「夫婦で歩くスイスアルプス」

アルプ・グリンデルでソリ滑り

2009年3月17日。今日も良いお天気なのでフィルスト展望台へ出掛けることにしました。ヴェンゲン村からは普通なら電車でラウターブルンネンに下ってグリンデルワルトへ向かうところですが、折角乗り放題チケットを買ったので、メンリッヒェン山を経由して行くことにします。電波塔の立っている建物がヴェンゲンから上ってくるロープウェイの駅で、その後方がメンリッヒェンの山頂(2,343m)です。

メンリッヒェン山から見下ろすラウターブルンネンのU字谷。写真右下の谷底の村がラウターブルンネンで、その手前の未だ日蔭の家並みがヴェンゲン村です。谷奥の山は左から順にラウターブルンナー・ブライトホルン(3,780m)、チンゲルホルン(3,562m)、チンゲルシュピッツ(3,304m)、クシュパルテンホルン(3,436m)、ブリュムリスアルプ連峰(3,661m)。その右は展望台のあるシルトホルン(2,970m)とビーテンホルン(2,756m)です。

メンリッヒェン山から赤いゴンドラリフトに乗り換えてグルントへ下ります。後方の最も高い山がシュレックホルン(4,078m)で、その右がラウターアールホルン(4,042m)。シュレックホルンの左肩にネシホルン(3,741m)、クライン・シュレックホルン(3,494m)、メッテンベルク(3,104m)が続き、その左奥はベルグリシュトック(3,656m)です。

グルントからバスに乗り換えてグリンデルワルト村に入り、フィルスト行きのゴンドラリフトに乗り込みます。ゴンドラからはグリンデルワルトの家並みとヴェッターホルン(3,692m)が美しく眺められました。

フィルストに到着。レストランの脇にあるレンタル店でソリを借り、ここからグリンデルワルト村まで滑り下ることにしました。

フィルスト展望台から見下ろすグリンデルワルト村とアイガー(3,970m)の北壁。アイガーの右奥がユングフラウ(4,158m)。写真左端の山はオックス(クライネス・フィーシャーホルン、3,895m)で、その右がグローセス・フィーシャーホルン(4,049m)です。

フィルストからのソリ専用コースはゴンドラリフトと並行してスキーゲレンデの中を東へ下り、中間駅のシュレックフェルトに下ってきます。フィルスト〜シュレックフェルト間には空中に張られたワイヤーロープにぶら下がって一気に下る「フィルスト・フリーガー」というアトラクションも設置されていますが、料金が1回25フランと高いためか、乗って(飛んで?)いる人は少なかったです。

シュレックフェルトからは南に方向を変え、引き続きゴンドラリフトに沿ったコースを眼下のグリンデルワルト村に向かって下ります。アイガー北壁を正面に眺めつつ、気分は最高!

もうひとつの中間駅ボルトのレストラン前を通過。背後の山はヴェッターホルン。

ボルトから先はゴンドラリフトと別れ、スキーヤーと併用のコースを下ります。次第に農家や別荘の建物が増えてきます。

そのままグリンデルワルト村の教会近くまでソリで下れました。背後の山はアイガー。教会前からゴンドラリフトの乗場までバスに乗り、ゴンドラで再びフィルストに上って、レストランの展望テラスで昼食にしました。

午後はフィルストからバッハアルプ湖方面へ行こうと、ヴェッターホルン(左)とシュレックホルン(右)を背後にして、ソリを引き摺りつつ歩き始めました。が、途中で見回りのレンジャーに呼び止められ、引き返すよう促されました。どうやら気温の上昇で雪崩の危険が増しているらしいのです。仕方なくフィルストに戻ると、何とソリ滑りコースも通行止めになっていました。「もう滑れないの?」と係員に訊くと、「シュレックフェルトから先ならOK」とのこと。ゴンドラリフトでシュレックフェルトまで下り、そこからボルトまで再度滑り下りました。

コースの下方は雪質が緩んでいたので、ボルトからはゴンドラリフトに乗ってグリンデルワルトに下りました。ソリを持って再度メンリッヒェンに上って滑ろうと思いましたが、やってきたバスは満員で、とても大きなソリを持って乗り込める状態ではありませんでした。駅までソリを担いで歩く元気は無く、バス停正面のサンスター・ホテル(写真、後方の山はメッテンベルク)内にある「インターシュポルト」の支店でソリを返却し、徒歩でグリンデルワルト駅に向かいました。グルントから再びゴンドラリフトに乗り、メンリッヒェン山を経由してヴェンゲン村に戻りました。


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