「夫婦で歩くスイスアルプス」

エマースドルフ村からメルク修道院へ

2016年5月1日。今朝は肌寒い曇天なので、山歩きは諦めてメルク修道院へ行くことにしました。滞在しているヴァイセンキルヒェン村からメルク行きのバスに乗車。終点まで乗れば着くんですが、その前に散策を楽しもうと、対岸のエマースドルフ村で下車しました。ヴァッハウ鉄道の高架橋(エマースドルフ駅の西側にあるので、今では列車がこの橋を走ることは無いんでしょうが…)を潜って北へ進みます。

右手にエマースドルフ村の教会を眺めつつ、ローテンホーフ城(今はレストランになっています)の脇を抜けて行きます。

舗装道路が終わり、明るい森の中を西へ緩やかに登ります。今日の散策コースは「ヴァッハウ世界遺産トレイル」の一部なので、写真左の木の幹にあるような「W」のマークを辿って進めば、迷うことはありません。

森を抜けると、ロバ牧場「ヴァッハウアー・エーゼルアーベントイアー」がありました。乗馬体験等もできるようでした。

ランテンベルク村を通過。写真は村の中心に建つ木造の鐘楼です。

ランテンベルク村では林檎の花が満開でした。

ランテンベルク村から南へ進み、ダッハベルクの丘へ。ルート上から少し東へ入ると展望塔があるようでしたが、立ち寄らずに樹林帯を南へ下りました。

ハインの集落を通過。大きな井戸がありました。

ハインの集落の南側から眺めるドナウ川。対岸に見えている大きな建物が目的地のメルク修道院です。足許にヴァッハウ鉄道の線路(この区間は廃線)が走り、それと並行する舗装道路の下方にルーバーエック城があります。

ルーバーエック城の前まで下ってきました。石造りの丸い塔は、かつてドナウ川を航行する船のための灯台として使われていたようです。

ドナウ川の中洲へ渡ります。

中洲を西(上流方向)へ歩き、メルク水力発電所へ向かいます。ドナウ川を横切る巨大な堰です。

堰の上を歩いて右岸(南岸)へ渡ります。

右岸の遊歩道を通って下流方向(東)へ戻ります。道の河岸側にも樹木が並んで生えていて、眺望は余り得られません。歩くよりサイクリング向きの道という感じでした。

聖レオポルト橋でメルク川を渡り、メルクの町へ入ります。もう修道院が目の前です。

聖レオポルト橋から眺めるメルク修道院。

聖レオポルト橋を渡ったところに、過去の洪水の水位を示したモニュメントがありました。最も高い表示は遥か上方にある1501年の大洪水で、上から4番目が2013年の記録です。

旧市街にあるホテル・レストラン「ツア・ポスト」で昼食をいただきました。下調べ無く適当に入った店でしたが店内は大入りで、雰囲気もサービスも満足できました。ロゼワインとともにカミさんは白アスパラガス料理、私は魚料理をオーダー。食後のコーヒーまで頼んでゆっくりしました。

旧市街のハウプト広場から見上げるメルク修道院。残念ながら塔のひとつが修復工事中です。

メルク修道院の中庭。「ニーダーエスターライヒ・カード」を提示して無料で入館できました。

「マルモアザール(大理石の広間)」。さすが世界遺産、内部の説明展示も充実してました。

豪華絢爛な装飾の修道院聖堂。

修道院のテラスから南に見下ろすメルク旧市街。

メルク修道院のテラスから西側の眺め。メルク川に架かる鉄橋が先程渡ってきた聖レオポルト橋です。その奥に遠くドナウ川の本流と水力発電所の堰が見えています。

広い修道院庭園も散策しました。奥の建物は「ガルテンパヴィリオン」。

「ガルテンパヴィリオン」の中にあるカフェ。南国の風物を描いた壁画が美しいです。

メルク旧市街へ戻ってきました。

カフェ併設の洋菓子屋さん「ミストルバッハー」で休憩。カミさんはお決まりのアップルパイを味わってました。

帰りはドナウ川の遊覧船に乗ることも考えていましたが、乗場まで行くのが面倒になり、結局メルク駅前から路線バスで帰りました。この週末はヴァッハウ渓谷の各ワイナリーを巡る「ワインの春」イベントが催されているので、バスには途中からほろ酔いの小父さん・小母さん連中が大勢乗り込んできて、とても酒臭い車内でした(笑)。


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