「夫婦で歩くスイスアルプス」

シャットベルク山頂周辺ハイキング

2019年9月21日。今回のツェル・アム・ゼー滞在の最終日も快晴に恵まれました。午前8時台のグレム谷行きポストバスに乗り、ザールバッハ村のゴンドラリフト「シャットベルク・エクスプレス」乗場前で下車します。写真左上へ上っているゴンドラリフトは同じザールバッハ村から出ている「コールマイスバーン」です。

窓口で山頂駅までの往復切符(1人26ユーロ)を買って9時の運行開始と同時にゴンドラに乗り込み、ザールバッハ村を見下ろしながら南斜面を上ります。ケーブルの背後の頂が「コールマイスバーン」が通じているコールマイスコップフ(1,794m)で、その左奥に見えてきたのはシュピールベルクホルン(2,044m)です。

ゴンドラリフト「シャットベルク・エクスプレス」はシャットベルクの東峰山頂(2,018m)に直接到着します。山頂駅の前にはベンチが並び、隣接してレストラン「スカイ・レスト」が建っています。

シャットベルク東峰山頂から北側の眺望。写真左のザールバッハ村の上方にシュピールベルクホルンとその背後にローフェラー・シュタインベルゲ山塊。写真中央奥はレオガンガー・シュタインベルゲ山塊で、その右奥にベルヒテスガーデナー・アルペンのヴァッツマン(2,713m)とグローサー・フンツトート(2,594m)。レオガンガー・シュタインベルゲ山塊の左手前がコールマイスコップフ、右手前がプリュンドルコップフ(1,879m)、ヴァッツマンの下方がヴィルデンカールコーゲル(1,910m)で、その右奥が前日に行ったグローサー・アジッツ(1,914m)です。

東峰山頂から尾根伝いに西へ歩き始めます。正面に聳えているのはシャットベルクの中央峰(左、2,097m)と西峰(右、2,096m)。中央峰手前の鞍部に見える分岐から西峰への登山道が右へ続いていますが、我が家は左手のトラバース道を辿って写真左端に見えているシュテンマーコーゲルへ向かいます。

鞍部の分岐から左手のトラバース道に入ったところで振り返って撮ったシャットベルク東峰。

シャットベルク中央峰の南斜面を西へトラバースして進みます。写真中央の峰が目指すシュテンマーコーゲルで、その下方の圏谷にホッホアルムの牧畜農家が見えます。シュテンマーコーゲルの左奥はザールバッハコーゲル(2,092m)で、更にその左奥がホッホコーゲル(2,249m)。


トラバースを終えてシャットベルク西峰から南へ連なる尾根に出てきました。左の痩せた尾根上を辿ってシュテンマーコーゲル(写真左上)へ登ります。右の広い尾根はザールバッハコーゲルを経由してホッホコーゲル方面へ向かう道で、こちらは帰路に歩くことにします。

シュテンマーコーゲルへ向かう尾根上から右手(西側)に望むグレム谷奥方面の山々。写真左端のシュタッフコーゲル(2,115m)から右へゾンシュピッツェ(2,062m)、メスナーヘーエ(2,048m)、ビショフ(2,127m)、ホーアー・マートシュタイン(2,063m)、ヴィルトゼーローダー(2,118m)、ヘンネ(2,078m)。ホーアー・マートシュタインの背後に覗いているのはヴィルダー・カイザー連峰です。

最後に急坂を登ってシュテンマーコーゲルの山頂へ。

シュテンマーコーゲル山頂(2,123m)。写真右のグレム谷の出口正面の峰がシュヴァルベンヴァント(2,011m)で、その右がフントシュタイン(2,117m)です。

シュテンマーコーゲル山頂から北東方向の眺め。写真左がレオガンガー・シュタインベルゲ山塊、中央にヴァッツマンとグローサー・フンツトート、その右にシュタイナーネス・メーア山塊のシンドルコップフ(2,357m)、アールホルン(2,467m)、ブライトホルン(2,504m)、尖ったシェーンフェルトシュピッツェ(2,653m)、ゼルプホルン(2,655m)が並び、更にホッホザイラー(2,793m)とホッホケーニッヒ(2,941m)を経て、写真右端奥で霞んでいるのがダッハシュタイン山塊。シュタイナーネス・メーア山塊の手前は前日に歩いた「ザールアッハターラー・ヘーエンヴェーク」の尾根で、グローサー・フンツトートの下方がグローサー・アジッツ、シェーンフェルトシュピッツェの下方がロッホアルムケップフル(1,807m)、その右の頂がザウシュタイゲン(1,912m)です。写真中央手前の建物はホッホアルムの牧畜農家。

レオガンガー・シュタインベルゲ山塊のズームアップ。左端のグローセス・マルヒェントホルン(2,375m)から右へグリーセナー・ホッホブレット(2,467m)、ドライ・ツィントヘルナー連峰(2,486m)、ロートヘルンドルン(2,406m)、シャールライトヘルナー連峰(2,461m)、山塊最高峰のビルンホルン(2,634m)、ホッホツィント(2,246m)、ミッターホルン(2,206m)の背後にカンマーリングホルン(2,484m)とホッホアイスシュピッツェ(2,523m)の連山、アルペルホルン(2,254m)を経て写真右端がブラントホルン(2,095m)。グリーセナー・ホッホブレットの下方がシャットベルクの中央峰で、ミッターホルンの下方の建物がスタート地点の東峰、その左奥がプリュンドルコップフ。写真手前を斜めに横切っている農道の上に見える細い道が歩いてきたトラバース道です。

北側に眺めるローフェラー・シュタインベルゲ山塊のズームアップ。左端のウルリッヒスホルン(2,155m)から右へロートヘルンル(2,394m)、グローセス・ロートホルン(2,409m)、ミッターホルン(別名ヒンターホルン、2,506m)、ライフヘルナー連峰(2,488m)、シーヘルンル(2,286m)、トラウンシュピッツ(2,300m)、山塊最高峰のグローセス・オクセンホルン(2,511m)、ミットレレス・オクセンホルン(2,366m)、フォルデレス・オクセンホルン(2,299m)を経てフォルダーホルン(2,109m)。手前はシャットベルクの西峰で、その背後がシュピールベルクホルンです。

シュテンマーコーゲル山頂から南に望むホーエ・タウエルンの高峰群。写真左端のツヴィングコップフ(3,117m)から右へシュネーシュピッツェ(3,317m)、ホーアー・テン(3,368m)、クライネス・ヴィースバッハホルン(3,283m)、グローセス・ヴィースバッハホルン(3,564m)、ヒンテラー・ブラチェンコップフ(3,413m)、クロッケリン(3,422m)、グローサー・ベーレンコップフ(写真中央、3,396m)、キッツシュタインホルン(3,203m)、マウラーコーゲル(2,995m)、グローサー・シュミーディンガー(2,957m)を経て、ホッホアイザー(3,206m)の背後にオーストリア最高峰のグロースグロックナー(3,798m)。写真右端奥はホーアー・カステン(3,189m)で、その左手前がプラニッツァー連峰(2,562m)です。

グロースグロックナー(写真左奥)方面のズームアップ。その右肩にグロックナーホルン(3,680m)とトイフェルスホルン(3,677m)の2尖峰を挟んでグロックナーヴァント(別名ホフマンシュピッツェ、3,722m)、写真中央奥がヨハニスベルク(3,453m)、その右はホーエ・リッフル(3,338m)、ロマリスヴァントケップフェ(3,511m)、シュネーヴィンケルコップフ(3,476m)を経て写真右端がアイスケーゲレ(3,426m)。ロマリスヴァントケップフェの下方がトーテンコップフ(3,151m)で、その更に下方にヤッケザー(2,570m)。グロースグロックナーを隠しているホッホアイザーの下方がハックブレットル(2,708m)、その右がシャールコーゲル(2,708m)を経てホッホゼードルコーゲル(2,772m)で、この向こう側が6日前に歩いたカプルナー・テアル峠になります。

シュテンマーコーゲル山頂から南西方向に望むグロースヴェネーディガー(写真中央奥、3,666m)。その手前はベーレンシュタイクコップフ(2,225m)で、その左手前にメーダルコーゲル(2,123m)とホッホザールバッハコーゲル(2,212m)を経て写真左端がホッホコーゲル。ベーレンシュタイクコップフの右はラーベンコップフ(2,074m)とその背後のピハッペンコーゲル(2,117m)を経て写真右端がマンリッツコーゲル(2,247m)です。グロースヴェネーディガーの右はブレスアッハコップフ(3,050m)、ケースコーゲル(3,291m)、グラウコーゲル(2,834m)、シュリーファーシュピッツェ(3,290m)、ブライトフス(2,853m)、フォルダーコップフ(3,024m)、フォイスカールコップフ(3,029m)を経て、マンリッツコーゲルの左奥がツィラーターラー・アルペン方面です。

ツィラーターラー・アルペン方面のズームアップ。写真左奥の尖峰がライヒェンシュピッツェ(3,303m)で、その右にヒュッテルタールコップフ(2,962m)を挟んでヴィルトゲルロスシュピッツェ(3,280m)、写真中央がヴァイスカール氷河を抱いたホーアー・シャーフコップフ(3,057m)、その右がヴィルトカールシュピッツェ(3,073m)、更にゼーカールシュピッツェ(2,914m)を経て写真右端がジッヒェルコップフ(2,982m)です。ライヒェンシュピッツェの下方がピハッペンコーゲルで、その右手前がラーベンコップフ。

シュテンマーコーゲル山頂から西に見下ろすシュヴァルツアッヘングラーベンの谷。その向こう側の山は左がマンリッツコーゲル、中央がシュトッフェンヴァント(2,122m)とシェーンホーファーヴァント(2,107m)でその背後にガイスシュタイン(2,363m)、右がホーエ・ペンハープ(2,113m)とその右下にヒンターグレム村からゴンドラリフトが通じているツヴェルファーコーゲル(1,983m)。ガイスシュタインの右にグローサー・レッテンシュタイン(2,366m)を挟んでシュスターコーゲル(2,207m)、ホーエ・ペンハープの背後がトイフェルスシュプルング(2,174m)、その右にガムスハーク(2,178m)、トリストコーゲル(2,095m)、ザールコーゲル(2,006m)を経て写真右端がシュタッフコーゲルです。写真中央の中腹に見える建物はレストラン「エルマウアルム」で、ホーエ・ペンハープの下方が冬のみ営業のブライトフスアルム小屋、写真右端の建物はゴンドラリフト「ツヴェルファーコーゲルバーン」の中間駅と山岳ホテル「ヴィンクラー・アルム」。

シュテンマーコーゲル山頂から南へ下り、西斜面をトラバースしてきた道との合流点に出ました。尾根道を南進するとザールバッハコーゲル(写真左上)方面ですが、我が家はここで折り返し、トラバース道を北へ辿って戻ります。

シュテンマーコーゲル西斜面のトラバース道から正面のシャットベルク西峰へ直登します。山頂の建物はレストラン「ヴェストギプフェルヒュッテ(西峰小屋)」で、左へ下っているケーブルはゴンドラリフト「ヴェストギプフェルバーン」。左の山腹を蛇行している道はマウンテンバイクのダウンヒルコースで、自転車と一緒にゴンドラリフトで上ってきてヒンターグレム村まで走り下っていくバイカーが大勢いました。

シャットベルク西峰山頂のレストラン「ヴェストギプフェルヒュッテ」。お洒落な雰囲気の大きなレストランで、満員の盛況でした。何とかテラス席を確保し、景色を楽しみながらティローラー・グレステルとビール(カミさんはラドラー)を美味しくいただきました。

シャットベルク西峰山頂の十字架。

シャットベルク西峰山頂から眺める東峰(写真左)と中央峰(写真右)。中央峰の左奥に見える草地の頂がシュミッテンヘーエ(1,965m)で、その背後にフタコブラクダのようなベルンコーゲル(2,325m)、その左隣にヴァイスエック(2,711m)、更に左にモーザーマンドル(2,680m)、ファウルコーゲル(2,654m)、ペルムートヴァント(2,479m)、ヘルヴァント(2,287m)を経てフントシュタインの背後にホッホゴリング(2,862m)、シュヴァルベンヴァントの右後方にホッホヴィルトシュテレ(2,747m)とヘーヒシュタイン(2,543m)が遠望できています。ベルンコーゲルの右にはケルンブラインシュピッツェ(2,934m)、グローサー・ハーフナー(3,076m)、グローサー・ゾンブリック(別名マルタイナー・ゾンブリック、3,030m)、ツヴェルファーシュピッツ(2,773m)、ケースコーゲル(2,886m)と並んでいます。

シャットベルク中央峰のズームアップ。山頂の背後の高峰はアンコーゲル(3,252m)で、写真中央の氷河を纏った峰がティシュラーシュピッツェ(3,002m)、その左がティシュラーカールコップフ(3,004m)、その下方がアッヘンコップフ(2,260m)、その右にブライトコップフ(2,251m)・シャーフェルコップフ(2,266m)・シュトルツコップフ(2,138m)のドライ・ブリューダー連峰。その更に手前は1週間前に登ったマウラーコーゲル(2,074m)です。写真右端はテュルヒルヴァント(2,577m)。

シャットベルク西峰山頂から眺めるグロースヴェネーディガー(写真右)方面のズームアップ。その左はシュラーテン氷河の奥にホーエス・アーダール(3,506m)、ライナーホルン(3,559m)、シュヴァルツェ・ヴァント(3,503m)、ホーアー・ツァウン(3,457m)、アブレッター(2,979m)、クリスタルヴァント(3,310m)、ヴァイスシュピッツェ(3,300m)、フォルデラー・ゼーコップフ(3,280m)、グローサー・ヘクセンコップフ(3,314m)を経て写真左端がタウエルンコーゲル(2,988m)。グロースヴェネーディガーの右はプラティガー・ハーバッハ(3,207m)とホーエ・フュルレーク(3,243m)を経てブレスアッハコップフです。手前のベーレンシュタイクコップフは左の支峰がベーレンシュタイク(2,210m)、右の支峰がゾンベルク(2,187m)。

ゴンドラリフト「ヴェストギプフェルバーン」に乗り込んでヒンターグレム村へ下りました。「シャットベルク・エクスプレス」の山麓駅で往復切符を買った際、「ヴェストギプフェルバーン」で下山しても良い旨を確認していました。

「ヴェストギプフェルバーン」の山麓駅から北へ歩き、ホテル「トリストコーゲル」(写真左)を過ぎるとバス停のある車道に出ます。ポストバスに乗ってツェル・アム・ゼーへ戻りました。


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