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2020年1月1日午後。ソリと切符を返却した後、ゼメリング村の中心から散策に出掛けます。写真後方のスキーゲレンデを見せている山が、午前中にソリ滑りを楽しんだヒルシェンコーゲル(1,340m)です。
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ゼメリング村の北西側も草原の緩斜面になっていて、短いTバーリフトもあり、家族連れがスキーやソリ滑りをして楽しんでいました。住宅街の西縁を通って北へ歩いていきます。
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「ホッホ通り」に入り、歴史ある巨大なホテル「パンハンス」の前を通過。改装工事中とかで、ピーク・シーズンなのに営業していませんでした。
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ホテル「パンハンス」の北隣に建つ「聖家族教会」。
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「ホッホ通り」は右手(東側)が切れ落ちていて、眺望を楽しみながら歩けました。ところどころに解説板付きの展望所も設置されています。思ったよりも散策している人が沢山いました。
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「ホッホ通り」からの眺め。写真左の山がゾンヴェントシュタイン(1,523m)で、その右にエルツコーゲル(1,504m)とデュルリーゲル(1,463m)を経てヒルシェンコーゲルです。
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お城のような「ズュートバーン(南部鉄道)ホテル」が近づいてきました。19世紀にゼメリング峠越え路線が開通したことによってウィーン〜トリエステ間が「オーストリア南部鉄道」で結ばれ、当地の観光地化が推し進められた頃に建設された歴史ある建物です。背後の山並みはラックス山塊。
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「ズュートバーンホテル」の前を通過。ずっと以前に閉鎖されたままになっている筈ですが、灯りの点いた部屋もありました。今も保有会社が投資主体を募っているようなので、何かのイベントでもやっていたんでしょうか。
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更に北上し、目的地であるヴォルフスベルクコーゲル(961m)の展望台に到着しました。
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ヴォルフスベルクコーゲルの展望台から北西側に眺めるラックス山塊(写真中央奥)。写真左上端の頂はカルテンベルク(1,302m)で、その右手前がファルケンシュタイン(1,012m)、写真右上がクロイツベルク(1,084m)です。
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ラックス山塊方面のズームアップ。左端が山塊最高峰のホイクッペ(2,007m)で、その右にプレディクトシュトゥール(1,902m)、ドライマルクシュタイン(1,948m)、奥のシャイプヴァルトヘーエ(1,943m)を経てプライナー・ヴァント(1,783m)です。写真中央の目立つ岩山はポレロスヴァント(980m)で、その右下にゼメリング鉄道のクラウゼルクラウゼ高架橋、左下にカルテ・リンネ高架橋が見えます。この眺めが旧20シリング紙幣の裏面に描かれていたことから、この展望台は「ツヴァンツィヒ・シリング・ブリック(20シリングの眺望)」と呼ばれています。ポレロスヴァントの左に見える家並みはオルトホーフ村、写真右端の岩山はシュピースヴァントです。
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ヴォルフスベルクコーゲルから北側に眺めるブライテンシュタイン村。左にゼメリング鉄道のブライテンシュタイン駅が見えます。写真中央奥の大きな建物は、オーストリア国鉄が運営する療養施設です。
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ヴォルフスベルクコーゲルから北東側に眺めるヴァインツェットルヴァントの岩壁。その中をゼメリング鉄道が走っています。
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カルテ・リンネ高架橋を渡る特急電車「レイルジェット」。こちらもクラウゼルクラウゼ高架橋と同様、石造りの橋脚が二段構造になっているんですが、ここからは樹木に隠されて上段部分しか見えません。この先はカーブを繰り返しながらゼメリング峠へ向かって高度を稼いでいくので、この後で写真左下の線路に電車が現れます。
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ヴォルフスベルクコーゲルの東側にある木製の展望塔「ドッペルライター展望所」(919m)にも立ち寄りました。
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「ドッペルライター展望所」から眺めるラックス山塊及びポレロスヴァントとブライテンシュタイン村。
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ホイクッペ(左)とプレディクトシュトゥール(右)のズームアップ。ポレロスヴァント(中央手前)の下方がクラウゼルクラウゼ高架橋ですが、ここからはカルテ・リンネ高架橋は見えません。
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「ドッペルライター展望所」から眺めるヴァインツェットルヴァント(写真右手前)。その背後はガーンス山塊(1,352m)です。ヴォルフスベルクコーゲルからは見えにくかったシュネーベルク山塊が写真左奥に覗いています。
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シュネーベルク山塊のズームアップ。左が最高峰のクロスターヴァッペン(2,076m)で、その右奥がカイザーシュタイン(2,061m)、写真右の頂がヴァックスリーゲル(1,888m)、写真右端に小さく見える建物が登山鉄道駅の近くにあるエリーザベト礼拝堂です。
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「ドッペルライター展望所」からは南側の眺望も得られました。写真左がゾンヴェントシュタイン、写真右の山はゼメリングコーゲル(1,166m)で、その左奥がヒルシェンコーゲル。写真右端の建物が「ズュートバーンホテル」です。
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「ドッペルライター展望所」から南へ進むと、間もなくヴォルフスベルクコーゲル駅に出ます。ゼメリング駅の隣駅ですが、ここには急行電車が停車しません。
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線路沿いの道を辿ってゼメリング駅まで歩くことにします。右手にカルトナーコーゲル高架橋を見上げつつ、谷を越えます。
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線路がカルトナーコーゲル・トンネルに入るところは、岩壁の脇を巻いて進みます。
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線路の西側へ出たところに広場があり、機関車や客車を模した遊具が置かれていました。「キンダーバーンホーフ・ゼメリング(ゼメリング子供駅)」と書かれていました。
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「ゼメリング子供駅」から先は左手に線路を見下ろしながら進みます。
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ゼメリング駅の上手に到着。ちょうどウィーン方面行きの特急電車「レイルジェット」が目の前で出て行ってしまいました。次の電車は1時間後です。
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ゼメリング駅のホーム脇に、ゼメリング鉄道を設計したカール・リッター・フォン・ゲーガ技師の記念碑があります。その右に展示されているのは1938年に建造された動力付き客車で、1991年まで使われていたものだそうです。
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