投稿者: おーと(管理人)
投稿日時: 25/05/28 22:09:24
住民全員が避難を強いられているレッチェン谷のブラッテン村ですが、クライネス・ネストホルンは不安定化した岩塊の約2/3が既に崩落し、この点は小規模な崩壊を繰り返すベストシナリオに近い形で事態が進んでいます。但し崩落した岩塊に押し出されたビルヒ氷河が谷底へ崩れつつあり、その一部が谷底のロンツァ川まで達しました(↓)。これ以上の大規模な崩落を招かずに氷河が山腹にとどまってくれることを願ってます。
https://www.srf.ch/news/schweiz/blatten-vs-im-loetschental-schutt-erreicht-fluss-lonza-staatsrat-ruft-besondere-lage-aus
グローセス・チンゲルホルンの稜線が大きく崩落したのは半年余り前ですが、こちらは山奥のため人的被害は無く、有名なマルティンスロッホにも影響は及んでいないようです。まぁ山腹に穴が開くほど薄っぺらい岩山ですし、ユネスコ世界遺産に登録された逆転断層の現場ですから、いつ崩れても不思議ではありません。一昨年に我が家がセーニャス峠まで登った際にはマルティンスロッホの中に数人の登山者がいて驚きましたが、そこへ行くのは相当危険な行軍だと改めて思います。