「夫婦で歩くスイスアルプス」

ヴァルベルク山ハイキング

2019年5月2日。今朝も良いお天気なので、いよいよヴァルベルクへ登ることにします。テーガンゼー駅前からオーストリアのアッヘンゼーまで行く路線バスに乗り込みます。

バスはゴンドラリフト「ヴァルベルクバーン」の山麓駅前に立ち寄ってくれます。貸アパートで貰った「テーガーンゼー・カード」でリフト料金が半額になると思いきや、窓口の小母さん曰く「片道だと正規料金の11ユーロだから、20ユーロの往復切符を半額で買う方が安いわよ」。実質的に1人1ユーロしか割引になりませんでした…。ゴンドラに乗り込むと眼下にロットアッハ・エーガン村の家並みとテーガン湖の眺めが一気に広がりました。

ゴンドラリフトの山上駅。写真右上端の十字架がヴァルベルクの山頂です。

ゴンドラリフトの山上駅の近くに立派な礼拝堂が建っています。写真左で白く目立っている峰はカールヴェンデル山群のゾイエルンシュピッツェ(2,257m)で、その右はオーストリアとの国境を成すヴェッターシュタイン山脈。礼拝堂の右奥がドイツ最高峰のツークシュピッツェ(2,962m)、写真右手前の尖峰はブッフシュタイン(1,701m)とロスシュタイン(1,698m)の連山です。

ヴェッターシュタイン山脈方面のズームアップ。左端のゾイエルンシュピッツェから右へライセンデ・ラーンシュピッツ(2,209m)、ゾイエルンシュナイト(2,174m)、ロイタッシャー・ドライトーアシュピッツェ(2,682m)、パルテンキルヒナー・ドライトーアシュピッツェ(2,633m)、ヒンターラインタールシュローフェン(2,669m)、手前のシェッテルカールシュピッツェ(2,050m)、ホッホヴァンナー(2,744m)、手前のシェッテルコップフ(1,902m)、ガッタールケップフェ(2,475m)と手前のオクセンシュタフェル(1,871m)、プラットシュピッツェン(2,680m)、ホッホブラッセン(2,706m)とその下方にホーアー・グラースベルク(1,783m)、アルプシュピッツェ(2,628m)、シュネーフェルナーコップフ(2,874m)、ツークシュピッツェと並んでいます。写真中央手前の尖峰はレオンハルトシュタイン(1,449m)で、写真右端手前はゾンベルク(1,576m)です。

ブッフシュタイン&ロスシュタイン(写真左端)方面のズームアップ。中央手前はフィルツェンコーゲル(1,444m)で、右はホッホプラッテ(1,592m)とその右奥にシェーンベルク(1,620m)。中央奥の白峰はエスター山群のクロッテンコップフ(2,086m)で、その右隣がオーベラー・リスコップフ(2,049m)、更にシンドラースコップフ(1,940m)と手前のジメッツベルク(1,840m)、ホーエ・キステン(1,922m)を経て、ホッホプラッテの背後がフリーダー(2,050m)とクロイツシュピッツル(2,089m)、シェーンベルクの左奥がクロイツシュピッツェ(2,185m)、右奥がクーヒェルベルクコップフ(2,026m)とクーヒェルベルクシュピッツ(2,020m)です。クロッテンコップフの左にオーストリア領のターネラー(2,341m)とプラットベルク(ホッホシュルッテ、2,247m)が遠望できています。


シェーンベルクの更に右手に見えるヒルシュベルク(写真右上、1,670m)方面のズームップ。その左奥に覗いているのがベネディクテンヴァント(1,801m)です。写真中央はゼーカールクロイツ(1,601m)で、左端奥はハイムガルテン(1,790m)。

ゾイエルンシュピッツェの左にはオーストリア・ミーミンガー山群のホーエ・ムンデ(写真右奥、2,662m)。写真中央の尖峰はヴェルナー(2,474m)で、その左がホッホカールシュピッツェ(2,482m)。いずれもオーストリアとの国境を成す北カールヴェンデル山脈の峰です。写真左はシャーフロイター(2,102m)で、その左にラッフェルシュピッツェ(2,324m)の頂が覗き、写真左端がデュルンベルクヨッホ(1,835m)。

デュルンベルクヨッホ(写真右端)の左にはベールアルプルコップフ(2,325m)とシュリッヒテンカールシュピッツェン(2,477m)を経て平らな頂のフォーゲルカールシュピッツェ(2,522m)。写真中央に小さく見えているのがラルヒェットカールシュピッツェ(2,541m)で、その左にエストリッヒェ・カールヴェンデルシュピッツェ(2,537m)の尖峰とグラーベンカールシュピッツェ(2,471m)。フォーゲルカールシュピッツェの下方はデンメルヨッホ(1,924m)、エストリッヒェ・カールヴェンデルシュピッツェの下方がツォーテンヨッホ(1,811m)で、その左奥にシェーンアルムヨッホ(1,986m)、その下方がピッツコップフ(1,670m)です。

グラーベンカールシュピッツェの左にグローセ・ゼーカールシュピッツェ(写真右端、2,677m)、更にマルクセンカールシュピッツェ(2,636m)とエートカールシュピッツェン連峰(2,745m)を経てカールヴェンデル山群最高峰のビルクカールシュピッツェ(2,749m)、その左手前がユイフェン(1,988m)。写真中央はカルトヴァッサーカールシュピッツェ(2,733m)で、その左にリッサー・ファルク(2,413m)を経て白い山肌を見せているラリデラー・ファルク(2,427m)とその手前にマルビッヒラー・シュピッツェ(1,898m)、キューカールシュピッツェ(2,465m)を挟んで写真左端がネルトリッヒェ・ゾンネンシュピッツェ(2,650m)とその左隣にボックカールシュピッツェ(2,589m)、下方にカーフェル(1,906m)。

礼拝堂の内部。ステンドグラスが綺麗でした。

山頂まで登ってみることにしましたが、途中に岩場の急斜面があって、雪の残る今の時期はちょっと大変でした(カミさんは途中でリタイヤ)。

ヴァルベルク山頂(1,722m)。写真左端手前の建物がゴンドラリフトの山上駅で、その右の杉木立の間に礼拝堂が見えています。山上駅の後方の山はゼッツベルク(1,706m)で、その背後のカールヴェンデル山群は左からラムゼンシュピッツェ(2,508m)、ゾンヨッホ(2,457m)、アイスカールシュピッツェ(2,610m)、シュプリッツカールシュピッツェ(2,606m)、プラッテンシュピッツェ(2,492m)とその手前にシュレッケンシュピッツェ(2,022m)、ホッホカンツェル(2,575m)、グルーベンカールシュピッツェ(2,663m)とその手前にゾンタークスシュピッツェ(別名ツンダーシュピッツェ、1,926m)、ドライツィンケンシュピッツェ(2,603m)、ラリデラー・ヴァント(2,620m)とその手前にホッホプラッテ(1,813m)、ラリデラー・シュピッツェ(2,588m)と並んで、その右はネルトリッヒェ・ゾンネンシュピッツェ以降の峰々に繋がっています。

山頂十字架の隣にコイン式(1ユーロ)の望遠鏡がありました。写真左端のヒルシュベルクから右にベネディクテンヴァント、オクセンカンプ(1,595m)、ガイアーシュタイン(1,491m)、白いフォッケンシュタイン(1,564m)、シュヴァインベルク(1,278m)とその背後にツヴィーゼルベルク(1,348m)、ザッテルコップフ(1,384m)の背後にブロームベルク(1,248m)、フーダー(1,405m)、レッヒェルコップフ(1,330m)、ルッケンコップフ(1,370m)、コーゲルコップフ(1,324m)の山々。望遠鏡の左に見える山腹の建物はリングベルク城です。

ヴァルベルク山頂から北西側に見下ろすテーガン湖。湖の手前がロットアッハ・エーガン村で、右の湖岸がテーガンゼー村、左の湖岸がバート・ヴィースゼー村、湖の奥がグムント村です。

ヴァルベルク山頂から北側の眺望。写真中央手前の頂がバウムガルテンシュナイト(1,448m)で、その右がラーネンコップフ(1,415m)、写真右端奥がローンベルク(別名シュリーアスベルク、1,264m)。バウムガルテンシュナイトから左へ下った尾根上に見える点がリーダーシュタイン(1,207m)の礼拝堂で、その後方がギンデルアルムシュナイト(1,335m)、そこから尾根を左へ辿ったところがノイロイト小屋(1,261m)、その背後に霞んで横たわっている山がタウベンベルク(896m)。手前の平原に見える樹木の列はロットアッハ川です。

ヴァルベルク山頂から東側の眺望。写真中央左寄りで高く見えている峰がヴェンデルシュタイン(1,838m)で、その左にホッホザルヴァント(1,625m)、ハイトヴァント(1,585m)、シュヴァインスベルク(1,511m)、ブライテンシュタイン(1,622m)、ファレンポイント(1,273m)と並んでいます。ヴェンデルシュタインの右肩がラッハーシュピッツェ(1,724m)とヴィルトアルプヨッホ(1,720m)で、その手前にブレヒャーシュピッツ(1,683m)を挟んでボーデンシュナイト(1,669m)。その右奥に霞んでいるのはキームガウアー・アルペンのホッホゲルン(1,748m)とガイゲルシュタイン(1,808m)で、そこから右へイェーガーカンプ(1,746m)とアイプルシュピッツ(1,759m)の連山、ラウコップフ(1,689m)、ホッホミージング(1,883m)、ロートヴァント(1,884m)、アウアーシュピッツ(1,811m)と続き、写真右端に霞んでいるのがヴィルダー・カイザー山脈(中央が最高峰のエルマウアー・ハルト(2,344m))です。アウアーシュピッツの下方がロスコップフ(1,580m)。

ヴァルベルク山頂から南東側の眺望。写真左端がヒンテレス・ゾンヴェントヨッホ(1,986m)で、その右奥がファイツベルク(1,787m)。中央のシンダー連峰は左の頂がオーストリア峰(別名トラウスニッツベルク、1,808m)、右がバイエルン峰(1,796m)。写真右で大きく見えているのがリッサーコーゲル(1,826m)で、写真右端奥はグッフェルトシュピッツェ(2,195m)。写真中央奥に並んでいる峰々は霞んでハッキリしませんが、ホーエ・タウエルン方面の高峰群です。

ヴァルベルク山頂から南西側の眺望。写真左端のグッフェルトシュピッツェから右へハルザーシュピッツ(1,862m)、フォルダーウンニュッツ(2,078m)とその手前にブラウベルクコップフ(1,787m)、ホッホウンニュッツ(2,075m)、ヒンターウンニュッツ(2,007m)、ミッタークシュピッツェ(2,332m)、ホッホニッスル(2,546m)の手前にゼーカールシュピッツェ(2,053m)を挟んでブラウベルクシュナイト連峰(1,787m)、シュタインカールシュピッツェ(2,460m)、ラムゼンシュピッツェと手前にホーエ・ガンス(1,950m)が並び、ゼッツベルクの背後がゾンヨッホ。写真右端がブッフシュタインとロスシュタインの連山です。

ゴンドラリフトの山上駅へ戻り、礼拝堂の脇から南へ下ってゼッツベルクとの鞍部にやってきました。ここから東方向(写真左手)への道を辿ってズッテン方面へ下山できればと思ってましたが、残雪が多くて踏み跡も無かったので諦めました。先ずはゼッツベルク山頂への登り口に建っている山岳ホテル「アルテス・ヴァルベルクハウス」(=旧ヴァルベルク小屋、写真中央左寄りの建物)へ立ち寄っていくことにします。

旧ヴァルベルク小屋(海抜1,512m)のテラス席でゼッツベルクを眺めながらカプチーノをいただきました。ゼッツベルク山頂へ向かって登っている人が見えましたが、雪が多くて大変そうでした。

ヴァルベルクの北西側の尾根に付けられた道を辿ってゴンドラリフトの山麓駅へ下ることにしました。こちらは残雪が殆ど無く、道幅も広くて歩きやすかったです。麓から歩いて登ってくるハイカーの方が圧倒的に多かったですね。

ゴンドラリフト「ヴァルベルクバーン」の山麓駅へ戻ってきました。写真右上の頂がヴァルベルクの山頂です。出発前に買ってきた菓子パンを下山途中に食べて元気があったので、もう少し歩こうということになりました。

ヴァルベルクの山麓に沿った遊歩道を東へ進みます。左手に見える家並みはゾンネンモースの集落です。

森の中の分岐。左手へ下ればロットアッハ・エーガン村の中心部への近道(案内標識によれば所要40分)ですが、我が家は右手の道を辿って更に山裾を東進します。

左手にウンターヴァルベルクの集落を見送ると、正面の谷奥にリンナーシュピッツ(1,611m)の頂が見えてきました。その左肩はヴァッサーシュピッツ(1,552m)です。

舗装道路へ出る手前に小さな聖母子像の祠がありました。後ろはエーガン村の上水道管理組合の建物のようです。

舗装道路へ出た先で振り返って撮った写真。写真左に見える分岐の左側の道を歩いてきました。

ロットアッハ川を渡った先にあるエンターロットアッハの停留所からバスに乗るつもりでしたが、川沿いに気分の良さそうな遊歩道が続いていたので、これを辿ってロットアッハ・エーガン村の中心まで歩いてみることにしました。

村が近くなっても川の両岸にずっと遊歩道が続いています。

進む左手に眺めるヴァルベルク。先程その山麓を右から左へ歩いてきました。

ヴァルベルクの右に並んで見える山々。写真左からグリューンエック(1,395m)、レオンハルトシュタイン、フィルツェンコーゲル、ヒルシュベルクです。

ロットアッハ・エーガン村の中心部に陶器の工房があります。素朴な良い感じの陶器が陳列されていました。

ロットアッハ・エーガンの村役場。1階に観光案内所が入っています。近くのスーパーやドラッグストアで買物した後、村役場向かいの停留所からバスに乗ってテーガンゼー村へ戻りました。


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