「夫婦で歩くスイスアルプス」

メッケンホルン岬からローターベルク丘陵へ

2013年4月9日。ようやく青空の朝になりました。写真はメッケン村の宿泊ホテルのバルコニーから南方向の眺めです。写真右寄りの山がシュタンザーホルン(1,898m)、中央で頭を覗かせているのがグロース・ヴァーレンシュトック(2,572m)とその左にグローサー・ゼッテリシュトック(2,637m)、写真左はビュルゲンシュトック(ハメッチヴァント1,128m)とその左奥にシュヴァルミース(2,246m)。写真では霞んで分かりづらいですが、ビュルゲンシュトックの手前にフィーアヴァルトシュテッテ湖が広がっていて、行き交う遊覧船も見えました。

シュタンザーホルンの右手にはベルナー・アルプスの高峰が遠望できました。写真右端の尖峰がヴェッターホルン(3,692m)で、そこから左へ順にミッテルホルン(3,704m)、ローゼンホルン(3,689m)とその左奥にシュレックホルン(4,078m)。写真中央がハンゲントグレッチャーホルン(3,292m)辺りでしょうか。

更に右手には迫力ある山容のピラトゥス山。最も高い中央の頂がエーゼル峰(2,119m)で、その右隣がオーバーハウプト峰(2,106m)。左の肩がシュタイグリホルン(1,968m)、右の支峰はクリムゼンホルン(1,907m)です。

今日は移動日ですが、ホテルに荷物を預けて散策に出掛けることにします。宿泊ホテルから南へ歩いてフィーアヴァルトシュテッテ湖畔近くの道に出ました。湖の対岸の山はリギ山塊で、中央の最も高く見えている丸い頂がロートシュトック(1,659m)、その左隣の尖った頂が最高峰のリギ・クルム(1,798m)。ロートシュトックの右はシルト(1,548m)を挟んでドッセ(1,685m)、少し離れてフィッツナウアーシュトック(別名ゲルザウアーシュトック、1,452m)です。

湖を左手に見下ろしつつ西へ歩いていくと、ほどなくメッケンホルン城に至ります。元は19世紀後半にアルザス地方の繊維事業主が建てた城らしいです。

葡萄畑が広がるメッケンホルン城の直下からの眺め。残念ながら空には早くも薄雲が広がってきてしまいましたが、フィーアヴァルトシュテッテ湖に向かって突き出た岬なので、眺望は抜群です。対岸の山は右がピラトゥス、左がシュタンザーホルン。

湖畔まで下ってみました。船着場の隣に大きなキリスト像が建っています。ちょうど小型の遊覧船が近くを通り過ぎていきました。

メッケンホルンから湖畔に沿った遊歩道を北上してルツェルンに向かいます。

レープシュトック地区の湖畔に建つホテル・エルミタージュ前を通過。私が泊まっているメッケン村の宿よりずっと料金が高いお洒落なホテルですが、中国人系の観光客で連日賑わっていました。

レープシュトックから先は暫く車道脇を歩き、ゼーブルクの屋根付き船着場を通過。船着場から湖越しに眺めるピラトゥス山とルツェルン市街です。

「スイス交通博物館」の裏手までやってきました。写真右の建物は併設されている「ハンス・エルニ美術館」です。

「スイス交通博物館」裏手の湖畔は公園になっていて、白鳥や鴨を眺めながら気分良く歩けました。

鉄道も並走する湖岸の道を更にルツェルン市街に向かって進み、写真奥の交差点を右折して踏切を渡ると…。

「ディーチベルクバーン」と書かれた駅舎跡が現れます。かつてここから丘の上までケーブルカーが走っていたんですが、山頂レストランの焼失による乗客減少を受けて1978年に廃止されました。その後一旦は復活に向けた活動が盛り上がったものの実現しないままに終わっています。「小(クライネ)リギ」なんてキャッチフレーズで客寄せしていたんですね。この建物、今は工務店の事務所として使われているようです。

駅舎跡の裏手には橋脚や軌道跡も残っていました。この橋を潜って登っていきます。

車道を渡って更に登ると、右手にゲルリスベルクの草原が広がって視界が開けます。フィーアヴァルトシュテッテ湖、ルツェルン市街、ピラトゥス山(写真右)とシュタンザーホルン(写真左)が一望です。

ゲルリスベルクの上手には立派な「聖アンナ修道院」が建っています。元々はルツェルン市内にあった由緒ある修道院のようです。

聖アンナ修道院の上手にある林を抜けると再び放牧場が広がります。写真後方はビュルゲンシュトックとリギ山塊との間に並んで見える山々で、写真右端がオーバーバウエンシュトック(2,117m)、中央右寄りがニーダーバウエン・クルム(1,923m)、中央左寄りがロープハイエン(右、2,078m)とディーペン(左、2,222m)、左端がフィッツナウアーシュトック(ゲルザウアーシュトック)です。

ディーチベルクの丘の最上部にはゴルフ場が広がっています。その脇に沿った道を東へ進みます。乗馬用のコースになっているようです。

ゴルフ場を東へ抜けると牧畜農家が点在するターラケリ地区で、正面にリギ山塊が綺麗に眺められます。行く手の丘の麓にアドリゲンスヴィール村の家並みが見えてきました。

緩やかに丘を下ってアドリゲンスヴィール村の中心部へ。ルツェルンのベッドタウン的な性格も帯びているのか、新しい集合住宅が目立ちます。写真右に見えている教会近くの公衆トイレで用を足し、東側の丘を登り返します。写真左奥はピラトゥス山。

クライン・エブネット地区の農家の玄関。「セルフサービス」と貼り紙があり、林檎や卵、蜂蜜等を並べてあります。「欲しい人はお金を置いて持って行ってくれ」ということなんでしょう。何とも平和な農村です。

車道が走っているゲッツェ谷を越えます。写真は歩いてきた方向をシュテークマットの丘から振り返って撮ったものです。ゲッツェ谷の向こうの丘の上に数本のマイバウムを立てたオーバーメスリの農家が見えますが、そこから谷へ下り、手前へ登り返してきました。遂に雨が降り出し、ぬかるんだ牧草地は歩きにくかったです。

上の写真の右手を撮ったものです。ゲッツェ谷の向こうの山はドッテベルク(749m)。

ウドリゲンスヴィール村の中心部を通過。

ウドリゲンスヴィール村から放牧地を北東方向へ緩やかに登り、エックヴァルトの森を抜けると、ローターベルク丘陵の上に建つシフマンスホーフの農家(写真右端)に至ります。南東側にリギ山が近く、その麓にキュスナハト・アム・リギの町とフィーアヴァルトシュテッテ湖が見えます。

ミヒャエルスクロイツに到着。写真左のレストランに入って休憩しました。中央奥の電波塔が建っている丘はオクセヴァルト(831m、ローターベルク丘陵のピークのひとつ)で、その南斜面(写真左側)を歩いてきました。

レストラン近くの丘の上に礼拝堂が建っています。ここが海抜795mで、本日のコースの最高地点。今日は生憎のお天気ですが、リギ山やツーク湖を一望できる場所です。

ミヒャエルスクロイツの丘を少し下った場所から眺めるツーク湖。写真中央はツーク湖に向かって張り出しているキエーメン半島です。

オーバータールの農家が近づいてきました。ぬかるんだ牧草地の道はここで終わり、舗装道路を快適に下っていきます。

マイアースカッペル村に到着。ちょうど路線バスがやって来る時刻でしたが、北方のロートクロイツ行きだったので、メッケン村のホテルへ戻るには遠回りです。迷いましたがバスを見送り、村の向こうに見えるツーク湖畔まで歩くことにしました。

橋で高速道路を渡り、ツーク湖畔の村リッシュに到着。写真は村の教会近くにある船着場。湖の対岸はツーガーベルク(1,039m)です。

リッシュ村から路線バスに乗ってキュスナハト・アム・リギ駅へ。雨が止み、再びリギ山頂が綺麗に見えてきていました。電車に乗り換えてメッケン村の宿で荷物を引き取り、ルツェルン発ベルン経由の電車でレマン湖畔まで移動。夕方には青空が戻り、車窓からの景色を楽しむことができました。


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