「夫婦で歩くスイスアルプス」

レシェーザでソリ滑り

2018年1月5日。ガルデーナ谷行きのバスに乗ってオルティゼーイ(独語名ザンクト・ウルリッヒ)村へやってきました。セチェーダ行きゴンドラリフト乗場の前から坂道を登り、レシェーザ行きケーブルカー乗場へ。一日乗り放題とソリのレンタルがセットになった切符(一人31ユーロ)を買い、ソリを借りて乗り込みます。


赤い車両のケーブルカーでレシェーザの山上駅(海抜約2,100m)に到着。

山上駅に隣接して山岳ホテル「シャレー・レシェーザ」が建っています。

山上駅の直下からソリ滑りのコースが始まっていて、下車してすぐに滑り出せます。写真中央奥に聳えている山はサッソルンゴ(独語名ラングコーフェル、3,181m)の山塊です。

針葉樹林帯の山腹を蛇行しながら滑り下ると、ケーブルカーの中間駅に至ります。ここからケーブルカーに乗り込んで再び山上駅へ。先ずは2回滑って楽しみました。

ケーブルカーの山上駅から西へ続く遊歩道をソリを引き摺りながら緩やかに登ります。すぐに樹林帯を抜け、眺望が広がりました(写真は歩いてきた方向を振り返って東側を撮っています)。写真左がガイスラー(伊語名オドレ)山群で、中央奥がモンテ・ステヴィア(2,555m)、その右にピッチベルク(2,363m)を挟んで写真右端がセッラ山群です。

南東方向の眺望。セッラ山群の右にマルモラーダ(写真中央、3,343m)を挟んで、ひときわ目立つサッソルンゴの山塊。

サッソルンゴ(左端)のズームアップ。その右隣にフュンフフィンガーシュピッツェ(伊語名チンクエ・ディータ、2,918m)、中央がグローマンシュピッツェ(3,126m)、その右隣の尖峰がツァーンコーフェル(伊語名デンテ、3,001m)、右端がサッソ・ピアット(独語名プラットコーフェル、2,969m)です。

南側の眺望。左がローゼンガルテン(伊語名カティナッチョ)山塊(最高峰がケッセルコーゲル(伊語名カティナッチョ・ダンテルモイア、3,004m))で、右奥がシリアール(独語名シュレルン)山塊(最高峰がペッツ(2,563m))。手前はシウージ高原(独語名ザイザー・アルム)で、シリアール山塊の右手前の頂がプフラッチ(伊語名ブラッチャ、2,176m)です。

ケーブルカーの山上駅から30分ほどでレシェーザ小屋(海抜2,170m)に到着しました。建物の左に見えている道を登った先がレシェーザ・ディ・フオーリ(独語名アウサーラシェッツ)の山頂です。

テラス席で山々を眺めながら昼食をいただきました。ビールを飲みながらアッリオ・オーリオのスパゲッティとグーラッシュ・ズッペ。どちらもボリューム満点でした。

次第に空に雲が広がってきてしまいましたが、ソリをレシェーザ小屋に置いたまま、山頂まで登ってみることにしました。写真は少し登ったところから振り返って撮ったレシェーザ小屋。後方は左がセッラ山群、中央にマルモラーダ、右がサッソルンゴです。

マルモラーダ(写真中央)のズームアップ。右隣の峰はグラン・ヴェルネル(3,210m)です。

右手(東側)に眺めるガイスラー山群のズームアップ。左からフルケッタ(3,025m)、サス・リガイス(3,025m)、グラン・オドラ(2,832m)、サッス・メズディ(2,762m)、グローセ・フェルメーダ(2,873m)、セチェーダ(2,519m)。写真右端に見える建物がセチェーダのロープウェイ駅です。

レシェーザ小屋から20分ほどでレシェーザ・ディ・フオーリ(2,281m)に登頂できました。リアルな磔刑像の木製十字架が建っています。

レシェーザ・ディ・フオーリ山頂から南西側の眺望。遠望できている山々は、写真左端がパガネッラ(2,125m)、ハイカーの後方がチーマ・ブレンタ(3,151m)、その右にピエトラ・グランデ(2,936m)、カレ・アルト(3,465m)、コルノ・ディ・カヴェント(3,402m)、チーマ・プレザネッラ(3,558m)と並び、チーマ・メッザーナ(2,845m)を経て写真中央にプンタ・タヴィエーラ(3,612m)、モンテ・ヴィオーツ(3,645m)、パロン・デ・ラ・マーレ(3,703m)、ヒンテレ・エッケンシュピッツェ(伊語名チーマ・ステルナイ、3,443m)、ツフリットシュピッツェ(伊語名ジョヴェレット、3,439m)、グラン・ゼブルー(独語名ケーニヒスシュピッツェ、3,851m)、モンテ・ゼブルー(3,735m)、オルトラー(3,905m)、ハーゼンエール(伊語名オレッキア・ディ・レプレ、3,257m)、フェアタインシュピッツェ(伊語名チーマ・ヴェルターナ、3,545m)等のオルトラー山群。写真右は3日前に登ったリットナー・ホルン(伊語名コルノ・デル・レノン、2,260m)で、その左後方にナトゥルンザー・ホッホヴァルト(伊語名グアルディア・アルタ、2,608m)、右後方にフェアモイシュピッツェ(2,929m)、モンテ・チェルミーニャ(3,109m)、マスタウン(3,200m)等の山々。リットナー・ホルンの麓にバルビアーノ村とその手前にライオン村、ハイカーの右にカステルロット村が見えています。

西側に眺めるエッツターラー・アルペン方面の山々。左からクファルヴァント(伊語名クローダ・デル・トヴァーレ、3,175m)、テクセルシュピッツェ(伊語名チーマ・テッサ、3,318m)、ロートエック(伊語名モンテ・ロッソ、3,337m)、トリュープヴァント(3,264m)、シミラウン(3,599m)、ヒンテレ・シュヴェルツェ(3,624m)、ホッホヴィルデ(写真中央、3,480m)、シャルフコーゲル(3,540m)、ヒンテラー・ゼーレンコーゲル(3,470m)、ラーモルコーゲル(3,549m)、リーベナー・シュピッツェ(3,399m)、ホッホフィルスト(3,403m)、グラナーテンコーゲル(3,318m)、シュトックコーゲル(別名ツィルムコーゲル、3,278m)、インネレ・シュヴァルツェ・シュナイト(3,367m)と並んでいます。ヒンテレ・シュヴェルツェの手前のなだらかな頂はフィランデラー・ベルク(伊語名モンテ・ヴィッランドロ、2,509m)で、写真中央手前に見える家並みがフィランダース(伊語名ヴィッランドロ)村です。

北西側のシュトゥーバイアー・アルペン方面。写真左端がシュトゥーバイアー・ヴィルトシュピッツェ(3,341m)、その右が山群最高峰のツッカーヒュットル(3,507m)と右隣にヴィルダー・プファッフ(3,458m)、写真中央がヴィルダー・フライガー(3,418m)、右がルーダーホーフシュピッツェ(3,474m)です。

レシェーザ・ディ・フオーリ山頂から北側の眺望。写真左端はカーゼバッハー・ヘルンドル(2,578m)とその右にカールシュピッツェ(伊語名プンタ・クワイラ、2,517m)、写真中央はツィラーターラー・アルペンの山々、右のなだらかな山はプローゼです。手前はフーネス(独語名フィルネス)谷で、その奥の盆地がブレッサノーネ(独語名ブリクセン)の町です。

プローゼの左側に覗くツィラーターラー・アルペンのズームアップ。左の尖峰がグローサー・レフラー(伊語名モンテ・ロヴェッロ、3,379m)で、その左肩にフロイテンシュピッツェン連峰(西峰3,195m)、右肩にロスヴァントシュピッツェ(3,157m)。中央右寄りがカイルバッハシュピッツェ(伊語名プンタ・ディ・コーニオ、3,093m)、その右奥がヒンテレ・シュタンゲンシュピッツェ(3,225m)、右端がヴォルバッハシュピッツェ(3,210m)です。

レシェーザ・ディ・フオーリ山頂から東側の眺望。足許から尾根を辿った先の写真中央がレシェーザ・ディ・デントロ(独語名インナーラシェッツ、2,317m)で、その左奥にパイトラーコーフェル(伊語名サッス・デ・プティア、2,875m)、写真左端がオーストリア国境に近いホッホガル(伊語名コッラルト、3,436m)。写真右はガイスラー山群で、セチェーダの右の頂がコル・ダラ・ピエレス(写真中央、2,747m)です。

レシェーザ・ディ・フオーリ山頂から南側の眺望。ローゼンガルテン山塊やシリアール山塊の背後の空が夕焼けのように赤く染まっていて綺麗でした。案内標識の右に見える建物は18世紀に建立されたハイリッヒクロイツ(伊語名サンタ・クローチェ)礼拝堂。カミさんはこの礼拝堂の方へ下ろうとしましたが、踏み跡が少なくて歩きにくかったらしく戻ってきました。登ってきた道を辿ってレシェーザ小屋へ下りました。

レシェーザ小屋の前からもソリ滑りをスタートできます。途中でケーブルカー山上駅からのコースに合流して中間駅まで滑った後、山上駅へ上って4回目の滑走。中間駅から下のコースは「閉鎖」との表示がありましたが、滑って行く家族連れも見掛けたので最後に挑戦してみました。

最初は快適に滑れましたが、やはり途中から道路が除雪されていて滑れなくなってました。でもそこから左手の道無き急斜面を下ると、レストラン「アンナタール(伊語名ヴァル・ダンナ)」の前に出ました。

スキーヤーの邪魔にならないようゲレンデの端を滑らせてもらい、セチェーダ行きゴンドラリフトの山麓駅に到着することができました。ソリを引き摺ってケーブルカーの山麓駅まで登り、ソリを返却しました。

オルティゼーイの村内を少しだけ散策。写真は村の上手に建つ教区教会。写真右端は観光案内所が入っている「ルイス・トレンカー文化センター」です。

高級ホテルの「アドラー」と「カヴァッリーノ・ビアンコ」の間に大きなクリスマスツリーが建てられていました。

メインストリートのレーツィア通りにはクリスマスマーケットの小屋が並んでました。写真奥の建物は聖アントーニオ教会で、その向こう側が路線バスの発着場になっているサン・タントーニオ広場です。そこからバスに乗ってボルツァーノへ戻りました。


トップページへ   前日へ  翌日へ