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サン・テュルサンヌ村の南門にあたるサン・ジャン門(写真左)を潜り、サン・ジャン・ネポミュセーヌ橋でドゥー川を渡ります。中央に橋の名になっている守護聖人の像があります。
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サン・ジャン・ネポミュセーヌ橋の袂から坂道を上り、森の中の山道に入ります。100mほどの標高差を登ると森を抜け、見渡す限りの牧草地が広がってきました。ここは蛇行するドゥー川の谷に三方を囲まれた高原台地で、「クロー・デュ・ドゥー(ドゥー川の囲い)」と呼ばれる田園地帯になっています。
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牧草地の中の道を進むと、やがてモントノールの集落が現れます。周囲では馬がのんびりと草を食んでいました。
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モントノールの集落を抜けると、道はドゥー川の谷に面した斜面を進み、左手に木々の間から展望が広がります。写真中央の谷底をドゥー川が流れていて、その左に遠望できる集落はラヴィーヌです。
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小山の斜面を回り込むように歩いていくと、再び広大な牧草地に入ります。道端に2本の大木があり、説明板によるとクマシデの木らしいです。
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やがて草原の向こうにエポヴィレールの集落が見えてきました。こちらはかなり戸数が多く、ちょうど昼時なのでレストランが無いかな〜と期待しましたが、それらしきものは見当たりません。今日は昼食を持ってきていないのです。バスでサン・テュルサンヌに戻って食べようかと思いましたが、生憎バスの通過時刻までには未だ1時間近くもあります。反対方向のスベ行きのバスならもうすぐ来るようです。スベまで行ってしまうと戻るのが大変かも知れませんが、ままよ、とやってきたミニバスに乗り込みました。
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ミニバスは高原台地の集落を幾つか経由した後、一気に谷を下り、ドゥー河畔の集落スベに到着しました。運転手が「サン・テュルサンヌに戻るならバスは10分後だよ」と教えてくれました。バス停の時刻表を見ると、10分後のバスを逃すと次は夕方まで便が無いようです。が、バス停の前には雰囲気の良さそうなレストランが…。空腹には勝てません。サン・テュルサンヌまで歩いて帰ることを決意して、レストランのテラス席に陣取りました。レストランお薦めのトリュイット・ブルー(鱒)を注文。よくあるムニエルではなくて、茹でた(蒸した?)鱒に溶かしバターをかけて食べるもので、大満足の味でした。
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上記レストラン「デュ・セール」前の橋でドゥー川の右岸に渡り、下流に向かって歩き始めます。間もなく「自然保護区」の標識とともに「歴史的建造物
- 水車小屋」の案内板があったので、寄り道をしてみました。16世紀から続く水車小屋で、1968年まで使われていたそうです。近くの農家の老人が「日本人か?」と親しげに話し掛けてきましたが、フランス語なので残念ながら会話ができませんでした。
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道はドゥー川に沿った静かな草原を進みます。車道ですが往来は殆どありません。写真はラ・レシェッス付近。
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ラ・シャルボニエール手前の歩道橋でドゥー川の左岸に渡ります。ここから左岸を上流に向かって歩けば、エポヴィレール村への登り道に繋がっています(エポヴィレールで昼食が摂れれば、ここに歩いて下りて来たかったのです)。
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ドゥー川の左岸を下流へ歩きます。左岸は車の入らない遊歩道で、気分良く歩けました。
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蛇行するドゥー川の畔を歩いていくと、対岸にタリッシュのキャンプ場が見えてきました。トレーラーハウスやプレハブのバンガローが並んでいて、レストランらしき建物もあります。橋が無いのに、対岸への案内標識が立っていました。歩いて渡れということなのか、それとも呼べばボートで迎えにきてくれたりするんでしょうか。
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左手に迫っていた山の斜面が次第に緩やかになり、牧草地が広がるようになってきました。食後休憩中の牛たちの間を邪魔しないように通り過ぎます。
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左上手の集落ラヴィーヌへ通じる車道を横断します。車道は立派な屋根付き橋でドゥー川を渡っていました。我が家は引き続き左岸の遊歩道を進みます。
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ようやく行く手にサン・テュルサンヌの駅が見えてきました。正面の山肌に空いている穴は、石灰岩の採取場跡。隣接する石灰工場は今では文化ホールになっているそうです。
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サン・テュルサンヌ駅手前の高架橋を電車が通り過ぎて行きました。電車は1時間に1本です。駅の待合室で静かな夕景を眺めつつ、次の電車を待ちました。
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