「夫婦で歩くスイスアルプス」

オルニー小屋 ハイキング

2008年9月18日。今日は滞在地のシャンペ村から唯一リフトが通じているラ・ブレヤに上ることにします。リフト乗場までは湖の東岸に沿った車道を歩く方が近いですが、折角なので西岸に付けられた遊歩道を歩いていくことにしました。写真はシャンペ湖の対岸から眺めるシャンペ村です。背後の山はル・カトーニュの支峰ル・ボノム(2,435m)。

村を北西方向へ抜けた先にラ・ブレヤ行きのチェアリフト乗場があります。

標高差700mを一気に引き上げてもらって山頂駅に降り立ったところです。後方に見えているのがラ・ブレヤの山頂(2,374m)。あと200m足らずの標高差なので、先ずは登頂していくことにしました。

少し登ったところに建つ十字架の脇からリフト駅を振り返って。駅の右にはレストランの屋根が見えています。左の切り立った連峰がル・カトーニュ(2,598m)で、リフト駅の後方に見える山がピエール・アヴォワ(2,473m)です。

右手にレマン湖へ通じるローヌ谷を見下ろしながら登ります。写真左端はダン・デュ・ミディ(3,257m)で、谷の右側の山がダン・ド・モルクル(2,969m)です。写真右下はシャンペ・ダン・バの牧草地とその手前にシャンペ・ダン・オーの集落。

ラ・ブレヤの山頂は狭い岩場で、最後は思ったよりキツい登りでした。写真は山頂から西に見下ろすアルペット谷。谷の向こうの山々は右がクロシェ・ダルペット(2,814m)、中央がシ・キャロ(2,826m)とその左にル・ジェネピ(2,884m)、フネートル・ダルペット峠の鞍部を挟んでその左がポワント・デ・ゼカンディ(2,873m)。左端はプチット・ポワント・ドルニー(3,187m)でしょうか。

南西方向にはフランス国境方面の山々が覗いています。写真中央の最も高い山がトゥール・ノワール(3,836m)で、その右隣はラ・ヌーヴ針峰(3,753m)。トゥール・ノワールの左手前がグランド・リュイ(3,509m)で、その左はプチ・ダレー(3,508m)とグラン・ダレー(3,514m)。

ラ・ブレヤ山頂から十字架の近くまで下り、そこから折り返すようにオルニー谷の北斜面を奥へ進みます。道の下は急斜面で谷底まで切れ落ちていますが、岩壁に鎖が付けられていたりするので安心して歩けました。行く手に見える山腹氷河を纏った山はル・ポルタレ(3,344m)。

谷底から登ってくる道と合流した先に広場のような平地が開けます。ここはオルニー氷河末端の直下にあたる場所で、正面に見えるモレーンへの登りに備えて休憩するのに最適です。

モレーンの上まで登り切ると、ル・ポルタレ山の手前を流れ下るオルニー氷河の全貌がいきなり視界に飛び込んできました。

オルニー氷河の北側のモレーンの上を西へ進みます。途中で右手にオルニー湖を見送ります(写真は歩いてきた方向を振り返って撮っています)。

最後に岩場を登って本日の目的地であるオルニー小屋(海抜2,826m)に到着しました。小屋の前にも池があります。後方の岩山はオルニー針峰(3,150m)。

オルニー小屋から更に氷河の上を西へ登ってトリアン小屋を目指す登山者が多いです。

オルニー小屋付近から見下ろすオルニー氷河の末端。後方の山は左がグラン・コンバン、右がモン・ヴェランです。

グラン・コンバンのアップ。右の最高峰がグラフネール峰(4,314m)、中央のボヴェール氷河の奥がボヴェール峰(3,663m)、コルバシエール峰(3,716m)を経て左端がプチ・コンバン(3,663m)です。

モン・ヴェラン(3,731m)のアップ。

オルニー小屋の中に入って昼食にしました。スープとオムレツを頼みましたが、このオムレツ、4種類のきのこが入っていてとっても美味。窓からオルニー氷河を眺めつつ、至福のひとときでした。

帰路は同じ道をラ・ブレヤのリフト乗場まで戻り、隣のテラス・レストランでビールを飲んでからシャンペ村に下りました。チェアリフトから見下ろすシャンペ村が美しかったです。


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