「夫婦で歩くスイスアルプス」

ヴィルトハウス周辺ハイキング

2013年1月2日。朝食を終える頃まで降っていた雪が止んだので、ポストバスでヴィルトハウス村へ。郵便局前バス停で下車し、村の中心を北へ抜けて登り道に入ります。少し青空も覗いてきました。

登り道の途中から見下ろすヴィルトハウス村。右に見える教会の脇を通って登ってきました。写真右上の山がケーザールック(2,262m)です。

ヴィルトハウス村の東外れ(トーベル地区)から上ってくるゴンドラリフトの下を潜ります。

ゴンドラリフトのケーブルと並行して北西方向へ登って行きます。この道はソリ滑りのコースになっています(写真は歩いてきた方向を振り返って撮っています)。

ゴンドラリフトの山上駅に併設されたガンプリュットのレストラン(海抜1,350m)に到着。

ガンプリュットから間近に仰ぐヴィルトフーザー・シャーフベルク(2,373m)。中央の白い山頂よりも、右の切り立った支峰シャーフベルクヴァント(1,908m)の迫力が印象的です。写真の右方にある高台、フロースのアルプまで更に登る道がありましたが、新雪が積もった今日はスノー・シューが無いと歩き辛そうで、諦めました。

北西方向の谷奥に聳える山シュトッス(2,111m)。右奥の雲の中の峰がシルバープラッテン(2,158m)です。センティス山はヴィルトフーザー・シャーフベルクに隠されていて、ここからは見えないようです。

別の道を辿ってヴィルトハウス村へ戻ることにします。針葉樹が点在する中の道を西へ進みます。

間もなく左手(南側)にクールフィルステン連峰方面の眺望が広がってきます。今日は鋸歯のような峰々は残念ながら雲の中ですが…。写真中央の山麓がシュヴェンディ湖、右の白い高原がイルティオスのスキーゲレンデ、写真左端がオーバードルフです。前日に歩いたハイキングコース「ヘーエンヴェーク」が一望できているという訳ですね。

前方(西方向)には我が家が滞在しているアルト・ザンクト・ヨハン村方面の谷が眺められました。

道は折り返すように東へ向きを変え、ヴィルトハウス村へ下ってきます。正面に見えるのは出発の際に脇を通ったカトリック教会。後方はリヒテンシュタインの山々で、教会の左がオーストリア国境に位置するドライ・シュヴェステルン(2,053m)、写真中央がキューグラート(2,123m)、右がヘルヴァングシュピッツ(2,000m)です。ゴンドラリフト沿いの道よりこちらの方が傾斜が緩やかで、歩いている人も多かったです。

カトリック教会の北側にある駐車場。出発点まで戻ってきたことになります。写真中央に斜め右上へ登る道が見えていますが、そこを歩いてヴィルトフーザー・シャーフベルクの方向へ登って行きました。

郵便局前バス停の近くに建つヴィルトハウス村の福音派教会。バス道沿いに「クナウス」という良さそうなカフェがあったので、そこでケーキやコーヒーを頼み、軽い昼食にしました。

かなり青空が広がってきたので、前日の下山時に利用したチェアリフトに再び乗り込み、オーバードルフ(海抜1,230m)へ上ってきました。

スキーゲレンデを突っ切って南東方向へ登り、行く手の森の中へ歩いていきます。標識の上部にルート図が書いてある、ガンペルフィン方面へのハイキングコースです。

スキーゲレンデの途中から北側に眺めるヴィルトフーザー・シャーフベルク。左奥に見えるのが頂に電波塔を持つセンティス(2,502m)、右はイェッヒリ(2,335m)を挟んでモール(2,342m)です。左手前の森コッホラーの奥が午前中に登ったガンプリュットになります。写真左下端がオーバードルフのチェアリフト乗場(スタート地点)です。

点在する森の間を縫うようにして東へ緩やかに登って行きます。

シェーントーベル(海抜1,391m)付近。森が途切れてアルプシュタイン山群を美しく一望できる場所です。少し雲が掛かっていますが、モールの右にアルトマン(2,436m)の頂も見えてきています。その手前に長く延びている尾根はグルメンで、その右端のピークがムッチェン(2,122m)です。

幾つかの農家小屋が建つエールベルク(海抜1,431m)に到着。ここで道が分岐していますが、大きな周回コースになっていて、どちらからでも一周できるようです。我が家は左手の道を選び、東へ進みました(写真は歩いてきた方向を振り返って撮っています)。

暫く森の中に入って進むと、農家小屋が建つヘルティ(海抜1,400m)に至ります。ここから先は長い下り坂になっていて、スノー・シュー無しでは登り返してくるのが大変そうに思えました。そろそろチェアリフトの運行終了時刻も気になるので、ここから引き返すことにしました。

ヘルティから南側の眺望。左の山がカップフ(2,043m)、中央がロートシュタイン(2,225m)とその右隣にシックリ(2,321m)、右がガムスベルク(2,385m)。いずれもクールフィルステン連峰の東側に連なる山々です。

エールベルク付近からは北東方向にオーストリアの街フェルトキルヒが見えました。写真右上の白い高峰はホーアー・フレッシェン(2,004m)。左はブレゲンツァーヴァルトの山ヴィンターシュタウデ(1,877m)方面です。

東にはリヒテンシュタインの山々。写真中央がドライ・シュヴェステルンで、その右はガルゼリコップフ(2,105m)を挟んでキューグラート。左はサッテルケップフレ(1,688m)を経てサローヤ(1,659m)です。

シェーントーベルから先は上手の道を通って戻りました。写真は農家小屋が建つガッター付近。後方のアルプシュタイン山群は、写真中央が左から順にリューティシュピッツ(1,987m)、シャーフヴィースシュピッツ(1,987m)、シュヴァルツコップフ(1,949m)とその右隣にガムスコップフ(1,959m)。更にその右にシュトッス、シルバープラッテン、グレンツコップフ(2,193m)、グラウコップフ(2,218m)。リューティシュピッツの左はグマイネンヴィースヘッヒ(1,818m)を経てノイエンアルプシュピッツ(1,815m)です。

オーバードルフに戻ってくる頃には、山々や雲が夕陽に照らされて綺麗でした。チェアリフトでヴィルトハウス村へ下り、ポストバスでアルト・ザンクト・ヨハン村へ戻りました。


トップページへ   前日へ   翌日へ