「夫婦で歩くスイスアルプス」

プレディクトシュトゥール山 ハイキング

2011年5月7日。今日は帰国する日ですが、ミュンヘン発が夜なので、半日コースのハイキングに出掛けます。ザルツブルクのアパートをチェックアウトしてから中央駅のコインロッカーに荷物を預け、ドイツのバート・ライヒェンハル行きの路線バスに乗車。バート・ライヒェンハル市街の南でバスを降り、ザーラッハ川に架けられた橋を渡ります。対岸の木々に囲まれた場所にロープウェイ乗場があり、目指すは正面に見えている山、プレディクトシュトゥールです。

我が家より後にやってきたオヤヂの一団が大きなパラグライダーの荷物を背負って我先に乗り込んだため、ゴンドラが満杯になってしまって我が家を含めた数名が取り残されました。「失礼な奴ら!」と憤るカミさんを「まぁまぁ10分ほどの差なんだから…」となだめつつ撮った1枚です。このロープウェイは1928年の開業当時の姿のままで運行を続けているようで、レトロな雰囲気満点のゴンドラでした。

ロープウェイは西にザーラッハ湖を見下ろしながら上っていきます。ザーラッハ川を堰き止めて造られた人造湖です。湖の向こうの山はミュルナーベルク(左奥が最高部のラーベンシュタインホルン(1,373m))。

ロープウェイの山頂駅から北側にザーラッハ湖とバート・ライヒェンハル市街を見下ろして。背後の山は右がフォルダーシュタウフェン(1,350m)、中央がホッホシュタウフェン(1,771m)、その左肩にミッテルシュタウフェン(1,618m)を挟んで左がツヴィーゼル(1,782m)とその左奥にガムスクノーゲル(1,750m)。

山頂駅からひと登りするとプレディクトシュトゥールの山頂(1,613m)です。ベンチと望遠鏡が設置されています。

プレディクトシュトゥール山頂から北東側の眺望。左手前がバート・ライヒェンハル市街、中央手前が同じくドイツ領のバイエリッシュ・グマイン村で、その右上の家並みはオーストリア領のグロースグマイン村(つまりその間に国境があります)。写真右奥がザルツブルク市街方面です。

南側にはベルヒテスガーデナー・アルペンの山々が並びます。左がヴァッツマン(2,713m)、中央奥がグローサー・フンツトート(2,594m)、その右がホッホカルター(2,607m)、右奥がホッホアイスシュピッツェ(左、2,523m)とカンマーリングホルン(右、2,484m)です。

南東側にはホッホシュレーゲル(写真右、1,688m)が近く、プレディクトシュトゥールとの鞍部にシュレーゲルムルデ小屋が建っているのが見えます。ホッホシュレーゲルの左はシュレック(1,725m)、写真左はドライゼッセルベルク(1,680m)です。

シュレーゲルムルデ小屋のテラス席で飲み物を頼んで暫し休憩。若い女性が一人でやってきて近くの席に座り、ジョッキのビールを飲み干して颯爽と立ち去っていきました。ドイツだなぁ〜と感じたひとときでした。

シュレーゲルムルデ小屋からリフトのケーブルに沿ってジグザグに付けられている道を登り、ホッホシュレーゲル山頂へ向かいます。シュタウフェン山塊の手前に見えているのが出発地点のプレディクトシュトゥール山です。

ホッホシュレーゲル山頂に到着。かつてはここまでチェアリフトが運行されていたんでしょう、リフトのケーブルだけが残っています。

ホッホシュレーゲル山頂から西側に眺めるキームガウアー・アルペンの山々。中央左寄りの最も高い山がゾンタークスホルン(1,961m)で、その右隣がアイブレック(1,756m)、更にその右手前がリストフォイヒトホルン(1,569m)、その手前はミュルナーベルクです。ミュルナーベルクの右後方はヒンテラー・ラウシュベルク(1,671m)とその左肩にホッホフェルン(1,674m)、更にその左後方に遠くホッホゲルン(1,748m)。写真左上には遥かクーフシュタインの町に近いヴィルダー・カイザー山脈が霞んで見えています。

南西側にはライター・アルム山群(左)とローフェラー・シュタインベルゲの山々(右後方)が並んでいます。

ローフェラー・シュタインベルゲ方面のアップ。中央手前の山はライター・アルム山群のグローサー・ヴァイチャルテンコップフ(1,979m)で、その右後方がミッターホルン(2,506m)、右端がロートホルン(2,409m)。ヴァイチャルテンコップフの左後方はライフホルン(2,488m)で、左端が山塊最高峰のグローセス・オクセンホルン(2,511m)です。

ライター・アルム山群のアップ。左がシュターデルホルン(2,286m)、中央がヴァーゲンドリッシェルホルン(2,251m)、右がグローセス・ホイゼルホルン(2,284m)です。

ホッホシュレーゲル山頂から少しシュレックの方向へ尾根道を進んだ場所でホッホカルターを撮りました。左の支峰はブラウアイスシュピッツェ(2,481m)、右の支峰はクラインカルター(2,513m)です。中央の山腹はブラウアイス氷河。

グローサー・フンツトートのアップ。山頂の左手前に支峰のフンツトートケンデルコップフ(2,396m)が重なって見えています。

ヴァッツマンのアップ。中央が本峰のミッテルシュピッツ(2,713m)で、左隣がホッホエック(2,651m)、右がズュートシュピッツ(2,712m)。写真左端はクライネ・ヴァッツマン(2,307m)です。

再びシュレーゲルムルデ小屋に立ち寄って昼食を楽しんだ後、ロープウェイで下山。山麓駅からバート・ライヒェンハルの中心街まで歩いてみました。石畳の街路の脇に水路や花壇が整備されてあり、テラス席で寛ぐ人々も多かったです。

路線バスに乗ってザルツブルク市内へ戻り、ミラベル庭園を散策。中央駅まで歩き、電車でミュンヘン空港へ向かいました。


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