「夫婦で歩くスイスアルプス」

フルカ峠 ハイキング

2009年9月17日の夜行便で成田を発ち、パリ経由で翌朝ジュネーヴ空港着。直行電車でブリークの街へ移動し、シュトックアルパー城など旧市街を散策してから、再び電車に乗り込んでゴムス谷奥のオーバーヴァルト村にやってきました。今回はここで1週間滞在の予定です。
さて翌19日。オーバーヴァルト村の奥から谷の斜面に付けられた舗装道路を辿り、ゲーレの集落まで登ってきました。写真には写っていませんが、白い小さな礼拝堂も建っていました。

ゲーレの集落を抜けて直進すると、フンガーベルク行きチェアリフトの下を潜ります。これに乗れれば楽に上って来られるんですが、残念ながら運行されていませんでした。眼下には次第にオーバーヴァルト村の家並みが広がってきます。手前が我が家も泊まっているウンターヴァッセルン地区で、鉄道駅は川を越えた写真奥の村外れにあります。

ゴムス谷が一望できる場所まで登ってきました。手前がオーバーヴァルト村で、左奥はオーバーゲステルン村。その更に奥に見える飛行場の右がウルリッヒェン村です。

ゴムス谷を背にして、レンゲスのアルプを登ります。途中に牧畜農家が一軒ありました。

ビドマーの尾根へ登る手前には小さな池が点在しています。

ビドマーの尾根に登ると、北側の眺望も広がります。あいにく雨が降ってきて視界が霞んでしまいましたが、谷を挟んでローヌ氷河の流れを眺められます。写真右端の建物がホテル・ベルヴェデール。

西側にはグリムゼル峠のトーテ湖が近いです。

左手にムットバッハの谷を見下ろしつつ東へ進みます。雲が低く垂れこめていますが、写真右上がフルカ峠で、そこから左のローヌ氷河方面へ車道が延びています。谷底にはフルカ山岳蒸気鉄道のトンネルの入口が見えています。

ムットバッハの谷を巻くようにテリシュトックのガレた北斜面をトラバースしていきます。険しい場所にはトンネルが掘ってあり、安全な道が続いています。

フルカ峠が近づいてきました。

フルカ峠に到着。ここはヴァリス州とウーリ州の州境で、後方にその道標が見えています(牛の顔はウーリ州のエンブレム)。

フルカ峠から車道の一段上に付けられた遊歩道を西へ進みます。行く手に見下ろすのはグレッチの谷で、そこから右斜面をつづら折りの道で登った先にグリムゼル峠のトーテ湖が見えています。

遊歩道の途中から南側の眺望。写真中央がグロース・ムッテンホルン(3,099m)、写真右端がテリシュトック(2,875m)です。これらの中腹を右から左へトラバースしてきました。

グロース・ムッテンホルンとムット氷河のアップ。歩いてきたトラバース道が写真の中ほどに見えています。

尾根を回り込むと、いきなり眼前にローヌ氷河の流れが広がります。

遊歩道はローヌ氷河の末端に建つホテル・ベルヴェデールの手前に下ってきます。

ホテル・ベルヴェデール手前の車道脇にマーモットを見掛けました。

谷底近くをフルカ山岳蒸気鉄道の列車が走っているのが見えました。

折角なので、奥の売店で入場料を支払ってローヌ氷河の末端に掘られた洞窟に入ってみました。「氷の洞窟」は他の場所に比べると見劣りする内容でしたが、ここだけ日本人ツアーをはじめアジア人観光客でごった返していて驚きました。今日はこれまで殆どアジア人に会わなかったんですが…。ホテル・ベルヴェデールのレストランでファンダンのボトルを空けてから、ポストバスに乗ってオーバーヴァルトへ戻りました。


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