「夫婦で歩くスイスアルプス」

ベーレック小屋 ハイキング

2009年7月25日。快晴のサース・フェーに後ろ髪を引かれつつアパートをチェックアウトし、バスと電車を乗り継いで正午過ぎにグリンデルワルトへ到着しました。予約してあった休暇用アパートは未だ清掃中でしたが、建物内に荷物を置かせてもらい、アパートのすぐ近くの乗場からロープウェイに乗り込みます。行先は正面の山メッテンベルク(3,104m)の中腹にある展望台プフィングステックです。

ロープウェイを降りた場所に建つプフィングステックのレストラン(海抜1,391m)。テラス席に座り、緑の絨毯の上に広がるようなグリンデルワルト村の家並みを見下ろしながら昼食を楽しみました。眺めは最高なんですが、ここの店員のぞんざいな応対にはちょっとがっかり。

レストランの裏手にはのどかな放牧場があり、家族連れが思い思いに寛いでいました。写真右後方の山はヴェッターホルン(3,692m)。ここから南へ向かって歩き始めます。

アイガーのミッテルレギ東稜を正面に仰ぎつつ、メッテンベルクの山腹をトラバースしていきます。

右手にはグリンデルワルトの村が一望です。その後方、写真正面の山はレーティ(2,757m)。

谷の対岸にアイガーの岩壁を流れ下る滝が近づくにつれ、行く手に下グリンデルワルト氷河と、その奥にフィーシャーヘルナー連峰が見えてきます。写真左上に見えているピークがオックス(クライネス・フィーシャーホルン、3,895m)。

急峻な斜面を過ぎると、道は折り返しながら少し斜面を登っていきます。写真は歩いてきた方向を振り返って撮ったもの。アイガーとの間がグレッチャーシュルフトと呼ばれる深い峡谷になっていて、この谷底も観光スポットですが、今年は上流の氷河湖の決壊に備えた放水路工事が行われていて、シュルフトは立入禁止でした。

プフィングステックから約1時間でベーレック小屋(海抜1,775m)に到着。2004年まで使われていたシュティーレック小屋が地盤の浸食によって崩壊したため、翌年それより100m余り高い場所に新設された小屋です。その背後は下グリンデルワルト氷河の上流にあたるフィーシャー氷河。写真左上の山がグローセス・フィーシャーホルン(4,049m)です。

ベーレック小屋のテラス・レストランは、下グリンデルワルト氷河とフィーシャーヘルナー連峰を間近に眺めながら休憩できる最高のロケーションです。

ベーレック小屋の100m先に氷河湖を眺められる展望スポットがあります。後方はアイガー(3,970m)。北側からの見慣れた姿とは印象がかなり違います。

展望スポットから眺める下グリンデルワルト氷河。

下グリンデルワルト氷河の下流にできている湖。

グローセス・フィーシャーホルンとフィーシャー氷河のアップ。

展望スポットではキバシガラスが間近に留まり、ハイカー達に食物をねだっているようでした。
眺望を堪能した後、来た道をプフィングステックまで戻り、ロープウェイでグリンデルワルトに下りました。夕刻にスーパーで買出しを終え、アパートでビールを飲んでいたら、予定より早くカミさんの妹一家3人がタクシーで到着。2家族5人でのグリンデルワルト滞在がスタートしました。


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