「夫婦で歩くスイスアルプス」

ブリタニア小屋 ハイキング

2009年7月24日。サース・フェー滞在の最終日です。今朝は強風も収まり、ロープウェイ類が通常運行に戻りましたので、大型ゴンドラリフトに乗ってフェルスキン(海抜2,991m)に上ってきました。ゴンドラリフトの乗客はほぼ全員が地下ケーブルカーに乗り換えてミッテルアラリンへ向かうスキーヤーで、フェルスキン駅の外はひっそりとしていました。

あいにく雲が多いですが、ここからケシエン氷河を横断してブリタニア小屋を目指します。数名のハイカーが先行して歩いているのが見えました。

ケシエン氷河の途中からフェルスキン駅を振り返って。後方にフェー氷河の流れを挟んで前日に登ったレングフルー展望台が見えています。

氷河を一旦渡り終えたところで雲が晴れてきました。写真中央の山がアルプフーベル(4,206m)。その右、フェルスキン駅の後方で雲から頭を覗かせているのはテッシュホルン(4,491m)です。

北側に聳える岩山はエッキナー(3,367m)。手前の峠エッキナーヨッホから直接プラティエンへ向かう道が分岐しています。

右手にヒンター・アラリン連峰を仰ぎつつ、氷河の上部を更に東へトラバースしていきます。既に行く手にブリタニア小屋が見えてきました。

ブリタニア小屋まであと一息のところ。小屋の左に見えている小山がクライン・アラリン(3,070m)です。

ブリタニア小屋(海抜3,030m)は大きくて立派な建物。お兄さんがテラス席の設営準備をしているところでした。

ブリタニア小屋の前から眺めるドーム(左、4,545m)とレンツシュピッツェ(右、4,294m)。

ブリタニア小屋から眺めるアラリンホルン(写真右上、4,027m)。写真左のアラリン氷河の後方がリンプフィッシュホルン(4,199m)ですが、雲に隠れてしまっています。

リンプフィッシュホルンの頭だけ何とか撮りました(笑)。

クライン・アラリンの頂上まで登ってみました。ブリタニア小屋からは見えないマットマルクのダムが見下ろせましたが、残念ながら雲が多くてスッキリした眺望は楽しめませんでした。

ブリタニア小屋から万年雪の雪原を北へ下ります。写真は下ってきた道を振り返ってブリタニア小屋とクライン・アラリンを撮ったものです。

歩く右手にはマットマルク人造湖の東側の山々が眺められます。写真中央のノレンホルン(3,185m)から右へ順にシュテリホルン(3,436m)、シュペッヒホルン(3,189m)。

シュテリホルンのアップ。

雪原を下り終えるとサース谷の底へ下る道を右に分け、エッキナーの東斜面をトラバースしていきます(写真左から中央へ続いている道)。写真正面の山はヴァイスミース(4,023m)。

ヴァイスミースのアップ。

トラバース道から後方を振り返ると、マットマルク人造湖が一望です。写真左の山はノレンホルン。

エーデルワイスが沢山咲いている一角がありました。

右手にサース谷を見下ろしながら快適に北へ歩いていきます。

谷底にサース・アルマゲル村が見えてきました。その後方は5日前に歩いたアルマゲル谷です。中央の山がヴァイスミース、右はイタリアとの国境になるポルティエングラート連峰(右寄りのピークが最高峰のピッツォ・ダンドッラ(3,654m)、その左はポルティエンホルン(3,567m))。

大岩ゴロゴロのガレた場所に至ると、ゴールのプラティエンは近いです。写真後方はアルマゲル谷の南隣に位置するフルク谷。写真左端の山がアルマゲルホルン(3,327m)、谷の右側はノレンホルンです。

ガレ場の残雪の上にシュタインボックが何頭かいました。

プラティエンに到着しました。レストランのテラス席で焼きソーセージとポテトサラダに大ジョッキのビールを頼んで昼食を楽しみました。ゴンドラリフトでサース・フェーに下った後は、ケーキを買って帰ってアパートのバルコニーでお茶したり、郷土博物館を見学したりして、のんびり過ごしました。


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