「夫婦で歩くスイスアルプス」

再びヴェンゲン周辺でソリ三昧

2009年3月19日。ヴェンゲン村のスポーツ店「インターシュポルト」でソリを借り、電車に乗ってクライネ・シャイデックにやってきました。今日はヴェンゲン滞在の最終日なので、終日ソリ滑りを満喫しようという計画です。

クライネ・シャイデックからユングフラウ山を左手に眺めつつ、ヴェンゲン村に向けて西へ滑り下っていきます。ここからユングフラウの頂上(4,158m)は見えませんが、右肩の白い支峰ジルバーホルンが美しいです。写真左上にはユングフラウヨッホのスフィンクス展望台が見えています。

今日はスピード・モデルじゃなくてプラスチック製の軽量タイプのソリを借りたので(レンタル料金も1日9フランと割安)、緩斜面では速度が出ませんが、その方がカミさんにはちょうど良い感じだったようです。ただ、体重移動による方向制御が利きにくく、左右の踵ブレーキ(笑)のバランスを変えて方向転換する必要がありました。背後の山は写真中央がクシュパルテンホルン(3,436m)、右端はシルトホルン(2,970m)です。

乗ってきたヴェンゲン〜クライネ・シャイデック間の山岳鉄道の線路と並んで下る箇所もあります。

ヴェンゲン村の上手まで下ってきました。ソリ滑りコースは東側の森の中を迂回して村へ下るようになっていますが、我が家は誤ってスキーコースを辿ってまっすぐ村中に入ってきてしまいました。でも、スキーヤーの数も少ないので、特に迷惑を掛けることにはならなかったと思います。

ヴェンゲン村からロープウェイに乗ってメンリッヒェン山へ。初日に滑った東斜面のソリ専用コースを下ります。パウダースノーが何とも心地良いコースです。

ホーレンシュタイン中間駅の手前からグリンデルワルト村とヴェッターホルン(左、3,692m)、シュレックホルン(右、4,078m)を眺めます。ここから下は雪質が緩んでいるので、ゴンドラリフトに乗ってメンリッヒェン山上に戻りました。

メンリッヒェン山上で昼食にします。それほど混み合ってはいないんですが、テーブル席は微妙に埋まっていて独占できる場所がありません。背後の山はアイガー(中央、3,970m)とメンヒ(右、4,107m)。

仕方が無いので、テーブル席から少し離れた場所にソリを椅子代わりにして座りました。バーで大ジョッキのビールと焼ソーセージを購入。ソリ滑りは意外に体力を使うので、冷えたビールが旨いです!

お腹が膨れたところで、メンリッヒェンの山頂まで歩いてみることにしました。標高差100m余りの緩やかな斜面を登りますが、今日はソリが軽いので苦になりません。帰りはソリに跨ってあっという間に下って来られます。

メンリッヒェン山頂(2,343m)から南西側のラウターブルンネン谷を見下ろして。谷奥の山は写真左端から順にラウターブルンナー・ブライトホルン(3,780m)、チンゲルホルン(3,562m)、チンゲルシュピッツ(3,304m)、クシュパルテンホルン、ブリュムリスアルプ連峰(3,661m)、男性の後方がシルトホルンとビーテンホルン(2,756m)、手前の女性の頭の先がヴィスビルク(2,621m)、写真右端がドレッテホルン(2,794m)です。

メンリッヒェン山頂から北西側の眺望。手前の谷底が鉄道の分岐点ツヴァイリュッチーネンで、リュッチーネ川を下った先(写真正面奥)がインターラーケンの町です。その背後の山はニーダーホルン(1,963m)方面。写真右端手前の山は夏に登山電車で山頂近くまで登れるシーニゲ・プラッテ(2,100m)です。

メンリッヒェン山頂からソリで滑って戻った後、そのまま再び東斜面のソリ専用コースへ。今度はスキーゲレンデの中央を直滑降する「スピードウェイ」をかっ飛ばしてみました。物凄いスピードで、アドレナリン全開です!(笑)

ホーレンシュタイン中間駅からゴンドラリフトでグルントに下った後、電車に乗ってアルピグレンへ。4日前に滑った「アイガー・ラン」コースを再度楽しみました。今回はこちらでも「スピード・コース」を選んでかっ飛ばしました。写真はゴール地点のブランデックで、後方がアイガーの北壁です。

ブランデック駅から電車に乗って再びクライネ・シャイデックに上ってきました。既に夕暮れが近づいてアイガーも霞んでいますが、今朝滑ったコースをもう一度辿ってヴェンゲン村へ。今度はソリ専用コースをしっかり辿り、ヴェンゲン村の上手の森の中から村内に戻りました。滞在最終日に相応しい、ソリ三昧の一日でした。


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