「夫婦で歩くスイスアルプス」

「マッターホルン氷河トレイル」ハイキング

2018年8月19日午後。ガンデック小屋で昼食を摂った後、往路と同じ道を辿ってトロッケナー・シュテークのロープウェイ駅(海抜2,939m)に戻ってきました。北側の谷底にツェルマット村が見下ろせます。写真右上に見えている頂はミシャベル山群のディルホルン(4,035m)で、写真左上はメッテルホルン(3,406m)とその左がプラットホルン(3,345m)です。

午後は氷河の末端に沿ったハイキングコース「マッターホルン氷河トレイル」を歩くことにします。トロッケナー・シュテークのロープウェイ駅の西側へ廻り込むと、テオドゥル氷河湖が静かに水を湛えています。正面のマッターホルン(4,478m)は残念ながら殆ど雲に隠れてしまいました。右の山はダン・ブランシュ(4,357m)です。


テオドゥル氷河湖の湖岸に下り、左回りに北側の湖岸を通って湖の西側まで来ました。写真右端の尖峰が午前中にロープウェイで上ってきたクライン・マッターホルン(3,883m)、その左がブライトホルン(4,164m)、白いリスカム(4,527m)を挟んで写真左端がトロッケナー・シュテークのロープウェイ駅です。

湖岸は荒涼とした風景ですが、ベルフラワー(カンパヌラ・コクレアリイフォリア)が咲いていました。

テオドゥル氷河湖の西側を氷河末端から流れ下る川に沿ってひと登りしたところで振り返って撮った写真です。写真右端がモンテ・ローザ連峰(4,634m)、その左のトロッケナー・シュテークのロープウェイ駅の背後がゴルナー氷河、写真中央の黒い峰がシュトックホルン(3,532m)とその左手前にゴルナーグラートの山岳ホテル、更に左にシュトラールホルン(4,190m)、リンプフィッシュホルン(4,199m)、アラリンホルン(4,027m)が並んでいます。

眼前には上テオドゥル氷河の末端が迫っています。左がブライトホルン、中央がクライン・マッターホルン、右がテオドゥルホルン(3,469m)、写真右端がフルクホルン(3,451m)です。

ケルンの上に石を積み重ねて喜ぶ姪っ子。

氷河の末端には幾つもの池が点在しています。ちょっと苦しいですが、逆さマッターホルンの写真に挑戦してみました。

左手にフルクグラート連峰(写真左の頂がフルケン(3,492m))とフルク氷河を眺めながら荒涼とした平原を進みます。少し前まではここも氷河に覆われていたんだろうと思います。

北側に並ぶ峰々は、写真左からダン・ブランシュ、グラン・コルニエ(3,962m)、エービホルン(3,473m)、ホーヴェングホルン(3,672m)、モン・デュラン(独語名アルベンホルン、3,713m)、オーバー・ガーベルホルン(写真中央、4,063m)、ヴェレンクッペ(3,903m)、ツィナールロートホルン(4,221m)、半ば雲に隠れているヴァイスホルン(4,506m)。その手前に黒く横たわっているのはマッターホルンのヘルンリ稜から延びている尾根で、その右端がヒルリ(2,889m)です。

フルク湖越しに眺めるマッターホルン。その右の肩に建っているのがヘルンリ小屋です。

海抜3,260mに建つヘルンリ小屋のズームアップ。増築されて立派な山岳ホテルになりました。ヘリコプターが泊まっています。

フルク氷河の末端を間近に眺められる辺りで小休止しました。サクシフラガ・アイゾイデスが咲いていました。

圏谷に沿って道が右手(東寄り)へ曲がった先に登り道が現れます。写真左上の峰がヒルリです。空にかなり雲が広がってきてしまいました。左手を流れているのはフルク氷河の末端から流れ出ているフルクバッハ川です。

登り道の手前でフルクバッハ川を渡ります。

ヒルリの肩へ向かう登り道から振り返って撮ったマッターホルンとフルク氷河の末端(写真左)。

ヒルリの肩に建つスキーリフト駅。カミさんも姪っ子もここからゴンドラに乗って下山できると期待して登ってきたようで、ガッカリしてました。残念ながら夏は運行されていません。

ここからジグザグの下り道になります。写真右上のブライトホルンの下方に出発地点のトロッケナー・シュテークのロープウェイ駅が見えています。写真中央はリスカム、左はモンテ・ローザ連峰とその手前にゴルナー氷河。写真左端はゴルナーグラートで、その右でピョコンと尖っているのはリッフェルホルン(2,928m)です。

ようやくゴール地点のシュヴァルツゼーの山岳ホテルとゴンドラリフト駅が見えてきました(シュヴァルツ湖は手前の小山に隠れて未だ見えていません)。写真左の谷底がツェルマット村です。

シュヴァルツ湖と白い礼拝堂。背後の黒い岩山は右がウンター・ガーベルホルン(3,392m)、左がミットラー・ガーベルホルン(3,685m)で、その左後方の雲が掛かっている峰がオーバー・ガーベルホルンです。

ゴンドラリフトのケーブルを潜り、山岳ホテル「シュヴァルツゼー」の前を左折すればゴンドラリフト駅です。

シュヴァルツゼーのゴンドラリフト乗場。姪っ子は意外にも元気に歩き切りましたが、カミさんは最後のアップダウンでバテバテになり、ブツブツ文句を言いながらのゴールインでした(苦笑)。


トップページへ   同日午前へ  翌日へ