「夫婦で歩くスイスアルプス」

ブレゲンツァーヴァルト散策

2010年5月2日。昨日からの雨は今日も降り続く予報です。山歩きは無理なので、ブレゲンツ駅から電車でドルンビルンに行き、駅前からバスに乗り換えてブレゲンツァーヴァルトへ向かいました。山々の眺望が美しいローゼン峠を越え、シュヴァルツェンベルク村で下車。バス停前の教会には村人が日曜ミサに集まっていて、吹奏楽の演奏も行われました。暫く聴き入ってから散策に出発します。

村の上手にあるアンゲリカ・カウフマン博物館を見学しました。シュヴァルツェンベルクは18世紀後半の女流画家アンゲリカ・カウフマンの故郷で、村には他に同名のコンサート・ホールもあります。内部は普通の郷土博物館で特にアンゲリカ・カウフマンゆかりの展示品がある訳ではなさそうでしたが、入口左側に真新しく改装されたギャラリーがあり、近くのメラウ村出身の画家フーベルト・ディートリッヒ氏の作品を展示していました。鮮やかな色調で山里を描いた美しい作品が多く、楽しめました。

シュヴァルツェンベルク村から東へ歩いてアンデルスブッフ村を目指します。この道は「ザーゲンヴェーク(伝説の道)」と名付けられていて、かつてこの地にキリスト教の布教を行ったとされるメルボート・ディエード・イルガ3兄妹の足跡を辿る道になっているようです。

道の左右は広大な牧草地で、可愛い子牛が沢山いました。

アウの集落を抜けるとブレゲンツァーアッハ川を写真右に見える橋で渡ります。渡った先は大きな溜池で、その土手を周回して写真左奥に見えるアンデルスブッフ村へ向かいます。

アンデルスブッフ村の中心に建つ教会。

教会に隣接してチーズ専門店「ケーゼハウス」がありました。ブレゲンツァーヴァルト地方は美味しいチーズの産地としても有名です。さすがに豊富な品揃えで、チーズ作りの実演を行うステージもありました。瓶入りのヨーグルトとフレッシュバターを買って帰りましたが、特にヨーグルトは濃厚で最高に旨かったです。

「ケーゼハウス」内にはチーズ料理を食べられるレストランがあり、ここで昼食を摂ることにしました。グリーンサラダと白ワインに続いてカミさんはケーゼシュニッテ(チーズトースト)、私は自家製クネーデル(芋チーズ団子)を注文。ところがこのクネーデル、写真のように巨大なのが3個も出てきてビックリ。大食漢の私も半分残してしまいました。

アンデルスブッフ村から北へ歩いてエック村へ。車道の東側に細い舗装道路が続いていて、静かな散策を楽しめました。エック村からバスに乗ってドルンビルン駅へ。駅には日曜も開いているミニ・スーパーがあり、ようやく食材を買い込むことができました。食料を抱えて電車でブレゲンツ市内のアパートに戻りました。


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