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【記事番号:22795】 紙の地図

投稿者: kiya
投稿日時: 25/05/27 17:14:24

国によっては、細かい道とホテルが出てこない時も有るので、Maps.meは、グーグルマップと併用して使っています。

2013年にカナダ旅行をしたときには、まだスマホを持っておらず、ガーミンのカ―ナビを買いました。 それはカナダがバカッ広くて、一つ道を間違えたら、50〜60キロくらいずーっと行ってしまい、とてつもなく時間ロスになるので、初めてカーナビを持ちました。

それまでの20年間で、ヨーロッパに30回ほど出掛けてますが、全て紙の地図だけでのヨーロッパ田舎巡りでした。東欧圏の国々では、ガーミンのヨーロッパ版のマップソースに明細地図が無かったため、その国に入るとまず、町で道路地図腸帳を買い、それからレンタカー屋に行きました。不安に満ち満ちた旅でした。 

前にも話したと思いますが、とくにルーマニアとブルガリアは困ったときに言語(英語)が通じるのか、とても不安で、ルーマニアはチャウシェスク銃殺刑の印象が残っているし、ブルガリアは医療過疎国だから、病気になったら地方では無く首都のソフィアに行くように外務省の旅行者向けに出ていたからです。

そのためルーマニアとブルガリア旅行に際しては、出発前にそれぞれ現地に住んでいる日本人を探して、会う連絡を取ってから出かけたのです。 ルーマニアではブラショフという町から10キロ位の田舎町に見つけました。会う当日は本人が不在だけれど、電池人の夫と日本語も出来る7歳の息子が居るから、どうぞ来て下さい!との事で、住んでいるスフントゥゲオルゲという田舎町のどこに住んでいるのか、PCで町の地図をプリントして、そこに碁盤の目のように番号を振ってメールに添付して、「Fの12」とか住んでいる場所の特定を行い、5階建てのアパートに住んでおり、谷崎聖子さんのお宅に、当日行くことが出来ました。

同じようにブルガリアも日本人を探し、定年後に移住したという夫婦を見つけました。 こちらは首都のソフィアとバラの谷で有名なカザンラクの中間位に有る、カルロヴォという田舎町から少し入ったカラヴェロヴォ(KAPABEABO)という村でした。 こちらはブルガリアに入る頃にメール連絡が有り、お会いしする高田遼さんが突然亡くなったとの連絡が、知らない作田さんという女性から入りました。高田さんの奥さんはメールが出来ないので、代理で連絡したと書いてありました。
高田さんは数日前に具合が悪くなり、町の病院に掛かり翌日に奥さんが薬をもらいにカルロヴォに行き、家に戻ったら亡くなった、との事でした。 このときには先ほどの外務省の注意書を思い出しました。
作田さんという女性の自宅のあるカルロヴォで会い、一部始終を聞きました。そして、久しぶりの日本食を戴きました。彼女は60位の離婚した独身で、高田さんの呼びかけに応じて、老後を生活費の安いブルガリアに移住したのだそうです。 せっかくなので碁盤の目の地図で分かった高田さんのお宅の前に行ってみました。奥さんは葬儀のため日本に戻って留守でした。村の一番外れでそこから先はずーっと畑が続いてました。 一戸建てのお宅には、写真付きの喪中の案内(ブルガリアの習わし)が貼り付けてありました。 、、、お会いしたことのない高田さんと言い、一人移住の作田さんといい、何か、悲しさを覚えました。

カーナビの無い、紙の地図と自分の意方向感覚が頼りのレンタカーの旅は、ドラマに満ちてました。 この旅は、私がリタイアしての初めての長期旅行で、2年目に行った2か月間のヨーロッパ旅行でした。ルーマニアとブルガリアはそれぞれ3週間の、思い出深い旅でした。


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