「夫婦で歩くスイスアルプス」

ムルテルアルプの池巡りハイキング

2013年9月15日。サメーダン村滞在初日の朝は雨でした。ハイキングは諦めてミュスタイル谷の修道院見学にでも行こうかと考えていたら、雨が止んだので急遽予定変更。少々出遅れ気味ながら、バスでシルス村へ。ロープウェイに乗ってフルチェラス(海抜2,313m)に上ります。

先ずはフルチェラスのロープウェイ駅に併設されているレストランで腹ごしらえ。早速に白ワインも飲んじゃいます。テーブルの小瓶に飾られた草花が可愛かったです。

フルチェラスのレストランの裏手から少し登ります。分岐を右折して南へ進めば以前に歩いたジュグリジュス湖経由フェクス谷方面へのコースですが、今回は左折して北東方向へ緩やかに登っていきます。写真は分岐の先で振り返ってフルチェラスのロープウェイ駅を撮ったもの。

進む前方左手に見下ろすシルヴァプラーナ村とシルヴァプラーナ湖。その奥にチャンプフェール湖を経て本日のゴール地点であるチャンプフェール村が見えています。

本日のコースで最初に現れる池、エピドート(緑簾石)湖。この辺りには「イルス・レインス」と呼ばれる6つの池が点在していて、各々この地域で採れる鉱物の名前が付けられています。ここは余り水量が無くて湿地帯のように見えました。
【追記】 この写真はエピドート湖ではなく、その一段下手の道を誤って歩いてしまった可能性が高いです。お詫びして追記いたします。

2つ目の池、シュチャーリア湖。「シュチャーリア」はロマンシュ語で片岩のことらしいです。対岸に名残のワタスゲが白く群生していました。

3つ目の池、ロードニット(薔薇輝石)湖。対岸に見えているのはラビューザのレストランですが、営業は冬のみのようです(フルチェラスからここまでウィンター・ハイキングのコースになっています)。

ロードニット湖を過ぎると登り道になります。写真は振り返って撮ったラビューザのレストランとロードニット湖。「イルス・レインス」の残りの3つの池、マラキット(孔雀石)湖・マニェティット(磁鉄鉱)湖・クリスタル(水晶)湖は、写真左上への道を登った先にあります。

登り切ったところがクルティネッラの展望所(海抜2,500m)。シルヴァプラーナ湖に向けて置かれたベンチが良い感じです。

クルティネッラから北へ下り、マルグン・スールレイの牧畜小屋群を下手に眺めつつ東へトラバースした後、北東方向へ緩やかに登り返すと、コルヴァッチ行きロープウェイの下を潜ります。ロープウェイに沿ってムルテル中間駅へ登る道が右手へ続いています。

ロープウェイのケーブルを潜って間もなくフォルクラ湖(海抜2,491m)が現れます。

フォルクラ湖の先でスールレイ川の右岸へ渡り、折り返すように下流(北)方向へトラバースしていきます。谷の上流への道を辿ればスールレイ峠に至ります。

クラップ・アルフ付近。左手がシルヴァプラーナ湖に向かって鋭く切れ落ちていて眺望抜群…の筈ですが、生憎また雨が落ちてきました。写真左奥にシルス湖が見えています。

雨の降る中、ハーネン湖(ロマンシュ語名チェーツ湖、海抜2,153m)に到着。湖畔(写真の左枠外)にレストランが建っていますが、立ち寄らず先を急ぐことにしました。

森の中を下ってナイール湖畔へ。ここは冬に通ったことがあります。名前のとおり、湖面が黒く見えますね。

更に少し下るとマルシュ湖畔。ここまで来れば、ほぼ下山し終えたに等しいです。

イン川と自動車道を越えてチャンプフェール村へ。「学校前」停留所から路線バスに乗ってサメーダン村へ戻りました。


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