「夫婦で歩くスイスアルプス」

レーゲルン尾根縦走ハイキング

2007年4月26日。前夜に成田を発ってパリ経由で朝9時過ぎにチューリッヒ空港着。そのまま直行電車でバーデン駅へ。駅前からミニバスに乗って温泉街のホテルにチェック・インし、荷物を置いて身軽な身体で早速ハイキングに出掛けました。目指すは、バーデンの街の東から始まるレーゲルンの尾根。エーレンディンゲン方面への車道の脇から始まる林道を上っていきます。道端には白いアリウム・ウルシヌムの花が沢山咲いていました。

林道は間もなく左へ迂回しますが、その曲がり角から階段を上ると、シャルテンフェルス城が現れます(今はレストランになっています)。周辺は葡萄畑で、眼下にバーデンの街並みが広がります。

シャルテンフェルス城から尾根道を登ります。岩が斜めに突き出た痩せた尾根で、少々歩きにくいですが、左右両側に展望が開けて気分爽快です。幸いにお天気も快晴。

尾根道から右手(南側)の眺望。写真右半分の家並みはバーデンの東隣の町ヴェッティンゲン。

岩場を過ぎるとレーゲルンザッテル。尾根の北側を進んできた道と合流し、歩きやすくなります。

更に東へ暫く進むと、ブルクホルン山頂(標高859m)です。日なたは暑いので、木陰に座って空港で買ってきたサンドウィッチを食べました。

ブルクホルンからの北側の眺望。手前はエーレンディンゲンの村で、点在する菜の花畑の向こうに白煙を上げているのはライプシュタットの原子力発電所です(ドイツ国境のライン河畔に建っていて、チューリッヒ空港に降りる飛行機の窓からもよく見えます)。

ブルクホルンから更に尾根道を東へ辿ります。やがて現れる石垣がレーゲルン古城跡。

古城址を過ぎると間もなく大きな電波塔が見えてきて、その脇にホッホヴァハトのレストランがあります。大きな木の木陰にテラス席が並んでいて、我が家もアプフェルヴァインを頼んで一息入れました。

ホッホヴァハトから先は広い砂利道を下っていきます。途中にレーゲンスベルクの村を見下ろす気持ちの良さそうなベンチがありました。

レーゲンスベルク村の手前まで下りてきました。レーゲンスベルクは小山の頂に建つ城郭と教会を取り囲むように可愛らしい民家が集まっていて、中世的な雰囲気に溢れています。

入口の扉に硬貨を入れてレーゲンスベルク城の丸い塔に上り、360度の眺望を楽しみました。写真は西側の眺め。下りてきたレーゲルンの山です。

レーゲンスベルク城の塔から東側の眺望。下方に広がる家並みはディールスドルフの町。レーゲンスベルクからバスでこのディールスドルフに下り、そこから電車でニーダーヴェーニンゲンに出て、再びバスに乗り換えてバーデンに戻る予定でした。

ニーダーヴェーニンゲンは電車の終点なのでのんびり乗っていれば良かったんですが、間違えてひとつ手前のドルフ駅で降りてしまいました。駅で次の電車を待っていてもつまらないので、菜の花畑の道をひと駅分歩きました。お蔭でバーデンに戻るのが1時間遅れてしまいましたが、宿泊ホテルの隣にある温泉センターのプールでゆっくり足の疲れを癒しました。


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