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森の中の遊歩道を途中で折り返すようにして登っていくと、尾根上に建つル・ベルヴェデール小屋(海抜1,818m)に行き着きます。小屋は閉まっていましたが、前庭からは眼下にシャンペ・ラック村を一望でき、その向こうにアルペット谷やフェレ谷方面の眺望が広がっていました。
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ここで足首の不調を感じたカミさんは大事をとって下山することになり、ル・ベルヴェデール小屋から先は一人で森の中の急坂を登ります。森林限界を越えてなお暫く登ると、「ルプラ・デュ・セット・サンチエーム」(「700番平」というような意味でしょうか?)と標識のある草地の尾根広場(海抜2,228m)に出ました。北側にル・カトーニュ山の支峰ル・ボンノム(2,435m)が迫っています(写真では分かりませんが、頂上の十字架がハッキリ見えました)。
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尾根広場の東にはリュイ・ブランシュ(2,190m)の頭が間近に眺められました。ル・カトーニュ山の東斜面に貼りついた巨大な一枚岩のように見える支峰で、アントルモン谷から眺めるとその刃物で切り取ったような直線的な山肌が印象的です。右にオルシエール村が見えています。
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尾根広場から見下ろすアントルモン谷の眺め。手前はオルシエール村で、谷奥の山はモン・ヴェラン(3,731m)。
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モン・ヴェランのアップ。(尾根広場から少し先へ登った場所で撮っています)
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尾根広場からル・ボンノムの西斜面を北へトラバースして進むと、「ルプラ・デュ・フラツェ」という展望台(海抜2,270m)に至ります。西にアルペット谷が美しく眺められました。谷奥の山はポワント・ドルニー(3,270m)で、その右奥に白く覗いているのがフランス国境に位置するトゥール針峰(3,540m)。左手前の山は一昨日に登ったラ・ブレヤ(2,374m)で、その左のオルニー谷は雲に覆われていますが、その上にトゥール・ノワール(右、3,836m)やグラン・ダレ(左、3,514m)の頭が見えています。
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さらに北へのトラバースを続けると、行く手にダン・デュ・ミディ連峰(右、3,257m)やトゥール・サリエール(中央、3,219m)等の山々も見え始めました。
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岩壁の手前でトラバースを終え、いよいよ最後の登りに取り掛かります。
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尾根まで登り切って小さな支峰の上に立つと、ようやく十字架の建つル・カトーニュ山の頂上(2,598m)が眼前に現れました。ここから頂上まで1時間ほどで往復できそうに見えましたが、残念ながらそれではシャンペ・ラック村を発つ予定のバスに間に合いません。今回はこの無名支峰(海抜約2,550m)をゴールとすることに決め、持参した握り飯を頬張りながら周囲の景色を堪能しました。
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北東側のバーニュ谷方面の眺め。手前がサンブランシェ村で、その上手のヴォレージュ村を経て左の高台に見える村が昨日歩いたレヴロンです。その背後で雲に頂上を隠されている山はピエール・アヴォワ(2,473m)。写真右奥の斜面に広がる家並みがリゾート村のヴェルビエです。
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東側にはなだらかに横たわるシ・ブラン(2,445m)。手前はアントルモン谷で、写真左下がシャモワール村、中央の山腹に見えるのが昨日展示を見たモーリス・トルネー師の生地ラ・ロジエール村。シ・ブランの背後にはル・プルルール(3,704m)をはじめとするバーニュ谷東側の山々が並んでいます。
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南東にはグラン・コンバン(4,314m)。
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帰りはバスの発車時刻を気にしつつ、登ってきた道を辿って大急ぎで下山しました。写真は「ルプラ・デュ・フラツェ」展望台を過ぎた辺りから見下ろすシャンペ湖(右下)と、フェレ谷(右)。左はアントルモン谷とモン・ヴェランです。ル・ベルヴェデール小屋の手前から直接シャンペ・ラック村へ下る道を選び、何とかバスに間に合いました。アパートのオーナーに見送られてマルティニーへ下り、「モン・ブラン急行」の電車に乗り換えてレ・マレコット村のホテルを目指しました。
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