「夫婦で歩くスイスアルプス」

ヴァイセンシュタイン〜グレンヒェンベルク ハイキング

2007年4月29日。今日も良いお天気です。ソロトゥルン滞在の初日は、早速街の北側に聳えるジュラ山脈の尾根ヴァイセンシュタインに上ることにしました。ヴァイセンシュタインにはムティエ方面行きローカル電車のオーバードルフ駅前から2人乗り横向きチェアリフトで上がれます。今日は日曜なので、1番の市内バスがオーバードルフ駅前まで延伸して運行されていて、我が家はこちらを利用してオーバードルフに来ました(路線が大きく迂回している電車よりもずっと早いんです)。駅の窓口で片道切符を買ってチェアリフトに乗り込むと、間もなく眼下にソロトゥルン周辺の豊かな田園地帯が広がってきました。

15分ほどでヴァイセンシュタインの山上駅(海抜1,280m)に到着。隣接して立派なホテルが建っています。このホテルはソロトゥルンの市街からもよく見えます。

ヴァイセンシュタインのホテルテラスからの眺望。左手前がソロトゥルンの街並み、その向こうを蛇行しながら流れているのがアーレ川です。遠くにアルプスの山々がずらっと並ぶ景色で有名な場所ですが、今日は残念ながら霞がかかって遠くの山は全く見えません。

ホテルの北側は細長い窪地になっていて、その中央に農家小屋があります。ここから各方面へハイキングコースが延びています。東側の尾根は後日楽しむことにして、今日は西へ向けて歩き始めます。

最も歩き易そうな幅広の砂利道を進みます。この左手の草原の中の道もありますし、右手の北側尾根の林の中を歩く道もあります。

ここも、太陽系を縮小して各惑星の距離関係を示した「惑星の道」になっています。写真は土星の説明標識。標識の後方に見える山が目指すハーゼンマットです。左手にはずっとソロトゥルン周辺の平野を見下ろしながら進みます。

タンポポが咲き乱れる中を歩いていくと、30分余りで前方にヒンター・ヴァイセンシュタインの農家小屋が見えてきます。周囲は牛たちがのんびり草を食む放牧場。ここから一旦左手に折れ、次第に森の中を登る山道になります。

森の中の尾根道を進むと、峠越えの車道に出遭います。これを横断し、向かいの山道をもう一登りするとハーゼンマット山頂です。

ハイカー達で賑わうハーゼンマット山頂(標高1,445m)。ヴァイセンシュタインからここまで1時間半余りです。360度の眺望を楽しめます。

ハーゼンマット山頂から北へ下り、中腹にあるレストラン「アルトヒュスリ」で「リヴェッラ」を飲みながら休憩しました。

「アルトヒュスリ」の少し西から車道と別れ、再び山の斜面を登ります。

今度は樹林帯は続かず、すぐに広々とした草原の尾根シュタルフルーに出ます。南側が鋭く切れ落ちた地形で、高度感溢れる眺めを楽しみながら進みます。この先に「惑星の道」の終点である冥王星の標識と白い十字架が立っています。

シュタルフルーから南側の眺望。蛇行して流れるアーレ川がよく見えます。写真右の家並みはグレンヒェンの街。

歩いてきた東側を振り返って。右奥の山は先ほど登ってきたハーゼンマット。こちら側からだと意外にも山腹が切り立った険しい山に見えます。

シュタルフルーの西端からの眺め。ここから少し山道を下り、写真右に見える痩せた尾根を辿って遠くに風車が小さく見えるグレンヒェンベルクを目指します。左下に見える建物はオーベレス・ブリュックリのレストラン。

展望の良い尾根道を進み、再び広々とした草原が現れるとオーバー・グレンヒェンベルクです(海抜1,348m)。ヴァイセンシュタインからここまでの歩行時間は約3時間。大きな風車の向こうにレストランが見えます。

レストランの南が展望台になっています。垂直に地面が削り取られていて、足がすくみます。

オーバー・グレンヒェンベルクから見下ろすアーレ川とグレンヒェンの街並み。この後レストランのテラスでゆっくりランチを楽しみました。

オーバー・グレンヒェンベルクから舗装道路を下ると、30分弱でウンター・グレンヒェンベルクのレストランに着きます。水・土・日曜の週3日だけですがここから路線バスの便があり、我が家もこのバスを利用してグレンヒェンに下りました。

グレンヒェンから電車でソロトゥルンの街に帰着。未だ陽が高いので、ソロトゥルンの旧市街を散策することにしました。写真は聖ウルス大聖堂。とにかくそのデカさに圧倒されます。

大聖堂の裏手から鐘楼に上ることができます。ソロトゥルンの街が一望。

ソロトゥルン旧市街の中心部、マルクト広場の時計塔の下から大聖堂方面。

大聖堂近くの菓子店「スーテリア」で、この地の有名菓子らしい「ソロトゥルナー・トルテ」の小型版を買って帰りました。思ったより上品な甘さでとても美味しかったです。


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