,448m)、アルテルス(3,629m)、バルムホルン(3,698m)の峰々です。

ホーガント連峰の右奥にユングフラウ(4,158m)、その右にミッタークホルン(3,829m)とグロースホルン(3,754m)。ホーガント連峰の上にメンヒ(右、4,107m)とアイガー(左、3,970m)の頭も覗いています。

ホーヴァハトの丘(1,035m)を通過。右手前方にトゥループシャッヒェン村が見えます。

トゥループシャッヒェン村のズームアップ。右後方に見えている山はシャーフマット(1,979m)です。

ヴィルトマットまで来ると前方にラングナウ村が見えてきました。左手前に見えるツヴィガルテンの放牧場を通ってラングナウ村へ下りました。


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