「夫婦で歩くスイスアルプス」

ウンターロートホルン周回ハイキング

2018年8月18日。前夜にかなりの雨が降りましたが、ツェルマットで迎える初日の朝は快晴になって、滞在中のアパートからマッターホルン(4,478m)が綺麗に眺められました。写真左端の建物がシュヴァルツゼーの山岳ホテルで、教会の塔の右側がスキーリフトのヒルリ駅。その右に支峰のヒルリ(2,889m)を挟んでヘルンリ小屋が小さく見えています。写真右端はフーベルの農家小屋群です。

マッター・フィスパ川沿いの道を歩いてゴルナーグラート行き登山鉄道の軌道を潜り、スネッカ行きケーブルカー乗場へ向かいます。


スネッカ行き地下ケーブルカーに乗り込みます。

スネッカ展望台のレストラン(海抜2,288m)。写真中央の階段の降り口が記念写真の撮影スポットとして人気です。写真左のマッターホルンの右にテット・ド・ヴァルペリーヌ(3,798m)、テット・ブランシュ(3,710m)、ヴァントフルーホルン(3,589m)、シェーンビールホルン(3,472m)を経て、雲に隠れているのがウンター・ガーベルホルン(3,392m)、更にその右にオーバー・ガーベルホルン(4,063m)、ヴェレンクッペ(3,903m)、トリフトホルン(3,728m)と並んでいます。

スネッカからゴンドラリフトに乗り換えてブラウヘルト(海抜2,571m)へ。ここからは更にウンターロートホルン行きのロープウェイが出ているんですが、気候温暖化の影響で支柱を支えている永久凍土が融けて地盤がズレてしまったらしく、今夏は残念ながら運休になっています。我が家は前回13年前にツェルマットに滞在した際もこのロープウェイが運休中していて、余程ロートホルンに嫌われているようです。運休の情報は事前に得ていたので、今日はここからハイキングに出発します。写真左の高峰はブライトホルン(4,164m)で、その右奥にロープウェイが通じているクライン・マッターホルン(3,883m)、更に右にテスタ・グリージャ(3,479m)、テオドゥルホルン(3,469m)、フルクホルン(3,451m)、フルケン(3,492m)を経てマッターホルンに至ります。

ブラウヘルトから北西側の眺望。右端がシャーリ氷河を纏ったヴァイスホルン(4,506m)で、その左がメッテルホルン(3,406m)、中央がツィナールロートホルン(4,221m)ですが雲の中、左がヴェレンクッペとオーバー・ガーベルホルンです。

右手にグリースクンメ(フィンデル氷河の下流)の谷を見下ろしながら、ウンターロートホルンの南斜面を東へトラバースして緩やかに登って行きます。写真右上の頂は冬にスキー客用のロープウェイが通じているホーテリ(3,275m)で、中央左寄りでトリフティー氷河を抱いているのがシュトックホルン(3,532m)です。

行く手にフィンデル氷河が見えてきました。氷河の手前に見える建物はフルーアルプ小屋です。写真右端の峰はヴァイスグラート連峰のチーマ・ディ・ヤッツィ(3,803m)で、写真左に見えてきたのはアドラーホルン(右、3,988m)とシュトラールホルン(左、4,190m)です。

右手にシュテリゼーを見下ろしながら進みます。以前に歩いた湖畔からフルーアルプ小屋へ向かう道がよく見えます。

ウンターロートホルンの南東斜面に差し掛かると上り道の傾斜がキツくなりました。マウンテンバイクで登ってきた人達もここは降りて歩いています。今日のコースを選定した私は姪っ子から「鬼!」となじられてしまいました(苦笑)。写真中央にグリューンゼーとツェ・ゼーヴィーヌ小屋が見えています。

ローター・ボドメンの圏谷に入ると傾斜が緩やかになりました。足許に草花が増え、マーモットも見掛けました。正面の山がオーバーロートホルン(3,414m)です。ウンターロートホルンへのロープウェイが動いていたら、これに登頂するつもりだったんですが…。今日はその左肩の鞍部、フルキーが取り敢えずの目標地点です。

本日予定したハイキングコースの最高地点であるフルキー(海抜2,981m)に到着。姪っ子も何とか元気に登り切りました。写真後方がウンターロートホルンで、ここからは簡単に登れそうです。

フルキーで大休止するカミさんと姪っ子を残し、一人でウンターロートホルン山頂までピストンしてくることにしました。写真中央のコンクリート製の建物の場所がフルキーで、その少し右からオーバーロートホルン(写真左上)への登山道が分岐しています。写真右のシュトラールホルンの左にアドラー氷河を挟んでリンプフィッシュホルン(4,199m)が見えてきています。

オーバーロートホルンの左肩にミシャベル山群が見えていました。右から順にテッシュホルン(4,491m)、ドーム(4,545m)、シュテックナーデルホルン(4,241m)、ホーベルクホルン(4,219m)、ディルホルン(4,035m)です。

フィンデル氷河の全貌を眺めることができました。写真左端がリンプフィッシュホルンとその手前にフルーホルン(3,317m)、その右にシュトラールホルンとアドラーホルンを経て、フィンデル氷河の奥にシュヴァルツベルクホルン(左、3,609m)、ノイエ・ヴァイストーアシュピッツェ(中央、3,639m)、チーマ・ディ・ヤッツィ(右)が並び、写真右端がシュトックホルンです。

ウンターロートホルン山頂のレストラン(写真左端の屋根)が見えてきた頃、山頂側からマウンテンカートに乗って下ってくる一団と擦れ違いました。はて、ロープウェイは運休の筈なのに、どうやって上ってきたのか…?

ウンターロートホルン山頂(3,104m)に到着。何と、ロープウェイのゴンドラが下って行くのが見えました。先程の一団はこれに乗ってきたんでしょう。後でカミさんは「多額の金を出せば動かしてくれるんじゃないの」と言ってましたが(笑)、安全上の理由で運休した筈なのでそれは考えにくいところです。再建のための事前調査を担っている業者等の関係者が自己責任で週末の余暇を楽しんでいた…のかも知れません。

ウンターロートホルン山頂から西に眺めるマッターホルン(左)とオーバー・ガーベルホルン(中央)。ツィナールロートホルン(右)は相変わらず雲の中です。オーバー・ガーベルホルンの左にダン・ブランシュ(4,357m)が見える筈ですが、こちらも残念ながら雲に隠されています。写真左下の建物がスタート地点のブラウヘルトで、その右奥にスネッカ展望台も見えています。

ウンターロートホルンから南に眺めるブライトホルン(右寄りの白い頂=西峰)。その右のクライン・マッターホルンにはロープウェイの支柱が見えます。西峰の左に中央峰(4,159m)、東峰(4,139m)、尖峰のジャンダルム(4,106m)、ロッチャ・ネーラ(4,075m)が並び、その左の白い峰はポルックス(4,092m)を経てカストール(4,223m)です。中央峰〜東峰間の鞍部の下方にゴルナーグラートの山岳ホテルが見えています。

カストールの左にはリスカム連峰(写真右、4,527m)とモンテ・ローザ連峰のデュフールシュピッツェ(写真左、4,634m)。写真左端はシュトックホルン、写真右端手前はホーテリです。

フルキーへ戻り、3人一緒に北側のトゥフテルクンメの谷を下ります。写真左のオーバー・ガーベルホルンから右へヴェレンクッペ、トリフトホルン、ツィナールロートホルン、モマン南峰(3,963m)、メッテルホルン(手前)、モマン北峰(3,863m)、シャーリホルン(3,975m)、ヴァイスホルンの峰々が並んでいます。

トゥフテルクンメの谷には草花が多く、楽しく下れました。エーデルワイスも沢山咲いていて、これを姪っ子に見せる目的は充分に果たせました。でも谷の下方には園芸種のような感じのエーデルワイスが一面に咲いている場所もあり、最初は喜んで写真に撮っていた姪っ子にも次第にスルーされてしまって、多少不憫でもありました…(笑)。

谷底にツェルマット村の家並みが見えてきました。マッターホルン(写真左)の頂上は雲に隠れてしまいましたが、オーバー・ガーベルホルン(写真右)の左側は雲が取れて、ダン・ブランシュの頭が覗いています。ウンター・ガーベルホルンもスッキリ見えるようになりました。

行く手にトゥフテルンの農家小屋群が近づいてきました。

トゥフテルンのレストランに到着。既に14時を過ぎていたためか温かい料理は出せないとのことで、パン・サラミ・アップルケーキと飲み物を頼みましたが、我が家が余り得意じゃないサラミもビールのお供としてはまずまず美味しくいただけました。

トゥフテルンから平坦な道を歩き、スネッカ展望台から地下ケーブルカーでツェルマット村へ下りました。


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