「夫婦で歩くスイスアルプス」

リージホルン ハイキング

2009年9月23日。今日も秋晴れです。オーバーヴァルト駅からブリーク方面行きの電車に30分余り揺られてフュルガンゲン駅で下車し、駅前から小型ロープウェイに乗って山上のベルヴァルト村へ。更にそこからチェアリフトに乗り換えたところです。眼下に別荘が建ち並ぶベルヴァルトの家並み、右の谷底はフィーシャータールの村です。つまり次の滞在予定地フィーシュ村のすぐ近くなんですが、やはりリージホルンには快晴の日に登りたいという思いで今日やってきました。中央後方の山はベットリホルン(2,951m)で、その右肩にミシャベル山群が覗いています。右の白峰はヴァイスホルン(4,506m)、左の白峰はヒレンホルン(3,181m)です。

チェアリフトは残念ながら上部区間がリニューアル工事中で、中間駅のリヒネンから歩き始めました。左手にフィーシュ谷を見下ろしつつ広い道を緩やかに登っていきます。フィーシュ谷の向かいの山はエッキスホルン(2,927m)で、その左がベットマーホルン(2,872m)。共にロープウェイで上れるアレッチ氷河の展望台です。写真左のミシャベル山群とヴァイスホルンの間にマッターホルン(4,478m)の頭が次第にはっきり見えてきています。

フィーシュ谷の奥へ続く広い道を左に分け、広々とした草原の中を直登します。エッキスホルンの右にギザギザのフースヘルナー連峰を挟んで氷河を纏ったガイスホルン(写真中央、3,740m)、更にその右にシュトラールホルン(3,027m)を経てアレッチホルン(4,193m)の頭が見えてきました。

標高2,500m強の地点に立っている十字架。近くにはベンチもあり、眺望を楽しみながら一息入れるのにちょうど良い場所でした。少し上手に建設中のチェアリフト駅が見えます。以前のシュタイベンクロイツ駅より80m余り高いフルクルティに建設されているようです。

フルクルティから望むヴァイスホルン(右)とマッターホルン(左)。ヴァイスホルンの右肩がビスホルン(4,153m)、手前下がブルネックホルン(3,833m)で、左肩にツィナールロートホルン(4,221m)も見えています。

ミシャベル山群。左の平らな頭がアルプフーベル(4,206m)で、そこから右へ順にテッシュホルン(4,491m)、ドーム(4,545m)、ナーデルホルン(4,327m)、シュテックナーデルホルン(4,241m)、ホーベルクホルン(4,219m)、ディルホルン(デュレンホルン、4,035m)。ドームの手前がレンツシュピッツェ(4,294m)、ホーベルクホルンの手前下がバルフリン(3,796m)です。

ミシャベル山群の左側の眺望。写真右端がフレッチホルン(3,993m)とラッキンホルン(4,010m)の連山、そこから左へ順にヴァイスミース(4,023m)、ヴァーゼンホルン(3,246m)、ブライトホルン(3,366m)、モンテ・レオーネ(3,553m)、ヒレンホルン。モンテ・レオーネの手前にボルテルホルン(3,194m)が重なって見えています。

更に左手にはヘルゼンホルン(右、3,272m)、ギッシホルン(中央、3,083m)、シェルバドゥング(左、3,211m)とその左肩にシュヴァルツホルン(3,108m)。いずれもイタリアとの国境を成す山々です。

フルクルティの新チェアリフト駅の上手からの眺望。後方の山々は右端から左へ順に、ミシャベル山群、フレッチホルン、ヴァイスミース、モンテ・レオーネ、ヒレンホルン、ヘルゼンホルン、シェルバードゥングで、写真左端がロートホルン(2,887m)。

リージホルンから南に延びる尾根の上を頂上に向かって進みます。左手はグローセス・ヴァンネンホルン(3,906m)。トリフト氷河の奥の白い頂が本峰で、氷河の左の岩尾根の奥はクライネス・ヴァンネンホルン(3,707m)。後者はベルヴァルト村からもよく見えます。

山頂近くはロープが付けられている急な岩場で、ここにだけ上級者向けコースを示す「白・青・白」のペイント(写真右上)もあってギョッとしますが、よじ登ればすぐに山頂です。山頂の岩の下に「ユネスコ世界自然遺産」のプレートが嵌め込まれています。

リージホルン山頂(2,876m)から西方向の眺望。ケルンの周りで休んでいるのは、ベルヴァルト村から歩いて登ってきたと思しきグループ。ケルンの右後方がアレッチホルンで、左後方がガイスホルン。写真左のエッキスホルンの右下にメリエレン湖が見えています。

ガイスホルン方面のアップ。ガイスホルン(写真中央)の右隣(氷河の右端)はサッテルホルン(3,724m)。ドリースト氷河の左側の峰はロートシュトック(3,699m)で、写真左端はグローセス・フースホルン(3,627m)。

アレッチホルンのアップ。

リージホルン山頂から北側の眺望。左がヴァンネンホルン、右奥がフィンスターアールホルン(4,274m)。フィンスターアールホルンの麓から手前へフィーシャー氷河が流れ下っています。

フィンスターアールホルンのアップ。写真右端はフィンスターアールロートホルン(3,530m)。その手前で右から流れてくるガルミ氷河がフィーシャー氷河と合流しています。フィンスターアールホルンの南稜は北や東から見た姿に比べてやや平板なイメージですが、ベルナー・オーバーラント最高峰の全容を手軽にかつ間近に見られる場所はここぐらいかも知れません。

リージホルン山頂から南西側の眺望。後方の山は右から順に、ヴァイスホルン、マッターホルン、ミシャベル山群、フレッチホルン、ヴァイスミース。写真左下の谷底にフィーシュの村が見えます。

リージホルン山頂から東側の眺望。山腹には湖が点在しています。左奥がレング湖、中央がヴィルブル湖、右がミッテル湖。写真右端の山はブリンネンホルン(3,374m)。レング湖の後方はピッツォ・ロトンド方面、写真左端がガーレンシュトック方面です。

ピッツォ・ロトンド方面のアップ。写真中央の最も高い峰がピッツォ・ロトンド(3,192m)で、その右はガルミホルン(3,001m)とミッタークホルン(3,015m)を経てピッツォ・ガッリーナ(3,061m)。ピッツォ・ロトンドの左はピッツォ・ペッショーラ(3,120m)、ゲーレン氷河を挟んでヴィーテンヴァッセレンシュトック(3,082m)、更にサースヘルナー連峰(3,036m)とサース氷河を経て左端がグロース・ムッテンホルン(3,099m)です。

ガーレンシュトック(写真中央、3,586m)方面のアップ。左へ続く峰はティーフェンシュトック(3,515m)と、更にその左にローネシュトック(3,589m)。

同じ道を辿って山頂を下り、尾根の手前から左手に折れてヴィルブル湖畔へ。

ヴィルブル湖畔から見下ろすミッテル湖とブリンネンホルン(写真左上)。写真中央の山はラッペホルン(別名ミッタークホルン、3,158m)で、右隣のラッペ氷河の奥に見えている頂がオーバー・ラッペホルン(3,176m)です。ミッテル湖畔に下ると、更に下手にシュピール湖が見えます。

ミッテル湖畔を経由してシュタイベンクロイツへ下りました。ここにも人工?の池があり、畔から眺めるブリンネンホルン(左)とラッペホルン(右)が綺麗でした。

シュタイベンクロイツから先は登ってきたのと同じ道を辿って下ります。正面にヴァンネンホルンを眺めつつフィーシュ谷側の斜面へ向かっているところです。

リヒネンに戻ってきました。右手前が建設中のフルクルティ行きチェアリフト乗場。中央奥のテラスレストランでビールをグビッとやってから、左の池の手前に見える乗場からチェアリフトに乗ってベルヴァルト村へ下りました。

ベルヴァルト村から小型ロープウェイに乗り換えてフュルガンゲン駅へ下り、電車でオーバーヴァルト村へ戻りました。


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