「夫婦で歩くスイスアルプス」

エモッソン湖畔ハイキング

2008年9月22日。宿泊地のレ・マレコット村から「モン・ブラン急行」の電車に乗り、フランス国境に程近いル・シャトラール村に向かいます。但し今日からファンオー〜ヴァロルシーヌ間が保線工事のため運休で、ファンオー駅から振替輸送バスに乗り換えてル・シャトラールに到着しました。駅の裏手から出ているケーブルカーに乗り込みます。このケーブルカー、なかなかの急勾配で迫力があります(最大斜度87%とか)。

ケーブルカーを降りたら、可愛いトロッコ電車に乗り換えます。急峻な山腹を時計回りに巻いて進んでいくので、左手の眺望が楽しめます。

トロッコ電車の終点から再びミニ・ケーブルカーに乗り換えてエモッソン・ダムの上へ。

ミニ・ケーブルカーはエモッソン・ダムの東縁に到着します。アーチ型の美しいダムで、貯水量ではグランド・ディクサンス・ダムに次いでスイス第2位の規模を誇ります。

エモッソン・ダムの上からはモン・ブラン山群を一望することができます。あいにく雲が掛かってスッキリしませんが、写真左端がポワント・ドルニー(3,270m)とトリアン氷河で、その右のグラン氷河の上にトゥール針峰(3,540m)が雲に隠れています。写真中央はシャルドネ針峰(3,824m)、その右がヴェルト針峰(4,122m)ですが、どちらも頂上は雲の向こうです。ヴェルト針峰の右にレ・ドリュー(3,754m)が見えています。その下の谷底はフランスのヴァロルシーヌ村。

ケーブルカー駅に隣接してレストランや土産物店が並ぶ広場を通り、上手に建つ礼拝堂へ向かう途中にコンクリート製の恐竜像があります。古エモッソン湖の南側に恐竜の足跡化石があるため、恐竜を宣伝材料に使っているんですね。モン・ブラン(4,810m)を背景にして撮ってみました。

ダムの上を西へ渡り、エモッソン湖の南岸に付けられた舗装道路を歩いていきます。写真は東を振り返って写したもの。ダムの向こうにケーブルカー駅と、その上手に礼拝堂が見えています。

右手に広がるエモッソン湖の眺め。写真中央の山はモン・リュアン(3,057m)で、その右の雲の中がトゥール・サリエール(3,219m)方面です。

モン・リュアンのアップ。手前の山腹にフォン氷河を纏っています。

エモッソン湖の西端から上り道となり、岩場の上に建つ古エモッソン小屋に至ります。軽食が摂れるので、我が家もサンドウィッチを頼んで昼食にしました。チーズ・フォンデュを楽しんでいるハイカーもいました。

古エモッソン小屋の上手から小屋(写真左)とエモッソン湖を振り返って。

古エモッソン・ダムの下までやってきました。道を進むとダムの右端に上ります。

古エモッソン・ダムの上から古エモッソン湖を眺めます。

古エモッソン湖の北岸に遊歩道が続いています。少し先まで湖畔を歩いてみました。

古エモッソン湖の北岸からの眺め。写真中央の峰はポワント・ア・コルボー(2,687m)、右はル・シュヴァル・ブラン(2,831m)。いずれもフランスとの国境の山々です。

ル・シュヴァル・ブランのアップ。湖畔からの標高差は600m余りなので、時間があれば登頂できないかなぁと考えていた時期もあったんですが、実際に堂々たる山容を目にすると、そうそう生易しい山ではなさそうに思いました。いずれにせよ今の季節はエモッソン湖畔発着のバス便が無いので時間的にも無理で、大人しく来た道を戻って帰路につきました。
最終日の翌日は山歩きを自重してサン・モーリスの修道院や「妖精の洞窟」を訪ねましたので、今回の旅ではこの日が最後のハイキングとなりました。


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