「夫婦で歩くスイスアルプス」

ブルナーテから「ヴォルタの灯台」へ

2017年4月28日。羽田発の深夜便でフランクフルトを経由して朝にミラノ・マルペンサ空港着。電車をサロンノ駅で乗り換え、正午前にコーモ市内に到着しました。予約していた旧市街の貸しアパートでは事務員が待っていてくれて、すぐに部屋に入れました。朝方まで降り続いていたらしい雨が上がって良いお天気なので、荷物を解いてからすぐに出掛けることにしました。船着場から湖岸の道を東へ辿った先にケーブルカー乗場があります。


1人3ユーロの片道切符を買ってケーブルカーに乗り込み、ブルナーテの山上駅に到着しました。

山上駅から見下ろすコーモ湖。湖岸の左がコーモの中心街です。

ケーブルカー駅の下手に数軒のカフェが並んでいます。眺めの良いテラス席もありましたが、少し肌寒いので屋内の席を選びました。

マルゲリータのピッツァとパスタ、白ワインを注文して遅めの昼食を楽しみました。

お腹が満たされたところで散策に出掛けます。ケーブルカー駅の北側に建つサンタンドレア・アポストロ教会。

サンタンドレア・アポストロ教会の内部。フレスコ画が美しいです。

立派なお屋敷が並ぶ脇に続く石畳の道を北へ緩やかに登り、「ヴォルタの灯台」にやってきました。電池の発明者として有名な地元出身の科学者アレッサンドロ・ヴォルタの没後100年を記念して1927年に建てられた高さ29mの塔です。

「ヴォルタの灯台」の前はコーモ湖を見下ろす展望台になっています。

折角なので、2ユーロの入場料を支払って塔の上へ登ってみることにしました。螺旋階段が続いています。

「ヴォルタの灯台」の最上階。風が強かったですが、360度の眺望を楽しめました。

北側の眺望。コーモ湖の青い湖面と、今朝まで降った雨が山では雪になっていたんでしょう、雪化粧した山々のコントラストが綺麗でした。写真左端のモンテ・ビスビーノ(1,325m)から続く尾根を右へ辿った先の白い頂がコルメニョーネ(1,383m)。その右奥(写真中央)はモンテ・ディ・トレメッツォ(1,700m)、写真右端の白い山がモンテ・サン・プリーモ(1,686m)です。手前の湖岸はブレーヴィオ村、その奥の半島がトルノ村で、湖の対岸は左がモルトラージオ村、右がカラーテ・ウーリオ村。

西側の眺望。写真中央はチェルノッビオの町で、右の高台がロヴェンナ村。チェルノッビオの左で手前に流れ込んでいるブレッジャ川を遡った先がスイス国境のキアッソの町です。キアッソの左後方の山はヴァレーゼの北に位置するカンポ・デイ・フィオーリ(1,227m)で、写真中央奥に遠望できているのはスイスのミシャベル山群。写真右端のモンテ・ビスビーノの左奥にモンテ・ジェネローゾ(1,701m)が覗いています。

南西方向に見下ろすコーモ市街。その背後に横たわる丘はスピーナ・ヴェルデ公園になっているモンテ・デッラ・クローチェ(536m)です。写真左手前がケーブルカー駅のあるブルナーテ村の中心部。

南東方向の眺望。写真右にコーモ市街とその手前にブルナーテ村。左に見えている湖はモントルファノ湖で、その右奥にカントゥーの町が遠望できています。

石畳の遊歩道(恐らく車道が敷かれる前の旧街道)を辿ってブルナーテ村の中心部へ戻ります。

ブルナーテ村から見下ろすコーモ湖。西へ下ってレストラン「ファルケット」経由でコーモ市街まで歩くつもりでしたが、レストランは営業しておらず、そこから先の道が分からなくなってしまいました。仕方なく少し戻って別荘が点在する山腹を南下します。

幸い、ケーブルカーの軌道に沿ってコーモ市街へ下る遊歩道に出られました。眼下にコーモの旧市街が一望できます。

ケーブルカーが通過するのを待って撮ってみました。

ケーブルカーの軌道脇から見下ろすコーモ湖。でもこの先は樹林帯に入って眺望が無くなり、カミさんに「これならケーブルカーで下る方が良かった」と言われてしまいました…(汗)。

何とかコーモ市街の手前まで下ってきました。初日の足慣らしとしてはちょうど良かった…と私は自己満足しました(笑)。


トップページへ   前年9月へ  翌日へ