「夫婦で歩くスイスアルプス」

ムオッタス・ムラーユ〜「哲学者の道」 ハイキング

2007年1月4日。薄雲が広がっているもののまずまずのお天気。バスでプント・ムラーユに行き、ケーブルカーでムオッタス・ムラーユに上ります。ここ2〜3日の間にかなりの新雪が積もったので、ソリ滑りコースがオープンしているかと期待したのですが、未だコース整備を始めたばかりという感じでした。ここにはスキーゲレンデが無いので、ソリ滑りコースが閉鎖されていると客が少なくて閑散としています。展望台レストランの脇から東へ「哲学者の道」と名づけられたウィンター・ハイキングコースが延びていて、ここを歩くことにします。

ムオッタス・ムラーユからマロヤ峠方面の眺望。右手前がサン・モリッツの街とサン・モリッツ湖で、左手前の森の中に見える雪原が昨日訪れたシュターツ湖です。サン・モリッツ後方の山はピッツ・ポラシン(3,013m)で、その左の山麓にシルヴァプラーナ湖とシルス湖が奥のマローヤ峠に向かって続いています。

サン・モリッツの右手に見えるのが、これも昨日歩いたツェレリーナの村。背後の山は、最も高いのがピッツ・ユリア(3,380m)で、その左にピッツ・アルバーナ(3,100m)、右に展望台のあるピッツ・ナイール(3,057m)。

更に目を右に移すと、ピッツ・サルヴェール(3,161m)を経て、写真右上の尖峰がピッツ・オート(3,246m)です。下に見える建物がスタート地点のムオッタス・ムラーユのレストラン。「哲学者の道」は圧雪された緩やかな上り道なので、途中までは普通の靴でも歩けます。

ピッツ・オートの右後方に輝いているのは、ピッツ・エラ(3,339m)。

その更に右手には、アルブラ峠方面の山が並びます。写真左がピッツ・ユェルチ(3,267m)、右の白い三角はピッツ・ブライズン(3,200m)。写真にはありませんが、この右にピッツ・ケッシュの頭も覗きます。

「哲学者の道」はピッツ・ムラーユ(3,157m、写真左)を右手に眺めながらムラーユ谷の奥に向かって続きますが、次第に圧雪状態が緩くなって歩きにくくなってきます。

ブルドーザーで圧雪された道は、小高い丘の手前で終わっていました。丘を越えてムラーユ峠方面へ向かうハイカーもいましたが、これ以上はスノーシューがないと無理。我が家も引き返すことにします。写真左上の山はピッツ・ヴァドレット(3,199m)。

引き返して歩いてきた「哲学者の道」を振り返って。右の山がピッツ・ヴァドレット、中央の頂はピッツ・ダ・ラス・シュテルラス(3,175m)、左はイル・コルン(別名コルン・ヴァドレット、3,169m)です。

ムラーユ谷を挟んで至近距離に聳えるピッツ・ムラーユ。

セガンティーニ小屋の建つ手前のシャーフベルクの尾根の向こうにロゼック谷を眺めます。その後方に並ぶベルニナ・アルプスは逆光ですが、写真左端が最高峰のピッツ・ベルニナ(4,049m)です。

歩きやすい道まで戻ってきました。この先の分岐からレストランの上方に向かう道もありますが、こちらも行き止まりで、周回して歩くことはできません。レストランで昼食を楽しんでからケーブルカーで下山しました。

帰りにサン・モリッツのセガンティーニ美術館に立ち寄り、眺めてきた山々の景色を絵の中で再確認。シルスに戻ってからは、村のカフェ「グロント」のケーキと屋台の焼き栗を買ってアパートに戻り、ティータイムを楽しみました。その後、夕暮れの散策では、村の3つの教会など巡って歩きました。


トップページへ   前日へ   翌日へ