「夫婦で歩くスイスアルプス」

ピンニス谷ハイキング

2015年9月18日。明け方は未だ雨が降っていましたが、次第に青空が覗き出し、強風は治まったようです。これならロープウェイの運行も再開されるだろうと、バスでノイシュティフト村の「エルファー・リフト」乗場へ向かいました。山には雲が棚引いてますが、ゴンドラは動いていて一安心。

ゴンドラリフトの山上駅(海抜1,790m)。シュトゥーバイ谷の向こう側に見える峰々(写真右)は、シュリッカー・ゼーシュピッツェ(2,804m)をはじめとするカルクケーゲル山塊です。

山上駅の少し東にある巨大な日時計(直径8mとか)。ちょっとした展望台にもなっています。日差しが弱くて、残念ながら時刻はよく読み取れませんでした。

巨大日時計から見下ろすシュトゥーバイ谷。雲が多いですが、写真中央の谷底が滞在中のフルプメス村です。写真右上に遠望できているのは、グローサー・ベッテルヴルフ(2,726m)をはじめとするノルトケッテ山脈。

先ず写真右上に見えているエルファー小屋に登り、その後あわよくばエルファーシュピッツェへの登頂を目論んでいましたが、巨大日時計から何気なく歩き始めたら山小屋へ至る道ではなく、ピンニス谷側の山腹をトラバースする「パノラーマヴェーク」方向へ進んでしまいました。前日に少し歩き疲れたこともあり、カミさんのご機嫌直しにはこれくらいの方が良いかもと思い直しました。

歩きやすい平坦な道が続いていて気分が良いです。ピンニス谷の向こう側に並ぶ山々は、写真左がゼルレス(2,717m)、中央がケッセルシュピッツェ(2,728m)とその右肩にローター・コップフ(2,526m)、右がヴァーゼンヴァント(2,563m)です。

右手にエルファーシュピッツェ(2,505m)の岩峰を見上げつつ進みます。

ピンニス谷の奥にはキルヒダッハシュピッツェ(写真左、2,840m)とイルムシュピッツェ(右、2,692m)が聳えています。

この遊歩道には時間の単位に関する解説板が点在しています。人々が天体の動きから時間を計ってきた様子を説明したもののようです。写真は最後に現れる「年」の説明板。後方の山は右がキルヒダッハシュピッツェで、左がハンマーシュピッツェ(2,634m)です。

ツヴェルファーニーダー峠へ向かう道との分岐点付近。右の山はシャーフシュピッツェ(2,661m)で、左が山塊最高峰のハービヒト(3,277m)です。

変わった形のベンチが置かれた場所がありました。「自然鑑賞広場」と書かれていました。

谷底へ下ってカールアルムのレストラン(海抜1,737m)に到着。

テラス席は少し肌寒かったので、小屋の中で昼食をいただきました。ビールの後、黒板に「本日のお薦め」とあったカボチャのスープと、アプフェルシュトルーデル(アップルパイ)をオーダー。どちらも生クリームがたっぷり添えられていて、濃厚なスープは絶品、アップルパイもラム酒が効いていて美味しかったです。

カールアルムから谷奥に眺めるハービヒト山。その左の鞍部、ピンニスヨッホ峠に建つインスブルッカー小屋まで所要2時間との案内標識がありました。いつか挑戦してみたいです。

谷底のピンニスバッハ川に沿った道を辿って帰路につきます。

ピンニスアルムのレストラン(海抜1,560m)を通過。

裂けた大岩の脇を通るところがあります。

広い牧場の脇に建つイッセンアンガーアルムのレストラン(海抜1,370m)。ここのテラス席で私はコケモモジャム入りヨーグルト、カミさんはアイスカフェ(コーヒー入りアイスクリーム)を頼んで休憩しました。明日は周囲の山から村へ牛を下ろす「アルムアプトリープ」のお祭りで、この周辺の農家もトラックに牛を載せて少しずつ村へ運び始めていました。

ネーダーの集落からバスに乗るつもりでしたが、川沿いに歩いて行ったら1つ奥のアウサーライン停留所に出ました。ここからバスに乗ってフルプメス村へ戻り、アパートのバルコニーでグレープフルーツ入りの缶ラドラーを飲んだりしてまったり過ごしました。


トップページへ   前日へ  翌日へ