「夫婦で歩くスイスアルプス」

ロープホルン小屋 ハイキング

2009年7月27日。今朝も快晴です。電車でラウターブルンネンに行き、小型ポストバスに乗り換えてイーゼンフルー村へ。村から出ている小さなロープウェイに乗り込みます。

ロープウェイを降りた場所が農家の点在するスルワルトで、駅に隣接したレストランからアイガー(左、3,970m)、メンヒ(中央、4,107m)、ユングフラウ(右、4,158m)等の山々を美しく眺められました。ラウターブルンネン谷を挟んで正面の斜面に広がる家並みはヴェンゲン村です。

針葉樹林帯に入って登っていくと、キューボドメンのアルプを見下ろす分岐に至ります。ここを下っていけばロープウェイ駅のあるグリュッチアルプに出られます。ユングフラウの右の白い峰はエブネフルー(3,962m)で、その右にミッタークホルン(3,829m)、グロースホルン(3,754m)が連なっています。

分岐から更に登ると間もなく樹林帯を抜け、スルスバッハの流れに沿って草原を登った先にスルスアルプの農家小屋が現れます。中ではチーズを作っていました。フレッシュミルクを買って喉を潤しました。

スルスアルプの農家小屋から一段登った場所にスルス湖があります。小魚が沢山泳いでいました。湖畔に座り、持参したおにぎりとラウターブルンネン村で買ってきたパンで昼食にしました。

スルス湖畔から東へ少し歩くとロープホルン小屋があります。見晴らしの良い場所に建っていて、山々の眺めは最高です。右から順にユングフラウ、メンヒ、アイガー、シュレックホルン(4,078m)、ベルグリシュトック(3,656m)、ヴェッターホルン(3,692m)。ベルグリシュトックの手前に重なっているのがメンリッヒェンの山頂(2,343m)で、アイガーの下方に見えるピークがチュッケン(左、2,521m)とラウバーホルン(右、2,472m)です。

南東方向には小屋の名になっているロープヘルナー(2,566m)が眺められます。熊手のような峰が印象的です。

スルス湖の近くまで戻り、草原の斜面を登ってキューマッテと呼ばれる高台にやってきました。

キューマッテは西に聳えるヘーイ・スルエック(2,413m)の肩にあたる場所です。チンゲルと呼ばれるその北東斜面をトラバースして進みます。

チンゲルに入ると、足許から始まるシラー谷が落ち込んでいった先にシーニゲ・プラッテの山(2,100m)と、その左にブリエンツ湖が見えます。

ブリエンツ湖の左に、これから登るベレヘーヒスト(2,095m)の姿。歩いている道との標高差は僅かで、平らな草原の頭はうってつけの展望台という感じです。

トラバースを終えたヘーイ・スルエックの北側の肩で休憩する面々を残し、甥っ子と2人でベレヘーヒストの頂上を目指しました。草原を登る途中で振り返って撮ったヘーイ・スルエックです。

ベレヘーヒスト頂上から眺める(右から)ユングフラウ、メンヒ、アイガー、シュレックホルン、ベルグリシュトック、ヴェッターホルン。写真左端でヴェッターホルンに向かって延びている谷は、グリンデルワルトに通じるリュッチェンタールです。

ベレヘーヒストから北東方向に一望できるブリエンツ湖。湖の左に広がる家並みがインターラーケンの街で、その手前はヴィルダースヴィール村。リュッチーネ川を挟んでその右の斜面に見えているのがクシュタイクヴィーラー村です。ブリエンツ湖の向こうに連なる山々で最も高く見えているのはアウクストマットホルン(2,137m)。

ベレヘーヒストから北西側の眺望。デルリックグラートの稜線の向こうにトゥーン湖が見えます。その右はベアーテンベルク。

ヘーイ・スルエックの肩に戻り、眼下に見えるベレンアルプの放牧場に向かって草原の斜面を下ります。その向こうがサクセット谷で、ここからは見えない谷底のサクセテン村が今日のゴールです。後方の山は中央がモルゲンベルクホルン(2,249m)で、右がシフリ(2,036m)、左奥がドライシュピッツ(2,520m)。シフリの右肩に覗いている頭はニーゼン(2,362m)です。

ベレンアルプの牛たちは、なかなか人懐っこいです(笑)。

シュヴァルメルン(2,777m)の北壁に向かって草原をずんずん下り、その手前の谷底に見えるウンダーベルクの農家のところで折り返して谷を下ります。

ウンダーベルクから先は舗装道路です。右手の岩壁にヴィスバッハの滝を眺めつつ下っていきます。

サクセテン村に到着しました。ポストバスの発車時刻までの間、村に1軒だけあるホテル「アルペンローゼ」のテラスでビールやパフェなど各自思い思いのものをオーダーして休憩。その後ポストバスでヴィルダースヴィール駅前へ下り、電車に乗り換えてグリンデルワルトへ戻りました。


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