「夫婦で歩くスイスアルプス」

フントシュタイン山ハイキング

2019年9月18日。今朝は曇り空です。ツェル・アム・ゼー駅から電車でザールフェルデン駅へ行き、そこでディーンテン方面行きのバスに乗り換えます。バスでザールフェルデン村のターミナルへ行って乗り換えるのが普通のルートですが、この620番のポストバスはザールフェルデン駅が始発なので、違う乗換えルートも良いかなと思った次第です。ツェル・アム・ゼーの滞在者はピンツガウ地方全域の鉄道とバスに無料で乗れるので、料金は要りません。

マリーア・アルム村を通過した先のヒンターモース停留所でバスを下車すると、目の前が「シュヴァルツエックアルムバーン」の乗場でした。このチェアリフトは水・金・日曜の週3回しか運行されていません。1人14.20ユーロの片道切符を買って6人乗りの大型ゴンドラに乗り込みます。今日は気温が下がって肌寒いので、風除けのシードを下ろしました。

「シュヴァルツエックアルムバーン」の山上駅(海抜1,439m)。シュタイナーネス・メーア山塊を望む展望台になっていて山名の解説板も設置されていますが、今日は雲に隠されていてハッキリしません。

「シュヴァルツエックアルムバーン」の山上駅から北側の眺望。眼下に見える建物はレストラン「トーラウアルム」で、その背後のなだらかな低山はナトゥルン(1,253m)、その右後方がバライテンコップフ(1,438m)。レストランの右に見える谷底がチェアリフト(写真右)に乗り込んだヒンターモースで、そこから谷を右奥へ辿った先がヒンタータール村です。

「シュヴァルツエックアルムバーン」の山上駅から尾根伝いの農道を辿って南へ登ります。山上駅の背後がマリーア・アルム村で、写真左端奥がザールフェルデン村、その背後がレオガンガー・シュタインベルゲ山塊のブラントホルン(2,095m)です。写真中央奥の尖峰は前日にザールアッハ谷から間近に眺めたホッホクランツ(1,953m)で、その右隣がラウフコップフ(1,953m)。

シュライナーアルムの牧畜農家(写真中央)を通過。周囲には牛が沢山放牧されていました。

少し青空が広がったタイミングでシュタイナーネス・メーア山塊を撮った写真。何とか山頂が見えている写真右の高峰がゼルプホルン(2,655m)で、その左はマンドルケップフェ連峰(2,480m)を経て頂上が雲に隠されたシェーンフェルトシュピッツェ(2,653m)。更にその左にヴルムコップフ(2,451m)、シェーンエック(2,390m)、斜め左へ突き出た鼻のようなゾンマーシュタイン(2,308m)が並び、雲を纏ったブライトホルン(2,504m)を経て山塊左端がペルザイルホルン(2,347m)です。


ラングエック山頂直下に建つレストラン「ベルクシュタドル」の前を通過。

ラングエック(別名アーベルク)山頂(1,899m)。草原に馬が沢山いました。写真左奥で雲の中に霞んでいるのが、これから登るフントシュタインです。

フントシュタインのズームアップ。平らな頂の右端に建っているのが山頂小屋「シュタッツァー・ハウス」です。

ラングエックからフントシュタインへ向かう尾根で振り返ってラングエックを撮った写真。山頂に見える黒い点は放牧されている馬で、その左の建物がレストラン「ベルクシュタドル」です。

フントシュタインの山頂が近づいてきました。最後の登りにかかります。

登り道の右手(北西方向)に眺めるシュヴァルベンヴァント(2,011m)。その手前はイェッツバッハの谷です。

登り道の左手(東方向)に眺めるホッホエック(別名ホッホカーゼルン、2,017m)。その左奥はマルバッハヘーエ(1,814m)です。

山頂が近づいて登りの傾斜が緩やかになると、左手(南東側)にフントシュタイン湖が見えました。湖の向こう側の頂はオクシンガー(1,978m)で、写真右端はガルトフィーコップフ(1,986m)。

フントシュタイン山頂(2,117m)に建つ「シュタッツァー・ハウス」に到着。1891年に開設された歴史ある山小屋です。なだらかな山容なので、ここまで自動車で上って来られるんですね。

「シュタッツァー・ハウス」の裏手に山頂十字架と眺望案内板がありましたが、雲が多くて眺めは今ひとつでした。

「シュタッツァー・ハウス」の暖かい室内で昼食をいただきました。私は白ビールにグーラッシュスープ、カミさんはクネーデルスープをオーダー。クネーデルは少し苦手な筈が、ここのは比較的食べやすかったです。

フントシュタイン山頂から西側の尾根を下ります。写真中央の山オクセンコップフ(1,995m)の手前で道が左右に分岐しているのが見えます。左手へ直進してオクセンコップフの左に見えるブライター・コップフ(1,872m)の方へ向かっても良いんですが、我が家はより短時間で下山できる右手の道を選びました。

分岐で右手の道に入ったところで振り返って撮ったフントシュタイン山。

オクセンコップフの北東斜面をトラバースしているところ。行く手に見える小山の手前から尾根の向こう側へ下ります。写真右端はイェッツバッハの谷で、これを下った先がマリーア・アルム村方面です。

尾根の西側へ下ったところ。正面の峰はシェーンヴィースコップフ(1,994m)で、その右奥がシュヴァルベンヴァントです。これからカミさんの左に見えている道を辿って折り返すように下っていきます。

道が西へ向かうと、行く手にツェル湖が大きく見えてきました。湖の手前がトゥーマースバッハ村で、対岸がツェル・アム・ゼーの町、その後方の最も高い頂がシュミッテンヘーエ(1,965m)です。タウベンバッハの谷を隔てた北側の斜面(写真右)はところどころ樹木が無くなって痛々しい山肌を晒していました。伐採されたのか、土砂崩れの傷跡なのか、よく分かりませんでしたが…。

トゥーマースバッハ村の最奥部に下ってきました。写真の放牧場の少し先に「レーエンブリュッケ」停留所がありましたが、そこまで来ないバスもあるので、更に10分ほど下って「ミッターベルクヴェーク」停留所からバスに乗ってツェル・アム・ゼーへ戻りました。

今日は湖岸のエリーザベト公園で民族音楽ショーが催されていた筈ですが、ツェルの町に着いたのが16時過ぎになってしまって間に合いませんでした。写真左の対岸がトゥーマースバッハ村で、その背後の山がシュヴァルベンヴァント、そこから尾根を右奥へ辿った先が登頂してきたフントシュタインです。写真右の頂はハーンエックコーゲル(1,857m)。

ツェル・アム・ゼーの駅前通り。正面の塔が教区教会で、その向こう側が中心広場「シュタットプラッツ」です。写真右は良質な地元産の食品等を売っている商店「ハイマートゴルト」。写真右端の黒板にはアラビア文字も書かれています。ツェル・アム・ゼーは何故か中東からの観光客が多く、ハラル対応の商品もよく見掛けました。


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