投稿者: おーと(管理人)
投稿日時: 09/08/19 00:22:31
naoeさま、そうです、マイリンゲンのホテルです。今回はいつもと違って、マイリンゲンの観光局のウェブサイトから予約して、クレジットカードで先に代金決済し、バウチャーを受け取ってから出掛けました。いつもなら出発の数日前にホテルへ再度メールを送って予約の再確認をするんですが、今回は仕事が多忙で余裕が無かったのと、「代金まで支払済みなんだから」と妙に安心してしまって再確認を怠ってしまったんですね。でも考えてみれば、ホテルに直接予約を入れた訳では無いので、今回こそしっかりホテル側にも確認しておくべきでした。
「とにかく満室だから申し訳ないが泊まってもらえない」とのことで、そのホテルの裏手に建つ別のホテルの部屋を紹介されました。部屋自体は特に悪くなかったんですが、予約したホテルに比べればどう見ても安宿なので、「この部屋で我慢するけど、代金は同じじゃ納得できないよ」と伝えました。我が家が予約を入れたホテルのオーナーは「じゃ、幾らなら良いんだ?」と訊くので、そう急に言われてもなぁ…と迷っていると、「50フラン引きか、または夕食時の飲み物をタダで飲み放題にするか、どちらか後で選んでくれ」と言い残して帰っていきました。
ちょっと高めのワインでも頼めばフリー・ドリンクの方が得かなぁ…などと考えるうち、ふと午前中に観光局で宿泊施設のパンフレットを貰って来ていたことを思い出しました。紹介されたホテルの名を探して料金を見ると… なんと、予約したホテルより90フランも安い部屋だったのです。
頭にきて予約ホテルのレセプションで当のオーナーを呼び出し、パンフレットの料金表を見せつつ「ミスしておきながら儲けるつもりだったのか」と詰め寄りました。オーナーは初めのうち「リニューアルした部屋だから料金表の値段じゃない」とか「今はピーク・シーズンだから」とか言い逃れをしていましたが、「それは変だ」と更に責めたところ、実際に90フラン安い料金を払って代替ホテルの部屋を確保したことを白状したのでした。
オーナーは90フランの返却に同意しましたが、黙っていたらボラれたのかと思うとこちらは収まらず、「我々は希望した部屋に泊まれないという損害を被っているのに、ミスをした方が全く損害を受けないのは納得できない」として更なる値引きを要求しました。これに対してオーナー曰く「調べたが予約依頼のメールは一切受け取っていない。ミスの原因が我がホテルにあるのか、観光局なのか、それとも貴方なのか(!)分からない」。これには遂に怒りが頂点に達し、「こちらのミスである筈が無いじゃないか。自分達の非を認めず客をないがしろにするようなお前の商売のやり方は嫌いだ!」と叫んだところ、相手も「このような料金交渉をするお前のやり方こそ嫌いだ!」と来ました。まるで子供の喧嘩ですね…(笑)
悔しいながら英語力では相手の方が何倍も上回っている訳で、これ以上言い合う精神力がこちらには残っていませんでした。カミさんと「ケッタクソ悪いから宿泊も食事も全部キャンセルするか?」と相談しかけましたが、建国記念日の夜ですから他に良いレストランの空席が見つからなくて放浪するのも疲れるなぁ…と思い直し、戦いを放棄するに至った訳です。
今でも思い返すと悔しいので、長々と書いてしまいました。もうマイリンゲンに泊まることは無いでしょうねぇ…。