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歩き初めは、広々とした草原の圏谷の奥に向かって西へ緩やかに登ります。直進すれば正面奥に見えるブンダーシュピッツ(2,546m)への登山道ですが、我が家は途中のオーベレ・アルメの分岐で右折します。写真左に見えるドーム状の岩山はクリーネ・ローナー(2,587m)です。
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東へトラバース気味に登り、シュタインタールの一軒農家(海抜2,027m)を通過。南側にバルムホルン(左、3,698m)とアルテルス(右、3,629m)の連山が綺麗に見えてきました(写真右)。写真左端で逆光になっている山はドルデンホルン(3,638m)で、その右はインネレ・フィージシュトック(2,787m)です。
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シュタインタールの一軒農家から先は少し西へトラバースした後、草原の急斜面を北へ直登します。かなりキツかったですが、リンドウの花に励まされました。
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尾根近くまで登ってきました。右手前はアルメグラート尾根の頂(2,530m)で、その左奥がブンダーシュピッツ。写真左のクリーネ・ローナーの背後にはヒンデレ・ローナー(2,929m)を挟んでミットレレ・ローナー(3,002m)が見えてきています。その左奥はテリ氷河を纏ったシュテークホルン(3,146m)です。
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尾根の直下を東へトラバースしてフィルスト山頂へ向かいます。道端にトリカブトが沢山咲いていました。写真左上の高峰はリンダーホルン(3,448m)で、その右にゲンミ峠を挟んでダウベンホルン(2,942m)、やや手前のフェルスホーレ(2,782m)、シュヴァルツホルン(3,105m)、シュテークホルンと並んでいます。リンダーホルンの下方はユーシェネグラート、更にその手前がアルプシェレフーベルです。
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ゲンミ峠方面のズームアップ。峠に建つ山岳ホテルや手前のダウベン湖が見えます。後方に霞んでいるのはエラン谷奥の山々で、左がイタリアとの国境に位置するブクタン(3,838m)、中央がダン・ド・ベルトール(3,547m)、右がポワント・デ・ジュヌヴォワ(左、3,674m)とダン・ド・ペロック(右、3,676m)の連山です。
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フィルスト山頂(2,548m)に到着。北隣の白っぽく見える頂はホーヴァング(2,519m)で、その左にエルジックホルン(2,341m)、更にその右後方がニーゼン(2,362m)。ニーゼンの左にフロンベルクホーレ(2,394m)、ドゥルーネングアルム(2,408m)、シュタントホーレ(2,339m)、シュタイシュラークホーレ(2,321m)、チッパレレホーレ(2,398m)と連なっています。ホーヴァングの右はゲーリホルン(2,130m)で、その右にヴェッターラッテ(2,007m)、サッテルホーレ(2,376m)、ドライシュピッツ(2,520m)と並んでいます。
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フィルスト山頂から南西側。このアルメグラート尾根の左側を登ってきました。ブンダーシュピッツの後方に遠望できる白峰はヴィルトホルン(3,248m)。案内標識の左の谷底にアーデルボーデン村が見えています。案内標識の背後の山は左がアルブリストホルン(2,763m)で、右がクシュール(2,708m)です。
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ヴィルトホルン(写真左)方面のズームアップ。右奥の白峰はレ・ディアブルレ連峰(3,210m)で、その右隣の尖峰がオルデンホルン(仏語名ベッカ・ドドン、3,123m)、右端がシュピッツホーレ(2,807m)です。
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フィルスト山頂から南側の眺望。左がバルムホルンとアルテルスの連山、中央がリンダーホルン、右がゲンミ峠で、リンダーホルンの下方にユーシェネグラート、更にその手前にアルプシェレフーベル。左手前の谷はカンデル川の上流で、写真左端のインネレ・フィージシュトックの山腹に見える草地がイェーガートッセです。
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フィルスト山頂から東側の眺望。眼下の谷底に我が家が滞在中のカンデルシュテーク村が一望でき、正面の山中にはエッシネン湖。エッシネン湖の後方(写真中央)で最も高く見えている峰がブリュムリスアルプホルン(3,661m)で、その右肩がエッシネンホルン(3,486m)、その右にフリュンデンホルン(3,369m)を経て右端で大きく見えているのがドルデンホルン。ブリュムリスアルプホルンの左はヴィシ・フラウ(3,650m)とその手前にブリュムリスアルプ・ロートホルン(3,297m)、白いモルゲンホルン(3,623m)、尖った岩山のウフェム・シュトック(3,221m)、横縞の山腹氷河を纏ったヴィルディ・フラウ(3,274m)、クシュパルテンホルン(3,436m)、ユングフラウ(4,158m)、メンヒ(4,107m)、デュンデンホルン(2,862m)、アイガー(3,970m)と並んでいます。このパノラマを眺めつつ、持参したおにぎりを食べました。
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ユングフラウ・メンヒ・アイガー三山方面のズームアップ。ユングフラウの右肩はロートタールホルン(3,972m)で、その手前がビュートラッセ(3,193m)、その右にロウヴィホルン(3,777m)。写真左端に覗いている頭はヴェッターホルン山塊のローゼンホルン(3,689m)、その右はフンツホルン(2,929m)のようです。
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フィルスト山頂からホーヴァング山に向かって北側の急斜面を下ります。ワーヤーロープを頼って岩場を下るところもあり、カミさんは苦労してました。
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フィルスト山とホーヴァング山の間の鞍部まで下ってきたところ。背後の山がフィルストです。
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左手に眺めるアルメグラート尾根の北西斜面。地層の縞模様が美しい絶壁になっています。
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ホーヴァング山の西斜面をトラバースしてシュタントとの鞍部(海抜2,280m)まで下ってきました。写真は歩いてきたホーヴァング山を振り返って撮ったもの。
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シュタントの鞍部から東に眺めるブリュムリスアルプ連峰やドルデンホルンとエッシネン湖。
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鞍部から北側に見える草原の小山、シュタント(2,320m)。これを越えて北側のゴリッチェ峠からエルジゲンアルプへ下れればと思ってましたが、ここまでの下り道が意外にキツかったので、大人しくここから西へ下ることにします。案内標識の左側の峰はエルミックホルン(2,742m)、右側はデュンデンホルンとその右に尖ったツァレルスホルン(2,743m)。デュンデンホルンの左に未だアイガーが見えています。
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シュタントの鞍部から北西方向に見下ろすエルジゲンアルプ(写真左)とその手前にエルジック湖。写真右の山はエルジックホルンで、その右後方がニーゼン。エルジックホルンの左はフロンベルクホーレ、ドゥルーネングアルム、シュタントホーレ、シュタイシュラークホーレ、チッパレレホーレ、メッキッセレホーレ(2,348m)、シュメーリホーレ(2,312m)と連なり、一旦下がってからホーニーゼン(別名ビュンディホーレ、2,454m)とヴィシ・フルー(2,354m)、再び鞍部を経てリンターホーレ(2,326m)、写真左端がラートホルツホーレ(2,495m)です。
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シュタントの鞍部からの道は南へトラバース気味に下り、一旦グレックリタールという圏谷の奥へ向かった後、写真の辺りから折り返すように北上していきます。左の岩壁がアルメグラートで、右の緑の頂はメッチホーレ(2,229m)です。
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エルジック湖の近くまで下ってきました。背後の山がエルジックホルンです。
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エルジック湖の畔。背後に見える左の頂がホーヴァング、中央がフィルスト、右がアルメグラートです。
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エルジック湖畔から少し西へ歩くと舗装道路に変わり、これを辿ってアルジゲンアルプ(海抜約1,800m)に到着しました。写真右のレストランの奥にロープウェイ乗場があります。背後の峰々は右からラートホルツホーレ、ヴィンターホーレ(2,609m)、エルビットホーレ(2,508m)、ヴィシ・フルー(写真中央、2,435m)、ドゥリュメンラー(2,436m)、ボーデッツェホーレ(2,354m)、テュルムリホーレ(2,490m)、ラントフォクテホーレ(2,615m)、クシュールです。
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エルジゲンアルプのレストラン。テラス席で気分良く「エーデルワイス」の白ビールを飲みました。
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ロープウェイに乗り込んでエルジックバッハに下山。ここからミニバスでアクセテンに出てフルーティゲン方面行きの路線バスに乗り換えるつもりでしたが、定刻を過ぎても一向にミニバスが来ません。心配になって辺りを見回すと、ロープウェイ乗場の向かいの小屋にドイツ語の貼り紙があり、どうやら道路拡張工事のためにミニバスは週末のみの運行になってしまっている感じでした。さてどうしたものかと困っていると、そこへロープウェイを降りてきた老夫婦が「良い天気ですね〜綺麗でしたね〜」と我が家に挨拶しながら近くに停めてあった自家用車へ向かっていきました。このチャンスを逃してなるものかと「あのー、すみませんがアクセテンのバス停まで乗せてもらえませんか?」と話し掛けたところ、「どうぞどうぞ」と。老夫婦はフルーティゲン在住で、結局フルーティゲン駅の前まで送ってもらえて大助かりでした。
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カンデルシュテーク村の中心部に建つ教会。背後のブリュムリスアルプ連峰は中央がブリュムリスアルプホルン、右がエッシネンホルン、左がブリュムリスアルプ・ロートホルン、その更に左奥にヴィルディ・フラウです。
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