「夫婦で歩くスイスアルプス」

リギ山 ウィンター・ハイキング

2007年1月6日。1週間お世話になったシルス・マリーアの部屋をチェック・アウトし、サン・モリッツ駅で手荷物をチューリッヒ空港駅へ託送。身軽になった身体で電車をクール、プフェッフィコン、アルト・ゴルダウと乗り継ぎ、リギ山頂にやってきました。時刻はもう15時に近く、陽が傾きかけていましたが、幸いお天気はまずまずです。

巨大な電波塔の立つリギ山頂。驚くべきことに雪が殆どありません。でも、電波塔の周囲は塔から氷のかけらが落ちてきて危険らしく、立入り禁止になっていました。

リギ山頂から北方向、ツーク湖の眺め。湖の右奥に見える街がツークです。

北東方向の眺め。写真中央の谷はザッテル峠。左奥の白い山はセンティス(2,502m)、その右がアルトマン(2,436m)(ともにアッペンツェル地方のアルプシュタインの山々)。写真右はグラールス州北部の山々です。

東方向の眺め。手前はラウエルツ湖で、その右奥の山影の向こうにシュヴィーツの街があります。写真中央の岩山は右が大ミーテン(1,899m)、左が小ミーテン(1,811m)。その奥の高峰はグレールニッシュ(2,914m)で、その右はベース・フーレン(2,802m)(いずれもグラールス州南部の山々)です。

南東方向のクラウゼン峠方面の山々。写真左上の白い山がオルトシュトック(2,717m)、その右の三角はハウスシュトック(3,158m)。十字架の後方がゲムスファイレンシュトック(2,972m)で、写真右端にクラリデン(3,267m)とテーディ(3,614m)が重なって見えています。その手前はウーリ湖(ウルナーゼー)東岸の山フローンアルプシュトック(1,922m)。

テーディの右は、写真中央の尖った山がシェルホルン(3,295m)、その右にピッツ・カンブリアラス(3,208m)、デュッシ(3,256m)、ルーヘン(3,138m)と続き、写真右端が大ヴィントゲレン(3,187m)。いずれもウーリ州東部の山々です。

大ヴィントゲレンの右肩に覗いているのがオーバーアルプシュトック(3,328m)、その右に小ヴィントゲレン(2,986m)、ヴィーテンアルプシュトック(3,016m)と続き、エッツリ谷の奥にはピッツ・ナイール(3,059m)の左に遥かティチーノ州境の山シュコーピ(3,190m)も頭を出しています。写真右上の山はウーリ州南東部の山ブリステン(3,073m)で、その右肩後方にピッツ・ジューフ(3,096m)、手前はウーリ湖西岸の山ニーダーバウエン(1,923m)です。

南方向の眺め。写真左端がクレンテン(3,108m)、その右隣がブルンニシュトック(2,952m)、その右の形の良い三角がウーリ・ロートシュトック(2,928m)。更にシュパンノルト(3,198m)、ヴィシックシュトック(2,887m)、エンゲルベルガー・ロートシュトック(2,818m)と続き、その右にはスーステン峠南方の山フレッキシュトック(3,417m)が覗いています。写真右上がルーフシュトック(2,814m)、右端がティトリス(3,238m)です。

逆光の南西方向。眼下はフィーアヴァルトシュテッテ湖で、左手前の山はブオックサーホルン(1,807m)。写真上端に遠望できるのはベルナー・オーバーラントの山々で、左端(写真中央やや左)のフィンスターアールホルン(4,274m)から順にラウターアールホルン(4,042m)、シュレックホルン(4,078m)、ローゼンホルン(3,689m)、ミッテルホルン(3,704m)、ヴェッターホルン(3,701m)と続き、少し間を置いてメンヒ(4,107m)とアイガー(3,970m)(ユングフラウはアイガーの後方に重なっています)。

西方にはどっしりとピラートゥス山(2,119m)が聳えます。

さて、景色を楽しんでいるうちに夕暮れの雰囲気が漂ってきたので、今夜の宿のあるリギ・カルトバートに向けて歩き始めます。登山電車の線路に沿った道を、滑らないように注意しながら下っていきます。行く手に見えている小屋は売店「ケシボーデン」。

間もなく登山電車の分岐点リギ・シュタフェル駅を通過。アルト・ゴルダウ行きの青い電車は写真右手へ下っていきます。我が家はフィッツナウ行きの赤い電車の線路に沿って進みます。

シュタフェル駅付近から右手(北西側)の眺望。フィーアヴァルトシュテッテ湖が深く入り込んだ奥にキュスナハト・アム・リギの町が見えます。

シュタフェル駅付近から西方向の眺望。フィーアヴァルトシュテッテ湖が北へ入り込んだ先にルツェルンの街が広がっています。手前はメッケンの村。

フィーアヴァルトシュテッテ湖の向こうにピラートゥス山。

ピラートゥス山を正面に眺めながら、線路沿いの道を進みます。右手は断崖絶壁。

「ホテル・エーデルワイス」が建つシュタフェルヘーエに出ると、南に方向を変えて下っていきます。南側の眺望が開け、フィーアヴァルトシュテッテ湖の対岸にベッケンリートの村が見えます。

リギ・カルトバートの上手まで下りてきました。思ったよりも多くの家々が建ち並び、ちゃんと商店もある村でした。

今夜の宿「ホテル・ベルクゾンネ」にチェック・イン。泊まった部屋からはピラートゥス山の南に沈む夕陽の眺めが綺麗でした。中央手前の山はフィーアヴァルトシュテッテ湖に半島状に張り出した山ビュルゲンシュトックで、その左後方の山がシュタンザーホルン(1,898m)。

「ホテル・ベルクゾンネ」の部屋から眺める日没後の夕焼け。翌日も好天を期待しましたが、翌7日は何と朝から雨が降り出し、予定していたリギ・シャイデックまでのハイキングは断念することになりました。ロープウェイでヴェッギスに下り、そこからバスでキュスナハト・アム・リギに出て、電車でアルト・ゴルダウ経由チューリッヒへ。国立博物館を見るなどして時間を潰し、帰国の途につきました。


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