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「夫婦で歩くスイスアルプス」

シェーンビール小屋 ハイキング

2005年9月18日の朝。フーリへのゴンドラリフトはスキー客で大混雑でしたが、みんなトロッケナーシュテーク方面へ乗り換えてしまって、シュヴァルツゼーに向かう人は誰もいません。シュヴァルツゼー行きのゴンドラに乗り込むと、何やら窓の外に白いものが…。何と、雪が舞ってきました。ゴンドラが上るにつれて雪はどんどん激しくなり、降り立ったシュヴァルツゼーは一面の銀世界。
周りに誰もいないなぁと思ったら、近くのホテルから日本人の一家が歩いてきました。「マッターホルンを眺めようと泊まったんですが全然見られませんでした〜」と言いつつ、足早にゴンドラリフトで下山していきました。
さて我が家はどうするか。幸い道の上には未だ雪は積もっていないようです。天候の回復を祈りつつ、降りしきる雪の中を歩き始めることにします。

シュタフェルアルプを下っていくと、雪が止んで少しだけ青空が見えてきました。ツムット谷の向かいの山にも雪が積もって綺麗です。

道は谷底の手前に見下ろす発電所の建物まで下っていきます。その先は、中央に見えている広い道を奥へ、貯水池の脇を通って滝の方向へ進みます。

発電所の手前で一瞬だけ陽が差しました。右手にホーヴェング氷河が白く輝き、行く手にはツムット氷河がぼんやりと見えています。

発電所上手の貯水池を通り過ぎた辺りです。谷の左岸に連なるモレーンが次第に近づいてきます。モレーンの頂に登り、その尾根を谷奥に向かって進みます。

モレーンの頂に上がると、ツムット氷河の末端が見渡せます。左手はマッターホルンの北壁ですが、あいにくの天気で上の方は雪雲の中です。

ツムット氷河末端のアップ。氷片の浮かぶ湖になっています。モレーンの右手(山側)は池や湿地帯が点在する穏やかな風景ですが、左手(谷側)は氷河に向かって鋭く崩れている場所もあって迫力満点です。

目指すシェーンビール小屋が行く手に見えてきました。おおっ、随分と高い場所にあるなぁ、って感じです。標高が上がるにつれて周囲は再び銀世界に。また雪が降り始めました。

降りしきる雪の中、ジグザグの登り道を辿って、ようやくシェーンビール小屋(海抜2,694m)に到着しました。小屋の中では学生アルバイト風が温かいコーヒーを出してくれましたが、残念ながら食事メニューは無く、スーパーで買ってきたアーモンドチョコレートをかじって栄養補給です。

マッターホルンやダン・デランの眺めを期待できる天候でもなく、早々に来た道を戻ることにします。途中でまた少しだけ青空が覗きました。小屋の後方に見える山はヴァントフルーエホルン(3,589m)、左にシュトッキー氷河の末端が見えています。

シュトッキー氷河末端のアップ。

小屋の近くから見下ろすツムット氷河。氷河が白いのか、雪が積もって白いのか、分かりません(笑)。

帰りは、モレーンの北側(山側)を流れる小川の左岸の道を辿ることにします(右側に見えているのが登ってきた道)。ツムット氷河は見えなくなりますが、その代わり草花が多い道で気分良く歩けました。

来る時に遠くに眺めた滝の脇を下ります。下に見えている貯水池の方には下らず、谷の北側の斜面に付けられた道を辿ってツムット村を目指します。

岩壁の下にあるカルバーマッテンのレストラン。天候のせいか、ここも営業していませんでした。トイレだけお借りして先へ進みます。

ツムットバッハのダム湖を通過。ここまで下りてくると、人里の近さを感じます。ツムットの村までもう少し。

ツムット村。小さな集落ですがレストランは何軒もあり、我が家は右端に見えている「イェーガーシュトゥーベ」でソーセージ入りスープをいただきました。もうランチの時間はとっくに過ぎていたのに温かい食事を出してもらえて、あぁ〜ありがたや。

秋クロッカスの咲き乱れる牧草地などを眺めつつ下り、ツェルマットに戻りました。


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