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マウテルン村から西へ向かうと、すぐに葡萄畑と杏の果樹園が広がってきます。写真右の塔は「ラドッシェンクロイツ」。この辺りは聖ヤコブ(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)の巡礼路になっているからでしょうか、道端にこのような十字架の塔が道標のように点在しています。
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マウテルンバッハの集落を通過。ワイナリーが何軒かあり、「ホイリゲ営業中」の丸い看板を掲げているところもありました。
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マウテルンバッハの西端にある橋の袂で舗装道路を離れ、森(右手)と葡萄畑(左手)の境目を緩やかに登って行きます。葡萄畑の向こうに見える家並みはウンターベルゲルン村です。
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今日の最初の目的地、フェルディナント展望台(海抜370m)に到着。ドナウ川に向かって張り出した岩山の上に木造の東屋が建っています。
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フェルディナント展望台から北西方向の眺望。写真中央が葡萄畑に囲まれたオーバーロイベン村で、その後方が一昨日に歩いたデュルンシュタイン村、そこからドナウ川を挟んだ左奥にロスザッツ村も見えています。
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フェルディナント展望台から北東方向の眺望。遠くに見えているマウテルン橋が今日のスタート地点で、橋の右がマウテルン村、その手前がマウテルンバッハの集落です。マウテルン橋の後方がクレムスの町。写真左はウンターロイベン村です。
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フェルディナント展望台から畑の中を南下し、出合った農道を左折して東へ戻ります(写真左端に見えているウンターベルゲルン村は窪地にあるので、これを周回するように歩いてアップダウンを回避しています)。道の両側は牧草地や菜の花畑が多かったですが、写真の畑に一面に植えられているのは何の植物でしょうか…(農作業をしている方々もいましたが、ドイツ語が苦手なので訊く勇気はありませんでした)。
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歩く右手(南側)の山裾にオーバーベルゲルン村が見えます。
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アム・ギリッツァーの丘(397m)の南側を越えて進みます。
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大きな菩提樹が立つ十字路を通過。ここを左折して北上すればバウムガルテン城を経てマウテルン村へ戻りますが、我が家は東へ直進します。
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葡萄畑の中の十字路に建つ「ツェラークロイツ」。前方の山の上に、目指すゲットヴァイク修道院が次第に大きく見えてきました。
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葡萄畑越しに遠望するゲットヴァイク修道院。
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「ツェラーグラーベン」という細長い窪地の底を進みます。両側の切り立った土の壁は高さ12mもあるそうです。土壁の上方には葡萄畑の平地が広がっていて、台地に穿たれた深い川の底を歩いているような感じですが、水は流れていません。天然記念物とされている不思議な地形です。
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「ツェラーグラーベン」を抜けるとフルト村に着きました。そろそろお腹が空いてきたのでレストランを探しましたが、村内には小さなパン屋のような店しか見当たりませんでした。頑張ってこのまま山の上に見える修道院まで登ることにします。
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山上に建つゲットヴァイク修道院(海抜425m)に到着。ここは宿泊もできるので期待していましたが、やはり立派なレストランが営業中でした。本日の定食が「ティローラー・グレステルのグリーンサラダ添え」だと言うので迷わずそれを注文し、飲み物は私が「エーデルワイス」のドゥンケル白ビール、カミさんは当修道院産の白ワイン。すべて大満足の味でした。
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お腹が満たされたところで修道院内を見学。ここも「ニーダーエスターライヒ・カード」の提示で入場料が無料になります。
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修道院聖堂。前日に行ったメルク修道院ほどの煌びやかさはありませんが気品を感じさせる装飾で、個人的にはこちらの方が好みかも。
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付属博物館の入口にある「皇帝の階段」。
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「皇帝の階段」の天井全面に描かれたパウル・トローガー作のフレスコ画。階段を上った場所に大きな鏡が置いてあり、真上を見上げなくても鑑賞できるようになっていました。自撮りも簡単にできます。
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「アルトマンニザール」。かつては客人との会食用の広間だったようですが、今でも会議場やコンサート会場として使われているそうで、ピアノが置いてありました。
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「タピストリーの部屋」。
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ゲットヴァイク修道院のテラスから北側の眺望。右手前がフルト村で、その奥にパルト村、更にその後方がクレムスの町です。写真左上はマウテルン村で、その手前に広がる葡萄畑の中央を横に走っている溝が、先程通ってきた「ツェラーグラーベン」です。
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帰りは同じ道では面白くないので、西側へ下る遊歩道を選びました。
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フラートニッツ川の谷底に民家が並ぶシュタイナヴェークの集落を通過。ここから「ツェラークロイツ」の十字路へ登り返し、葡萄畑の中の道を歩いてマウテルン村へ戻りましたが、途中で突然に雨が降り出し、短時間ながら雹混じりの土砂降りになりました。葡萄畑より一段低い場所に付けられている道は完全に川の状態となり、カミさんのウォーキング・シューズがずぶ濡れになってしまいました。
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